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従魔使いのベアリアスワールド・オンライン  作者: 雪結晶
1章 - 始まりの町と初めての従魔
18/202

―――18―――

「衛兵さん。夜遅くまでお疲れ様です」

 

「ありがとよ!そっちも遅くまでお疲れさん」

 

 草原を無事通過し、町の南門へと戻って来た。

 草原は人が多いかと思っていたのだが、夜は意外と少ないようだ。

 それでも町の近くは魔物がいないような状態だったけどね。

 森の近くはほんの数人見る程度だったので、夜の魔物を確認も兼ねて結構な数の戦闘をしたが、新しい魔物はいなかった。

 少し期待していたので残念に思う。

 ただ、昼間と比べて多くの魔物が群れを組んでおり、群れの数も5~10と多かった。

 森もだったが夜になると多くの魔物が群れを組むのだろうか?

 ただ、確かに数は多かったのだが、森に比べて視界も良かったので順調に狩りを行うことができた。

 まあイナバとルビーが大活躍だっただけなのだけどね。

 僕はターゲットを取ってひたすら回避に専念です。

 勿論隙があれば攻撃は行ったのだけどね。

 

 さて、あまり時間もないし急いでギルドへ報告に行こう。

 

 

 

「すいません、依頼の報告を行いたいのですが」

 

「わかりました。ギルドカードのお貸し頂けますか?」

 

「はい」

 

「確認を完了しました。ウルフの討伐とラビットの討伐でよろしいですか?」

 

「はい、合っています。よろしくお願いします」

 

「承りました。少々お待ちください」

 

 そういえば、何体倒していたのだろうか?

 確認していなかったな。

 まあ、最低数は倒しているので問題は無い。

 

「お待たせしました。こちらが報酬になります。ご確認ください」

 

 渡された袋の中を見ると報酬の貨幣が入っていた。

 金額は……たぶん合っているだろう!

 

「確認しました。ありがとうございます」

 

「ご依頼達成お疲れ様でした。またよろしくお願い致します」

 

 受付さんへお辞儀をし、その場を後にする。

 やはり報酬はあまり高くなかった。

 依頼には最低数討伐した際の金額下書いていなかったが、最低数から先は1体あたり10サカフィくらいだろうか?

 まあ、ドロップした素材はこちらが貰えるのだから、こんなものだろう。

 

 次にドロップ品を売りに買取受付へと向かった。

 お肉は全部売るとして、他の素材はどうしよう?

 流石に全部持っておくには多すぎる気がする。

 このマジックポーチの容量は分からないが、無限ではないだろう。

 ならば売れる時に売っておいた方がいいだろう。

 それにだんだん買取価格も下がってきそうだからね。

 各30個くらい残しておけばいいだろうか?

 うん、そうしよう。

 残りは全部売ってしまおう。

 

 素材を30個残して売った結果、結構な金額になったがやはり買取価格が落ちていた。

 一瞬全部売った方がいいかとも思ったけど、もしかしたら鍛冶メインでやってる人に出会えて装備を作ってもらえるかもしれないと思うと残しておきたくなったのだ。

 まあ、出会えるかどうかは分からないけどね。

 

 

 

 さて、この後はどうしよう?

 時間もあまりないので、ステータスを確認するか、露店を見て回るかしかできないだろう。

 そして、今日はどちらか一方を行い、残り一方を明日行うつもりだ。

 そうすると、今と明日のログイン時間のどちらが露店が多いかだろう。

 人が多い朝や昼の方が露店は多いだろうか?

 でも、夜だけの露店とかあったらどうしよう……。

 隠れた名店的な。

 それ以外にも狩りから帰ってくるのは夕方から夜が多いかもしれない。

 それを狙って装備などの露店は夜が多かったりしないだろうか?

