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従魔使いのベアリアスワールド・オンライン  作者: 雪結晶
1章 - 始まりの町と初めての従魔
19/202

―――19―――

「お腹空いた…」

 

 ログインした瞬間にいきなり空腹感が襲ってきた。

 そういえば昨日ログアウトする前もお腹が少し空いていたような…いや、かなりだったかも…。

 これはスキル確認の前にご飯を食べよう!

 

 そう思い露店を探してみるが、やはり数が少ない。

 それもそのはず現在の空は真っ暗。

 そんな時間な為、NPCの露店が少ないのだろう。

 プレイヤーで同じ時間にログインしている人は多いと思うのだが、やはり3日目だとまだ少ないのだろうか?

 そんな中、料理を売っている露店を何とか探し出した。

 売っていたものは肉の串焼き。

 それを2つ注文し、受け取ってから広場のベンチに戻ってきた。

 さっそく一口食べてみたが、ちゃんとおいしい!

 携帯食料とは天と地との差だ…。

 まあ、その分値段も結構したけど、この味を考えれば高くはないだろう。

 いや、あの携帯食料が安すぎるのだろうか?

 

 空腹を解決したので、さっそく昨日できなかったスキルの確認に入ろう。

 従魔魔法はキャパシティが上がっていたが、それ以外は特に変化はないようだ。

 一番レベルが上がっていただけに少し残念。

 

 魔法銃はレベルは上がっていなかったが一応確認してみる。

 当然の如く変化はなかった。

 

 さて、最後にログで既に技能が追加されていることが判明している支援魔法だ!

 追加された技能はエンチャント・バイタリティー、エンチャント・メンタルの2つだった。

 名前から見るに生命力と精神力の強化だろうか?

 そう考えると、初めの2つが攻撃だったから今度は防御ということかな。

 そうすると次は器用さと素早さで最後が知力になるのかな?

 それとも次回で3つ同時とかだろうか?

 次に技能が追加される時が楽しみだ。

 

 さて、新しく追加された2つの防御系エンチャントだけど、残念なことに今はあまり使用しないかな。

 実は攻撃の方だけでもMPがいっぱいいっぱいなのだ。

 使用するエンチャントを攻撃から防御に切り替えることも一応考えたが、そもそも僕も含めて皆回避重視だから防御を上げるよりこうげきを上げて早く撃破したほうがいいと思う。

 なのでMPが増えるかどうしても避けられない攻撃がでるかそれ以外でも必要な場面に遭遇するまでは活用できない…残念。

 

 

 

 あとは追加されたスキル等の確認をしようと思っていたけど、これはポーション作成の為のスキルを調べてから見ることにしようと思う。

 流石に無いと思うけど、気になるスキルを取りすぎてポーション作成の為のスキルポイント無くなったら嫌だからね。

 そこは気を付ければいいんじゃないかと思われるかもしれないが、その場の勢いで取ってしまったり、気づいたら取ってしまっていたりとか偶にあるから侮れない。

 

 なので次は昨日初遭遇したミミクリーバタフライの魔物カードを作ろう。

 

 <アイテム:魔石>擬態蝶の魔石

 ミミクリーバタフライから入手した魔石。

 

 これが昨日ドロップしたミミクリーバタフライの魔石だけど、説明文はこのパターンしかないのだろうか…。

 まあ、ドロップ対象が分かるだけでもいいのかな?

 

 さて、従魔の書をだして、空白のカードをセットして、魔石を充填して…やっぱり足りないよね。

 枠が余ってたから一応試してみたんだけど、魔石1個だと魔物カードにはならないよね。

 まあ、今のところミミクリーバタフライで召喚する予定はないのだけど、やっぱり出てくる以上魔物カードは作っておきたいからね!

 ということで明日の夜は森に籠ってミミクリーバタフライの魔物カード完成を目指そう。

 

 

 

 さて、昨日できなかったことは代替できたかな。

 次は今日の予定だ。

 

 1.従魔のレベルアップ等をログに表示できるか調べる。

  できるのであればその方法を探す。

 2.ポーションの作成に必要なスキルとアイテムを調べる。

 3.常時ステータスにプラスがされている要因を調べる。

 4.各ステータスがどのような影響を及ぼしているか調べる。

 

 今はとりあえずこの4つだろうか?

 1はヘルプを見てなければ掲示板に頼ろう。

 2はギルドで聞いてみたらいいだろうか?

 あとは掲示板と町の人に聞いてみるくらいだろうか?

 3と4は急いでないから最悪後回しでもいいかな。

 掲示板で情報が得られればラッキーくらいでいよう。

 ただ、知力の影響に関してはできれば早めに判明してほしいね。

 そうしないとステータスを安心して振れないからね。

 まあ、分からなかったら魔力に振っておこう。

 

 以上を踏まえた上で、今日の行動予定はこんな感じだろうか?

