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―――146―――

 海へ到着!

 移動中、イナバに空を移動してもらったのだけどエイより早かった。

 やはり、スキルレベルのようなものがあるのだろうか?

 まあ確認はできないので置いておこう。

 

 さて、ログレスはクラゲで再召喚して、イナバに海へ入ってもらおう。

 少し、心配なところもある。

 名前的にね。

 まあ大丈夫だとは思うけど。

 

 まず、僕が海へと入りイナバの様子を観察する。

 イナバは緊張する様子も無く、海へと進んで来る。

 そして……足が浸かり……全身が浸かった。

 特に問題は無さそうだ。

 

 イナバはそのまま足だけで器用に泳ぎ、深い場所へと移動している。

 それに僕もついていく。

 

 

 

 水中でのイナバの動きを確認させてもらったのだけど、特に問題は無いようだ。

 大体空中移動と変わりなく、足を動かしている影響か移動速度が少しだけ速い程度の違いしかない。

 ただ、陸と比べると明らかに動き難そうではある。

 まあ空中と水中はスキルのおかげで行動できるのだと思うのでそれは仕方ないけどね。

 

 さあ、確認も終わったのでクラゲ狩りと行こうか。

 今日中に集めるのは無理だろうけど、幸運の白兎が加わったことで狩りは加速するだろう。

 

 

 

 浮きクラゲ撃破です!

 幸運の白兎の支援効果の影響は凄い。

 ログレスが浮きクラゲに押されなくなったのだ。

 さらに倒すまでに掛かる時間もかなり短縮されている。

 相手の行動次第なので正確には分からないが、3分の2程にはなっていると思う。

 イナバは以前と同じように、浮きクラゲ以外の魔物を警戒してもらっていたので条件は同じ。

 イナバも攻撃に加わることができる相手ならばさらに短縮できるだろう。

 

 さあ、この調子で浮きクラゲを倒していこうか!

 だけどその前に休憩を入れよう。

 

 

 

 浜辺で休憩中なのだけど、皆は海で遊んでる。

 イナバが召喚したミニ兎とルビーが追いかけっこをして遊んでいたり、ログレスの触手にイナバが乗って上空へと持ち上げたりと楽しそうだ。

 ……その触手、触ったら麻痺では無いんだね。

 麻痺させることもできるだけか……。

 

「ログレス、僕も持ち上げてほしい!」

 

 

 

 楽しかったよ!

 やはり空からの景色は良いね。

 ログレス、ありがとう。

 そしてもう少し休憩を延ばそうか。

 僕の所為でもあるのだけど、ログレスの休憩ができていない。

 ゆっくりと休んでほしい。

 

 

 

 あと2本、集まりませんでした。

 まあ、明日頑張ろう。

 それよりも今日は嬉しい事があったので気にならない。

 元より集めきれなくても気にしないけどね。

 

 さあ、ログの確認をしよう。

 

 <<従魔:イナバのレベルが上昇しました>>

 <<従魔:ログレスのレベルが上昇しました>>

 <<従魔魔法のスキルレベルが上昇しました>>

 

 ……従魔手当てと従魔支援がメインだったからね。

 まあ僕の方は置いておいて、3人のステータスを確認しておこう。

 

 イナバが精神力と知力、ログレスが魔力か。

 イナバの精神力が初上昇だね。

 それ以外はいつも通り。

 

 さて、確認も終わったところでログアウトしよう。

 今日は少し、姉さんに相談したいことがある。

 

 

 

「姉さん、少しいい?」

 

「丁度良かった、私も用事があったんだ」

 

「それなら僕は後でいいよ。姉さんの用事からどうぞ」

 

「うん。優君、イナバちゃん達に違和感を覚えているよね?」

 

「うん。正確には従魔のAIに、かな。イナバ達は最初から同じだからね。そしてそれが僕の用事だよ」

 

「町の人はどう?」

 

「中に人がいるのならば違和感は無いよ」

 

「例外は?」

 

「僕が会った人の中には無い」

 

「……うん、ありがとう。あとは任せて」

 

「手伝えることがあったら言ってね?」

 

「勿論だよ。安心して」

 

 

 

 ログイン!

 今日中に大触手10本と特大触手を5本、集めよう。

 そして引き渡しは明日にして、残り時間は浮きクラゲで色々と試しておこう。

 あれだけ特殊ドロップがあるのだ、体の膜もドロップするかもしれないからね。

 

 

 

 おお!

