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従魔使いのベアリアスワールド・オンライン  作者: 雪結晶
1章 - 始まりの町と初めての従魔
17/202

―――17―――

 休憩を終え、再度森へと入る。

 そういえばこの森と草原の境界はなぜか魔物があまり寄ってこないな。

 まあ、完全によってこないわけではないのだけど、休憩に最適の場所なのだ。

 もしかしたら完全に安全な休憩場所があるかもしれないが、境界でも十分に休憩できるので探す気が起きないのだ。

 

 現在の従魔はイナバはラビット、ルビーはホークのままだ。

 夜にホークが出ないとは限らないし、先ほどの戦闘を見た限り、ホークの空からの襲撃はかなりの攻撃力になる。

 また、イナバはラビットが気に入っているようなのでそのままだ。

 それにイナバのラビットは回避能力がすごいみたいだからね。

 

 それにしても夜は視界が悪いな。

 これはその内暗視のスキルあたりが取得可能になるのだろうか?

 実はもうあったりして。

 まあ、スキル枠に余りが無いからつけることができないのだけどね……。

 

 そんなことを考えているうちに、イナバが魔物を発見したようだ。

 勿論こちらも警戒はしているのだが、イナバの方が毎回早く気付いてくれる。

 もしかして感知能力が高いだけでなく、感知系のスキルを持っているのだろうか?

 それとも獣系の魔物は皆、感知能力が高いのだろうか?

 まあ、従魔魔法のレベルが上がれば見えるステータスが多くなるみたいだし、見えるようになれば分かるのかな?

 とりあえず今は現在の状況でのイナバの感知能力が僕より高いということが分かっているということで満足しておこう。

 

 慎重に森の奥へ足を進めるが、まだイナバが感知した魔物は出てこない。

 さらに足を進めようとしたところでイナバが急に止まった。

 どうやらこれ以上進んではいけないようだ。

 もしかして魔物の位置が近い?

 イナバが見ている方向を見てみるが魔物は見えない。

 木が立っているのは見えるので、あそこの裏にいるのだろうか?

 敵を木の裏からおびき出そうと、木へ向けて魔法銃を撃ってみた。

 !?

 木から急に大きい何かが飛んできた!?

 暗い上距離があるのでまだ何かは分からないが、飛んできたものに魔法銃で牽制を撃ちつつ回避したところ、何とか攻撃は避けることができたようだ。

 回避する直前に少し見えたが、あれは蝶?

 何かは再び暗闇に飛んで……いけず、イナバが突進で近くの木へと叩き付けた。

 木へ近づきつつ、何かへ魔法銃で攻撃を加えていく。

 そして、かなり近づいたところ、何かの正体が見えた。

 

 <魔物>ミミクリーバタフライ Lv2

 

 何かの正体はどうやら蝶だったようだ。

 ただし、1m級の大きさだけどね!

 さらに攻撃を加え続けていると、HPバーが空になり、倒すことができたようだ。

 

 それにしても、蝶とか蛾が突進してきても威力は弱いのではないだろうか?

 まあ、貼りつかれたら精神的ダメージは大きそうだけどね。

 それよりも、問題は木に張り付いていたのが分からなかった点だ。

 確かに木は見えていたのだが、蝶は見えていなかった。

 もしかして、擬態能力があるのだろうか?

 でも、あそこまでの擬態能力をこの序盤で出すのだろうか?

 もしかしたら擬態を見破れるスキルがあるのかもしれないな。

 まあ、イナバが見破れるみたいだから、そのスキルは後回しにしてもいいかな。

 

 さて、蝶のドロップアイテムはなんだろうか?

 わくわくしつつ、蝶に剥ぎ取りナイフを刺す。

 ドロップアイテムは……。

 

 <アイテム:素材>擬態蝶の鱗粉

 ミミクリーバタフライの鱗粉。

 弱い毒性があり、触れるとダメージを受ける。

 ただし、毒性が弱いために、継続的な毒状態になることは無い。

 

 !?

 急いでイナバのHPバーを確認する。

 HPは2割ほど減っているようだ。

 急いで従魔手当てを使用して回復を行うが、1回では回復しきらなかったので2回使用した。

 

 それにしても鱗粉にしてはダメージが大きいな。

 もしかして突進で鱗粉が大量の舞ってしまったのだろうか?

 そうだとしたら、これは遠距離攻撃で対応するべき魔物なのだろう。

 2体以上で出てこない限りはイナバとホークには攻撃を控えてもらおう。

 今回は1体で出てきてくれて良かった。

 できれば1体ずつで出てきたほしいものだ。

 

 さて、1回戻って休憩をしようか?

 いや、ダメージも回復で来ているしこのままもう1戦していこう。

 次はどんな魔物が出てくるのだろうか?

 

 さらに探索したところ、ウルフが8体出てきた。

 こちらで4体受け持ち、イナバとホークが撃破してくれる間避け続けていた。

 今回は合間に1発ではあるが、ウルフに攻撃を当てることができた。

 この調子でどんどん回避の合間に攻撃を行えるようになっていきたいと思う。

 その後いったん休憩に戻り、再度森へと足を進めた。

 

 

 

 あの後も何度か森へ入って戦闘を行ったが、順調に狩りを進めることができた。

 途中でミミクリーバタフライが3体出てきたときはちょっと焦ったが、イナバが1体、僕が2体を受け持ち撃破した。

 2体受け持って回避をしつつ攻撃をしていると、ルビーが空からの強襲で1発で仕留めていく。

 その為、魔法銃でミミクリーバタフライの注意を引きつけておくだけで良かった。

 イナバの方はこちらが2体を倒す間に受け持っていた1体を倒していた。

 だが、やはり鱗粉のダメージは侮れず、イナバとルビーの2人ともが4割のダメージを負っていた。

 勿論すぐに回復を行い、境界へ戻り休憩を行った。

 その時、自分にもダメージはあったのだが、2割程度だったため、休憩ついでに自然回復に任せることにした。

 

 その他は特に危険もなく狩ることができた。

 ウルフは6~10体で出現。

 ホークは相変わらず1体で出現し、ルビーが迎撃。

 ミミクリーバタフライは先ほどの3体以外は1体で出てきていた。

 昼間はいたラビットは出てこなかったので夜は活動しないようだ。

 

 

 

 そろそろいい時間になって来たので、草原を抜けて町へ戻ろう。

 やはり草原も出てくる魔物が変わっているのだろうか?

 少し期待しながら、草原を町へと向かって進み始める。

20141210:修正

誤字を修正しました。


20140819:修正

字下げをするように修正しました。


20140815:大幅修正

見直しも兼ねて、大幅に修正を行いました。

表現だけでなく、内容まで変更した箇所に関しましては、今現在1~18話のものをまとめて作成しておりますので、少々お待ちください。

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