 

 1.ヘルプを確認して、従魔のレベルアップなどをログに表示できるか調べる。

 2.ギルドでポーション作成に関して聞いてみる。

 3.掲示板で情報を集める。

 4.2と3でポーション作成の情報が十分に得られなければ町で情報を探してみる。

 

 もし全部終わればその後のことはその時に考えよう。

 そうと決まればさっそく行動開始だ!

 

 

 

 まずはヘルプの確認からだ。

 ヘルプの検索機能を使用して、ログの表示項目の追加方法を確認してみる。

 おお、あった。

 どうやら設定の変更を行えば追加が可能のようだ。

 なぜ前回見たときに気が付かなかったのか…。

 これを機にしっかりヘルプを読んだ方がいいのだろうか?

 いや、でもヘルプは困った時に使用するものだから困った時だけ使用する今のやり方でいいのか。

 うん、困った時だけ見とこう。

 多分しっかり読んでもその内忘れそうだ。

 

 一つ方針を決定したところで、さっそく設定の変更を行うことにした。

 ログの表示項目の設定画面を見ていると、従魔の情報の項目の近くにPTの情報の項目もあった。

 従魔魔法の関係上ソロの機会が多くなるだろうけど、PTを組む機会もあるかもしれないな。

 念のためにPTの情報も表示するようしておこう。

 そう思い、従魔の情報とPTの情報の項目をオンにしておいた。

 

 

 

 無事に予定を1つ終わらせたところで、次はポーション作成の情報を得るためにギルドへ向かう。

 そういえば、ギルドのどこで聞けばいいだろうか?

 とりあえず、総合受付でどこで聞けばいいか聞いてみようかな。

 

「すいません、HP回復ポーションの作成に必要なスキル等を知りたいのですが、冒険者ギルドで教えてもらえる場所はありますか?」

 

「はい。あちらに総合相談所がありますので、そちらでご相談が可能です」

 

「わかりました。ありがとうございます」

 

 総合相談所という場所があるらしい。

 教えてもらった場所を見てみると、受付のような場所があった。

 今なら人がいないようなので、急いでその場所へ向かう。

 

「すいません、こちらで相談を受けてもらえるとお聞きしたのですが」

 

「はい、こちらで合っております。本日はどのようなご相談でしょうか?」

 

「HP回復ポーションの作成に必要なスキル等についてお聞きしたいのですが可能でしょうか?」

 

「はい、大丈夫です。ただ、この場所ではスキルや基本的な材料に関して位しかご相談に乗れません。それでも大丈夫でしょうか?」

 

「はい、大丈夫です」

 

「承りました。まずはスキルについてですが、基本は調薬のスキルのみで作成できるようです。ただ、素材を加工するために錬金術スキルを用いることもあると聞いております。次に基本的な材料に関してですが、回復草と水が基本になるようです。慣れた方になるとここに独自に材料を加え、効果を高めたりするようです」

 

「分かりました、ありがとうございます」

 

「少しの知識でしか相談できずに申し訳ありません」

 

「いえいえ、十分です。ちなみにこれ以上の知識を得ようとすると、どこで得られるでしょうか?」

 

「ご満足いただけたようで良かったです。これ以上の知識となりますと、調薬の職業ギルドに登録していただいてお聞きになるか、この町の図書館でお調べになるのが良いと思われます」

 

「わかりました。ありがとうございます。あと、南にある森の奥に暗闇の壁のようなものがあったのですが、何かご存じないですか?」

 

「暗闇の壁ですか?私は知らないですね。ちょっと他の職員に聞いて来てみます」

 

「お願いします」

 

 職員さんはそう言うと奥へと向かっていった。

 さて、ポーション作成に必要なスキルと基本の材料は分かったがどうしようか?

 本格的に作成をするなら職業ギルドに登録して聞いてみるのがいいのだろうが、現在は採取した薬草で作れないかなと思った程度なんだよね。

 そうすると図書館で情報を得る方がいいかな。

 そこでさらに興味をもてたら実際にスキルを取得して職業ギルドに登録して聞いてみよう。

 

 そんなことを考えていると、職員さんが戻ってきた。

 

「お待たせしました。どうやらつい先日程から発生が確認されたようです。ただ、詳しい情報に関してはまだ何も判明していないようです」

 

「分かりました。わざわざ聞いてきてくださってありがとうございます。また相談事ができましたらよろしくお願いします」

20141210:修正

誤字を修正しました。


20140819:修正

字下げをするように修正しました。


◇20140803:修正

誤字・違和感のある文章を修正しました。

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