 ログレスが浮きクラゲに押し勝っている。

 多分この浮きクラゲは弱い個体なのだとは思うけど、それでも嬉しい。

 これまで一度も押し勝つことは無かったのだ。

 それが押し勝てるようになった。

 その事実は成長を実感できるだろう。

 

 そしてこれならば面白い事ができそうだ。

 まあ、実際にしてみないと分からないけどね。

 

 

 

 ログレスが押し勝った次の個体。

 今度は僅かだがログレスが押し負けている。

 浮きクラゲは前回、今回共にレベル17。

 やはり、個体差はあるんだね。

 そうなると試す相手も選ばないといけないな。

 まあ、最初に押し勝てたら試す事にしよう。

 

 

 

 大触手10本目!

 ついに集め終わったよ!

 そして予想外に時間が余っている。

 これならば今から町に行って渡してくるのも可能だ。

 特大触手はついでなので2本でも構わないだろう。

 うん、聞いてみようか。

 

 

 

『ユウ、どうしたんだい? まさかもう集まったのかな?』

 

『集まったよ。大触手10本、特大触手2本。一応受け渡しは明日を予定していたのだけど、予想外に早く集まったから今日でも可能だよ。どうする?』

 

『ふふっ。君なら集め終わったのだと思ってたよ』

 

『無茶をしてはいけないよ?』

 

『……今日までだから大丈夫だよ。それよりも、来てもらえるのなら明日がいいかな』

 

『分かった。楽しみにしておくよ。そうなると、こちらももう少し増やしておこうかな』

 

『特大触手かな? 明日が楽しみだね!』

 

『うん、また明日』

 

『また明日』

 

 まったく……こんな事で少しとはいえ無茶をしてほしくないんだけどな。

 まあ嬉しいのだけどね。

 

 さて、そうなるとこちらも特大触手も確保しておかないとね。

 そしてさらに何か用意できればいいな。

 

 

 

 特大触手1個目!

 あと2個、いや3個は用意しよう。

 

 

 

 合計6個獲得!

 さあ、次だ。

 時間はある。

 まずは当たり個体を探さないとね。

 

 

 

 よし、ログレスがかなり押し勝っている。

 これはかなり弱い個体を探してくれたのだろう。

 流石イナバ。

 それにしても、イナバの感知範囲は相当広いんだね。

 ログレスの倍以上はある気がする。

 まあそれはまた今度でいいかな。

 今は目の前の事に集中しよう。

 

「イナバお願い」

 

 そうイナバに指示するとイナバは海から空に駆け上がり、そして浮きクラゲの体内へと入っていった。

 今回はイナバだけだ。

 僕は外にいなければならない。

 

「それではログレス、お願い。厳しいと思ったらすぐに止めていいからね」

 

 次にログレスへ指示を出す。

 その言葉にログレスは浮きクラゲの触手に巻き付けていた触手を解き、4本のうち3本を相手の体内へと向かわせる。

 

 指示を出したのは僕だが、本当に無理はしないでほしい。

 試してみたいだけであって、ここで無理をする価値は無い。

 

「ルビー、お願い」

 

 ルビーにはログレスが抑えていた浮きクラゲの触手を代わりに引きつけてもらう。

 まだ与えたダメージは少ないので、触手はすぐにルビーへと向かうだろう。

 

 ログレスの特大触手が浮きクラゲの体内へと侵入した。

 勿論浮きクラゲも何もしなかったわけでは無く、小さな触手で抵抗した。

 だが、小さな触手と特大触手との差は大きい。

 さらに浮きクラゲの特大触手はルビーの風切羽と僕のチャージ魔法銃で邪魔をしているのでこちらでの抵抗は難しいだろう。

 さあ、ここからだ。

 

「イナバ、ログレス、お願い」

 

 2人へと指示を出す。

 その直後、浮きクラゲの核にログレスの触手が1本巻き付く。

 そしてイナバは核の空いた部分を押し始めた。

 

 さらにログレスの残り2本の触手の先端が浮きクラゲの口へと触れ、上へと押し始めた。

 さあ、これでどうなるだろうか?

申し訳ありません。

急用が出来たので次回は水曜日に、その次は金曜日になります。


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