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―――137―――

「まず、進化についてです。基本的には成長と同じなのですが、こちらはさらに従魔魔法が一定の条件を満たしている場合に進化可能です。さらに通常の進化とは違った特別な進化も条件次第では可能です。そして進化後には共通である変化が確認されています」

 

 条件の詳細は教えてもらえないのか。

 言いきっているのだからその条件も知っているのだと思うけどな。

 まあ何か理由があるのだろう。

 そしてある変化、か。

 これも進化してみれば分かるかな?

 進化が楽しみだよ!

 

「質問良いでしょうか」

 

「どうぞ」

 

「成長をしていない魔物カードも進化する可能性はあるのでしょうか?」

 

「あります。町の近くには存在していない魔物ですが、スライムモドキなどで確認されています」

 

 新種が聞けたよ!

 スライムモドキ……進化したらスライムになるのかな?

 

「それでは次へ移ります。次は従魔の魂カードの進化に関してです。こちらについては進化を行うことがあるのは確認されているのですが、条件に付いてはあまり分かっておりません。ただ、共通している条件として従魔魔法が関係している事だけが分かっています。そして進化後に共通してある変化があることも確認されています」

 

 進化、するのか。

 まあそうだよね。

 魔物カードが進化するのだから、従魔も進化できても不思議ではない。

 そしてこちらも、進化後に変化か。

 こちらも進化が楽しみだよ!

 

「次で最後となります。従魔には表示ステータス以外にHPとMPの存在が確認されています。HPでご存じとは思いますが、再召喚しても回復致しません。そしてこれはMPも同じです」

 

 MP、やはりあったか。

 そしてHPが回復しないのは知っていた。

 MPも同様に回復しないのも分かる。

 

「少し内容が少ないですが、これで終了となります。本当は分かっていることはお伝えしたいのですけど、これも従魔ギルドマスターの方針なのでご了承ください」

 

 方針ならば仕方ない。

 さて、帰る前に気になることは聞いておこうかな。

 

「いえいえ、教えて頂きありがとうございます。最後に1つ質問良いでしょうか?」

 

「どうぞ」

 

「成長と進化、わざと間違えて伝えていますよね?」

 

「理由を聞いても?」

 

「誰も成長と言わず進化と言っていたからです。成長に気づき、ここに報告するまでがランク上昇の条件ですよね?」

 

 掲示板で、と言っても良かったのだけどこちらの人が掲示板を知っているとは限らない。

 どちらかと言えばゲーム内のNPCがゲーム内のものとはいえ掲示板を知っている可能性は低い。

 

「正解ですね」

 

「ばらして良かったのですか?」

 

 ついでなので。

 でも、最初に成長と進化についてばらしてもいいと言っている時点でこれは大丈夫。

 

「大丈夫ですよ。同期の冒険者で最初の1名が気づくことが条件ですので」

 

 ですよね。

 ただ、同期か。

 

「同期の範囲をお聞きしても?」

 

「ギルドマスターの気分です」

 

 気分でした。

 それでいいのだろうか?

 まあいいのだろうけど。

 

「分かりました。教えて頂きありがとうございました」

 

「いえいえ、それでは戻りましょうか」

 

「はい」

 

 

 

 ギルドカード更新です!

 何も変わってないけどね!

 

 さて、依頼の報告と新たな依頼の確認を行っておこうかな。

 受けられる依頼は東の魔物の討伐と、移動中に少しずつ集まっていく薬草の納品かな?

 薬草の品質が落ちなければレンさんに全てあげてもいいのだけど、どうやら薬草はアイテムポーチに入れておくと品質が落ちるみたいなので定期的に放出しないといけない。

 

 

 

 依頼報告、薬草の放出と新たな依頼を受けてきました。

 さて、ポーションなどを補充したあと図書館へ向かおうか。

 

 

 

 図書館です。

 司書さんは以前と同じ人だ。

 そして今回は1000サカフィあるので大丈夫。

 

 

 

 今回の目的は付加術についてしっかり調べておくことです。

 本当はレンさんの鍛冶の様に誰かに教えてもらうのが良いのだけど、今はそんな時間は無い。

 なので空いている時間に自分で練習するだけでいいのです。

 できなかったらできなかったで今は諦めようと思う。

 

 

 

 あったあった。

 初めての付加術。

 一応手順は覚えているのだけど、念の為確認しておきたかったのだ。

 

 

 

 ……やはり、楽しそうだ。

 そして設備が必要無いと言う部分もいいね。

 勿論道具はいるのだけど、それは持ち運べる程度のものなので、安全ならば場所を選ばず空いた時間でできる。

 

 

 

 うん、復習は完了だ。

 あとは、どこで試そうか?

