―――132―――
130話にてフユウクラゲの触手を切った描写がありましたが、ミスで記載していたものです。
その為、切った描写を削除しました。
申し訳ありませんでした。
本日2話目です。
読み飛ばしにご注意ください。
内部は液体で満たされていた。
痛みや異常を感じないことから、危険なものでは無いようだ。
流石に塩水かどうか味を確認する余裕は無い。
まずは左右へ分かれ上へと向かいつつ、核の位置を確認する。
方法は勿論攻撃で。
僕は左手の魔法銃を連射、ログレスは尻尾を鞭のように振り回すのだ。
連射していた弾がある一点で消えた。
ログレスも反対側である位置を攻撃し、そこに何かを感じ取っているようだ。
うん、ここが核だね。
手で核を触り、核の端が球形であることと端の位置を確認して倒した後の浮きクラゲの核の大きさから大体の全体位置を想像する。
核を直接手で触るのは危険かとも思ったけど、ログレスに直接触ってもらっている以上僕が怖いのでという理由で触らない訳にはいかない。
核の位置を確認後、急いで核の上部へと向かう。
倒した後と同じ大きさであるのならば、上部には隙間がある。
安全の為にそこで攻撃をしたいのだ。
よし、隙間は空いている。
あとはここから攻撃し続けるだけ。
息が持ってくれるかは分からないけど、その為にチャージしていた右手の魔法銃を温存していたのだ。
さあ、浮きクラゲと競争だ。
僕の息が先に持たなくなるか、君のHPが先に無くなるか。
浮きクラゲは触手でルビーを攻撃しているだけだ。
だけどまだだ。
あと1つ打てる手を僕は思いついている。
浮きクラゲがそれをできるか、そしてできても実行するかは分からない。
でも、可能性はある。
勝利!
やはり核へのダメージは大きいらしく、すぐに倒すことができた。
僕1人では時間が掛かったかもしれないが、ログレスも同時に攻撃していたのだ。
あの突き刺し、結構威力あるからね。
そして心配していた内部の液体を全て外へ放出する行動はしてこなかった。
やはりできないのだろうか?
あるいはあれをしてしまうと戦闘能力が無くなってしまう?
ゴーレムと同じタイプかと思っていたのだけど、違うのかな?
いや、徐々に萎んでいった事から考えて排出はできないと考えるべきかな?
まあ、魔物カードを作成してみたら少しは分かるだろう。
今はしてこなかったとだけ考えておこう。
それにしても昨日聞いた情報がすぐに役に立つとは思っていなかったよ。
どうやら武器を左右に持っていた場合は基本的に利き手の武器で技能が発動するみたいなのだ。
それでは両利きの場合はというとどうやらよく使う側の手に持っている武器らしい。
僕も開始すぐの時に2丁銃で実験したのだけど、その時は技能の事なんてすっかり忘れていたからね。
そして2丁で使用していたのも結局西の森だけで、それ以降は別に1丁でも十分戦えてしまっていた。
う~ん……これはもう1丁もどうにかして活かすべきだろうか?
でも、今の状態ではもう1丁との性能差が……強化を依頼する?
いや強化したところで以前と同じMP消費が問題になるだけだろう。
やはり今の様に補助的な扱いだけに止めておこう。
無理に扱おうとしても結局1丁と同じか、それ以下になってしまいそうだからね。
今回の様に効果的と分かった時だけ使用することにしよう。
さて、剥ぎ取ろう。
……陸に帰って休憩しよう。
陸に戻りました!
それでは皆、休憩しようか。
そして少し休んだら次の浮きクラゲへ挑もう。
この速度で倒せるのならば、もしかしたら今日中に必要数の魔石が集まる可能性もあるからね。
それにしてもログレスのエイが僕を乗せて飛べるからこそできた作戦だろう。
ルビーのアクセラレーションホーク・ウィンドの場合は僕を運ぶことはできるかもしれないけど、中に入って一緒に攻撃することはできないだろうからね。
……休憩が終わったらアクセラレーションホーク・ウィンドが僕を運べるかどうか試しておこう。
休憩が終わったのでルビーに試してもらおう。
戦闘中だったのだけど、ログレスに乗せてもらって飛んだ時は風が気持ち良かった。
なのでちょっと期待してしまいます。
やはり無理だよね。
足に掴まる方法を試してみたのだけど、ルビーは飛ぶことができなかったよ。
いや、正確には浮かぶ程度まではいけたのだけど、そこから戦闘や移動に必要な速度が出なかったんだ。
まあ、体の大きさから考えて難しいよね。
でも、今のアクセラレーションホーク・ウィンドでも浮かぶまでは出来たということはさらに大きな鳥ならば僕を乗せても十分な速度がでるのかな?
