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144/202

―――144―――

 <アイテム:素材>フユウクラゲの大触手

 素材ランク2

 フユウクラゲから入手した、大きな触手。

 その触手は麻痺の力を宿している。

 

 休憩後、家まで移動して先程浮きクラゲから取得した触手を鑑定してみたところ、やはり大触手で合っていたようだ。

 これをあと9本。

 今日中に可能だろうか。

 まあ頑張ろう。

 

 そして気になるのがドロップ条件だ。

 先程の1回を除きドロップしなかった事から小さな触手にダメージを与えて倒すのは確実だろう。

 問題は1本の触手に一定以上のダメージを与える必要があるのかどうかだ。

 先程はイナバが上手く攻撃し、1本に多くダメージを与えられていた気がする。

 ただ、若干危ない場面もあったので、可能であれば攻撃する触手は危険なく攻撃できる箇所がいいのだ。

 

 そうなると次の1度、試してみようかな。

 いや、あと2回程は先程と同じでいこう。

 条件を満たせば確実にドロップするかどうかの確認も必要だ。

 それに、イナバにもいい訓練になるだろう。

 それならば疲れが少ない序盤でそれを行っておこう。

 そうと決まれば海へ出発だ。

 

 

 

 海へ到着したのだが、浮きクラゲに挑むのは後にしよう。

 到着直後、いきなり鎧騎士で召喚していたログレスが崩れ落ちた。

 そして中から核が砂浜へと放り出されたのだ。

 さらにたまにはルビーをアクセラレーションホーク・ウィンドで召喚しようと思い、ラビットで召喚していたイナバは地面へと倒れてしまった。

 

 これは、成長だろう。

 確定ではないが、その可能性はとても高い。

 幸いルビーは異常なく飛べているので、戦力は2人。

 最高の機動力と攻撃力を持ったアクセラレーションホーク・ウィンドがいるのは心強い。

 イナバ、ログレス。

 守りは僕達に任せて、安心して成長を実行すればいいよ。

 

 

 

 やはり砂浜には魔物が来ない。

 今はその事がありがたい。

 到着から30分が経過したが、2人は変わらずの状態だ。

 2人とも、頑張って。

 

 

 

 突然、イナバが光り輝いた。

 そしてその光は一瞬で治まり、中から現れたのは赤い瞳に白い体の兎。

 これは、分かる気がする。

 ラッキーラビットだろう。

 早速ログを確認したい気持ちもあるが、まだログレスに変化は無い。

 足元に寄って来たイナバの頭を撫で、再度警戒を開始する。

 

 

 

 到着から、ログレスに異常が発生してから2時間程経過した。

 まだ、ログレスに変化は無い。

 このまま3時間が経過したら、ログレスを抱えて町まで移動したほうがいいかもしれない。

 だが、それはあまり行いたくない。

 成長であった場合に邪魔になる可能性がある事と、ログレスを信じ切れていないように感じてしまうからだ。

 

 成長を確認していない時ならば3時間で町へ戻っただろう。

 しかし成長を確認した今、ログレスに成長が達成できないと僕が判断した。

 そうログレスに言っているようなもの。

 ログレスの体も大事だが、心はさらに大事なのだ。

 

 核へ触れ、思う。

 ログレスならば達成できると。

 さらに力を付けて僕の隣でともに戦ってくれると。

 

 

 

 3時間が経過しようとした頃、突然ログレスの核が光り輝いた。

 その光は黒い。

 だが、不思議と力を感じさせる光であった。

 そしてその光はすぐに治まり、中から出てきたのは漆黒の玉。

 引き込まれそうな程の黒。

 

 その玉は光り輝き、近くに置いてあった鎧騎士の体へと光が移動する。

 金属は黒い輝きに包まれ、漆黒の玉の周りへと移動し、次第に鎧騎士の形へと変化していく。

 そして、輝きが消えたそこに存在したのは黒い金属で体を持った騎士。

 

 大きさは以前の鎧騎士よりも少し大きい程度だろう。

 細部もあまり変化は無い。

 だが、色が変化しただけでは無いだろう。

 まあそれはこの後確認しよう。

 今はそれよりも。

 

「イナバ、ログレス、お疲れ様」

 

 

 

 ログレスの成長後、少し休憩したところで確認を開始しよう。

 浮きクラゲは後回しでいい。

 

 まずはログから行こうか。

 SSも取っておこう。

 