 町で試してもいいのだけど、そうすると3人が暇だと思うんだ。

 うん、どうせこのあと浮きクラゲを倒しに行くのだから東の安全地帯で試してみようかな。

 それならば試している間3人は狩りでも休憩でも遊びでも行える。

 

 

 

 イナバをアクセラレーションホーク・ウィンド、ルビーをウルフで再召喚して町を出発です!

 今日の目標は特にないかな。

 勿論浮きクラゲを倒すのだけど、残りの時間では魔石は集めきれないだろう。

 なので今日はログアウト前に1つ検証する事以外は浮きクラゲを倒すだけです。

 

 

 

 東!

 浮きクラゲ!

 大触手!

 

 さあ、依頼された触手の必要最低数は10個です。

 先程掲示板でフユウクラゲの情報を検索して、大きな触手から剥ぎ取れる事を確認したので入手方法は問題無い。

 それにしても、フユウクラゲを観察済みで良かったよ。

 勿論訓練よりも依頼の方を優先はするけど、両方を満たせた方がより良いからね。

 さあ、頑張ろう!

 

 

 

 あれだけ強かったクラゲが今やすぐに倒せてしまう。

 だけど真の敵はそのドロップ率であった!

 大きな触手、欲しいです。

 

 

 

 魔石は出るけど、触手は出ないです。

 もしかして、条件があるのだろうか?

 剥ぎ取り順番は掲示板でドロップが確認された時と同じなのだけどな。

 そうなると、それ以外の何かかな?

 まあ今日は次が最後の挑戦になるので検証をしよう。

 

 

 

 さあ、ログレス。

 君なら1人でもクラゲのHPを削り切れるはずだ。

 勿論触手は僕とルビーが引きつけておく。

 安心して突入してきてほしい。

 

 

 

 余裕でした。

 いつもより少し時間はかかるのだけど、そもそも水中で行動できるエイの場合は時間が掛かっても問題無い。

 うんうん、これで3人で倒せない魔物は東にはいないね。

 

 マイさんに可能だと思うと言ったので確認しておきたかった事もあるけど、付加術を試している間に3人が浮きクラゲと遭遇した場合に大丈夫かどうかも確認しておきたかったのだ。

 今まで通りならば心配は要らないのだけど、1人で突入した場合に未知の行動があるかどうかが問題だった。

 でも、それも今の検証で無いと確認できたので安心です。

 

 

 

 北の神殿です!

 時間が無いのでログを確認だけして今日はログアウトしよう。

 

 <<従魔:イナバのレベルが上昇しました>>

 <<従魔魔法のスキルレベルが上昇しました>>

 <<識別のスキルレベルが上昇しました>>

 <<支援魔法のスキルレベルが上昇しました>>

 <<従魔:ログレスのレベルが上昇しました>>

 

 今日は戦闘が少なかったからね。

 さて、3人のステータスを確認しておこう。

 

 

 

 イナバは知力が、ログレスは魔力と器用さが上昇していました。

 ほぼいつも通りだけど、ログレスの器用さは初上昇だ。

 エイの尻尾を攻撃に器用さが必要だったからかな?

 

 確認も終わったことだから、ログアウトしよう。

 明日も今日と同じクラゲ三昧です。

 頑張ろう。

これから数回分は2日に1回の投稿になると思います。

両立できればよかったのですが私が未熟な為低い為に同時に書くと混ざってしまうのです。

申し訳ありません。


20141202:修正

一部表現を間違えていた箇所を修正しました。

" 誰も成長と言わず進化と言っていたからです。"

"誰も成長と言わず進化と言っていたからです。"

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