そうなると移動速度不足も解決できるし、何より一緒に空の旅を楽しむことができそうだ!
楽しみ!
さて、検証が終わったところで次の浮きクラゲへと挑もうか。
クラゲさん、クラゲさん。
アイテムを落としてもいいのですよ?
できれば魔石をね。
北の神殿まで戻ってきました。
3個。
ログアウト時間が来てしまったけど魔石は3個集まりました。
アジは同数ですでに8個入っていたことを考えるとドロップ率が悪いのかな?
それとも、倒し方が悪い?
まあ、明日頑張ろう。
さて、ログの確認とアイテムの鑑定をしてからログアウトしよう。
まずはログの確認から。
<<支援魔法のスキルレベルが上昇しました>>
<<識別のスキルレベルが上昇しました>>
<<種族レベルが上昇しました。ステータスポイントを1取得しました。スキルポイントを1取得しました>>
<<知力強化のスキルレベルが上昇しました>>
<<魔法銃のスキルレベルが上昇しました>>
<<MP強化のスキルレベルが上昇しました>>
<<魔力強化のスキルレベルが上昇しました>>
<<器用さ強化のスキルレベルが上昇しました>>
<<従魔:ログレスのレベルが上昇しました>>
<<従魔:ルビーのレベルが上昇しました>>
<<識別のスキルレベルが上昇しました>>
<<知力強化のスキルレベルが上昇しました>>
<<種族レベルが上昇しました。ステータスポイントを1取得しました。スキルポイントを1取得しました>>
今日は空中の魔物ばかりでイナバの出番が少なかったからかな?
出番を増やすべきだろうか?
いや、あれも大事な役目なので納得してもらおう。
それに浮きクラゲが作成できれば空中の敵相手でも3人で挑めるのでそれまでは我慢してほしい。
ごめんね、イナバ。
識別が珍しく2上がっているのは繭をたくさん識別していたからだろうか?
普段は忘れることも多いからね。
多分そうだろう。
そして僕のレベルが16へ!
もしかして、僕も成長したり!?
何もありませんよね。
ステータスを確認してきたけど、特に変わったところは無かったよ!
残念です。
ついでなので知力にポイントを割り振っておきました。
おや、知力に2ポイント割り振った瞬間に知力以外のステータスのプラス数値が1上昇した。
これは、知力の数値によって他のステータスがプラスされている可能性が高い?
プラスの最低値が3なので、プラス無しの26よりもプラスを含めて36で考えた方が良いかな。
そうなると、知力12毎にプラス1なのかな?
う~ん……掲示板で調べておこうかな。
検索と抽出を使用すれば他の情報は見ずに知力の情報だけを調べられるからね。
プラス込みで12毎の可能性が高いみたい。
プラス込みで24に到達した瞬間に知力以外の全ステータスがプラス数値が1上昇したとの書き込みがあった。
そしてどうやら開始した直後で既に知力以外の全ステータスが最低プラス1されているみたい。
36はまだいないようなので書き込んでおいたけど、これは確定でいいかな?
うん、とりあえず確定でいいかな。
48の時に違えばまた考えよう。
次に3人のステータスの確認をしておこう。
イナバはレベルは上がってないけど、一応ね。
◇名称
イナバ
◇レベル
16
◇性別
女性型
◇ステータス補正
筋力 :0
生命力:0
器用さ:0
素早さ:5
魔力 :0
精神力:0
知力 :16+2
◇加護
ユウの加護・知力強化
◇名称
ルビー
◇レベル
17
◇性別
女性型
◇ステータス補正
筋力 :6
生命力:0
器用さ:1
素早さ:9
魔力 :0
精神力:0
知力 :6+2
◇加護
ユウの加護・知力強化
◇名称
ログレス
◇レベル
15
◇性別
男性型
◇ステータス補正
筋力 :0
生命力:0
器用さ:0
素早さ:0
魔力 :14
精神力:0
知力 :5+2
◇加護
ユウの加護・知力強化
おや、珍しくルビーの器用さが上がっているね。
これはアクセラレーションホーク・ウィンドの風切羽とカマイタチの影響だろうか?
あの2つ、かなり扱いが難しそうだからね。
20141122:修正
脱字を修正しました。