 <<識別のスキルレベルが上昇しました>>

 <<従魔:イナバが成長を実行しました。......中断。従魔:イナバは魔物カード:ラビットから魔物カード:ラッキーラビットへの成長を拒否しました>>

 <<従魔:イナバが成長を実行しました。......中断。従魔:イナバは魔物カード:ラビットから魔物カード:ラッキーラビットへの成長を拒否しました>>

 <<従魔:イナバが成長を実行しました。......中断。従魔:イナバは魔物カード:ラビットから魔物カード:ラッキーラビットへの成長を拒否しました>>

 <<従魔:イナバが成長を実行しました。......中断。従魔:イナバは魔物カード:ラビットから魔物カード:ラッキーラビットへの成長を拒否しました>>

 <<従魔:イナバが成長を実行しました。......中断。従魔:イナバは魔物カード:ラビットから魔物カード:ラッキーラビットへの成長を拒否しました>>

 <<従魔:イナバが進化を実行しました。......中断。魔物カード:ラビットは魔物カード:幸運の白兎への進化を拒否しました>>

 <<従魔:イナバが進化を実行しました。......中断。魔物カード:ラビットは魔物カード:幸運の白兎への進化を拒否しました>>

 <<従魔:イナバが進化を実行しました。......中断。魔物カード:ラビットは魔物カード:幸運の白兎への進化を拒否しました>>

 <<従魔:イナバが合成進化を実行しました。......成功。魔物カード:ラビットをメインとして魔物カード:ムレウオ、魔物カード:エイを合成し、魔物カード:幸運の白兎に合成進化しました>>

 <<従魔:ログレスが成長を実行しました。......成功。魔物カード:ゴーレムは魔物カード:ゴーレム2型2式改に成長しました>>

 

 まさかの合成進化だった。

 成長の結果が気に入らなかったら中断もできるのか。

 そして幾度の成長の末に進化へと到達している。

 さらにその進化ですら気に入らず、合成進化まで到達した。

 何か、イナバには譲れないものが有ったのだろう。

 それでも、納得いく進化ができたようで良かった。

 おめでとう、イナバ。

 

 次にログレスだが、こちらはルビーと同じく1回での成長だ。

 だが、鎧騎士であるゴーレム2型2式に成長するのではなく改に成長している。

 新たなその力、この後確認させてもらおう。

 おめでとう、ログレス。

 

「これで3人とも成長か進化を経験したんだね。皆、おめでとう」

 

 そう言い、イナバとルビーを順番に撫で、ログレスとは握手をした。

 

 

 

 さて、魔物カードを確認しよう。

 僕としてはイナバは後で見たい。

 成長では無く、進化だからね。

 まずはゴーレム2型2式改を確認しよう。

 

 種族名:ゴーレム2型2式改

 登録者:ユウ

 コスト:6

 スキル:金属特化、武具生成、武具生成・魔、魔力殻生成・土魔、魔力式能力強化、魔力駆動、魔力式殻修復、魔力感知、MP強化、魔力強化、精神力強化、MP回復、MP回復強化

 EXスキル:

 

 おお、色々と増えてる。

 まずEXスキルがスキルに移動した。

 そして武具生成・魔とMP回復強化が増えている。

 さらに魔力殻生成が土から土魔に変化している。

 これはこの後の確認が楽しみだ。

 

 次に幸運の白兎を確認しよう。

 

 種族名:幸運の白兎

 登録者:ユウ

 コスト:15

 スキル:水中行動、空中行動、気配感知、植物感知、眷属召喚、以心伝心、MP強化、素早さ強化、魔力強化、精神力強化、知力強化、MP回復、MP回復強化、幸運、白兎の加護・全能力、白兎の加護・回復、白兎の加護・幸運、支援・攻撃特化

 EXスキル:専用魔物カード・イナバ

 

 ……スキルについてはこの後に確認しよう。

 まずコスト。

 アクセラレーションホーク・ウィンドとゴーレム2型2式改の4倍。

 少し焦ったが、確認してみたところ最高コスト3体で召喚してもギリギリ足りていたので安心したよ。

 

 そして専用魔物カード・イナバ。

 この魔物カードはイナバ以外では召喚できない。

 つまり、そうなのだろう。

 

 さあ、実際にスキル効果の確認を行っていこうか。

 楽しみだよ!

20141219:修正

誤字を修正しました。


次回は金曜日の20時~22時の間に投稿します。

あちらがそろそろ完了するので、次々回からは通常投稿に戻れると思います。

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