 う~ん……迷う。

 ただ、露店などは時間があるときにじっくり見たい。

 なので今日は残り時間も少ないしステータスを確認しておこう。

 時間が余ったら明日に回せばいい。

 

 落ち着いてステータスを確認するために、広場のベンチへと腰かける。

 さて、ステータスを……いや、その前にログの確認をしないといけない。

 ログアウトするとログが消えるのだった。

 

 <<従魔魔法のスキルレベルが上昇しました>>

 <<支援魔法のスキルレベルが上昇しました>>

 <<従魔魔法のスキルレベルが上昇しました>>

 <<種族レベルが上昇しました。ステータスポイントを1取得しました。スキルポイントを1取得しました>>

 <<MP強化のスキルレベルが上昇しました>>

 <<従魔魔法のスキルレベルが上昇しました>>

 <<支援魔法のスキルレベルが上昇しました。スキルレベルアップにより技能が追加されました>>

 

 おお!結構上がってる。

 さて、ステータスポイントは何に振ろうかな……。

 できれば従魔魔法に関係するステータスに振りたいのだけど、従魔魔法はどのステータスが関係してるんだろうか?

 魔力は関係ありそうかな。

 他は……知力も関係あるのだろうか?

 そういえば、知力ってどんな影響があるステータスなんだろうか?

 ゲームによっては魔法攻撃力に関係があるものもあるけど、このゲームには魔力もあるし……。

 いや、魔力はMPだけに関係があって魔法攻撃力は知力とか?

 それは違うか、魔法銃の攻撃力が実際に魔力で上がってるみたいだし。

 う~ん……分からない!

 今のままでも十分戦えるから保留しとこうかな。

 もうちょっと何かわかってからか、戦闘が厳しくなってから振ってもいい。

 幸いPTを組んでるわけでもないから他の人に迷惑をかけるわけでもないからね。

 

 そういえばこのステータスの後のプラスの数値は結局何なのだろうか?

 結局あれから変わってないみたいだし……。

 それにしても、知識のプラスだけが異様に高いな……。

 一番関係ありそうなのは……スキルかな?

 でも、スキルレベルが上がってもプラス値は上昇してないみたいだ。

 スキルレベルは関係なしでスキル自体で決まっているとか?

 いや、プラスが無かった時も同じスキル装備してたんだった……。

 う~ん……こっちも分からない!

 これも調べてみたいといけないね。

 町での情報収集と……そういえばゲーム内の掲示板が使えるんだっけ?

 明日は掲示板も覗いてみようかな。

 

 後は従魔の確認もしておかないと。

 そういえば、従魔のレベルアップってログに出ないのだろうか?

 見えると便利なんだけどね……。

 今日は時間が無いから無理だけど、明日調べようかな。

 

 それはさておき、レベル上がったかな?

 

 ◇名称

 イナバ

 ◇レベル

 6

 ◇性別

 女性型

 ◇ステータス補正

 筋力 :0

 生命力:0

 器用さ:0

 素早さ:1

 魔力 :0

 精神力:0

 知力 :6

 

 ◇名称

 ルビー

 ◇レベル

 6

 ◇性別

 女性型

 ◇ステータス補正

 筋力 :0

 生命力:0

 器用さ:0

 素早さ:4

 魔力 :0

 精神力:0

 知力 :3

 

 おお!レベル6まで上がってる!

 ん?あれ……僕が今レベル6だから……追いつかれてる!?

 イナバは2レベル、ルビーは4レベル差があったんだけどな……。

 まあ、嬉しいんだけどね!

 それにしても、ステータスはレベル1で1上がるわけではないのか。

 2人とも合計値がレベルより1だけ高くなってる。

 イナバは3までは合計3だったから、何か条件があったりするのだろうか?

 あと、イナバのステータスが知力にすごい偏っているのだけど、上昇するステータスは召喚した魔物が得意なものだったりするのだろうか?

 ラビットは感知と回避で、ホークは高速移動とそこからの攻撃かな。

 感知が知力だとすると、イナバのほうはちょっと知力寄りだけどあってるのかな?

 ただ、ルビーは高速移動で素早さは分かるけど、知力はなんだろうか?

 う~ん……まあ、今はそういう傾向の可能性がある程度の認識でいよう。

 もうちょっと情報が増えればまた何かわかるだろうから。

 

<ログイン可能時間が残り5分を切りました。ご注意ください>

 

 おっと、こんなシステムコールがあったのか。

 ありがたい機能だ。

 後はミミクリーバタフライのモンスターカードの作成とスキルの確認をしたかったのだけど、これらは明日に回そう。

 

 それにしても、今日も楽しかったな。

 五感全てを使ってゲームを楽しめるとここまで違うものなのか。

 従来のゲームだと満足できなくなりそう……。

 明日からももっと楽しくなるといいな。

20141210:修正

誤字を修正しました。

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