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123/202

―――123―――

122話にて、アジ・フライがドロップした石の色を間違えていた為、下記の通り修正しました。

申し訳ありませんでした。

・水色の石

・紫色の石

 さて、一旦陸上に戻ってイナバ達にアジを探してもらおう。

 

 

 

 移動中にムレウオに見つかってしまったけど、本体を集中攻撃したらすぐに倒せたよ。

 さらに本体を倒すと召喚した小魚も消えるようなのでこれからは本体をすぐに倒そう。

 まあ、今はできるだけムレウオとの戦闘を避ける方がいいのだけどね。

 

「イナバ、ログレス、先程と同じ魔物を探してほしい。できれば弱い方が嬉しいかな」

 

 

 

 3体目のアジ。

 今回は、狙ってみようか。

 うん、そうしよう。

 

 これまで通りに不意打ちでアジを倒す。

 問題はその後だ。

 

 

 

 よし、アジに気づかれずにアジの下まで移動できた。

 多少息が苦しいけど問題無い。

 さあ、あとはルビーに合わせて……今だ!

 よし、アジのHPバーは空。

 急げ!

 

 急いで海から顔をだし、落ちてくるアジを両手で受け取る。

 下部が少しだけ海に浸ってしまったが問題は無い。

 そしてすぐにアジの先に噛みつく!

 だって、美味しそうだったんだ。

 僕も食べたかったんだ。

 状態異常になってしまうとしても、一度は食べておきたいじゃないか!

 

 口に含んだアジは少し冷えているがサクサクの衣に包まれており食感が良く味も塩が効いており、大変美味しかったです。

 惜しむべくはやはり冷えていることだ。

 少し火魔法の取得を考えたが、流石に自重した。

 多分他に方法があるはずだからね!

 

 

 

 5戦目。

 これまで通り不意打ちを行ったが、アジのHPが少し残ってしまった。

 識別では同じレベルだったので、当たり所が悪かったのかな?

 いや、この場合は当たり所が良かったと言うのだろうか?

 まあそれは良い。

 

 すぐに追撃を行ったが、アジが急速に動き出したため弾は空を過ぎていく。

 その移動速度はかなり早く、もう少し動きを見てからでないと当てられそうにはない。

 それにしても、こんなに早く動けたことに驚きだよ。

 どうやらアジは高速戦闘タイプだったみたいだね。

 ルビーも突然の高速移動に狙いを定められないでいるようだ。

 

 高速で動き回るアジを観察していると、突然こちらを振り向いたと思ったら口から何かを飛ばしてきた。

 急いで潜ろうとしたのだけど、振り向く前から既に攻撃を開始していたようで少しだけ間に合わず、透明な液体を受けてしまった。

 ……痛くないけど、ベトベトする?

 ベトベト……透明……。

 不味い!

 

 痛くないことでダメージが無いと判断して水面から顔を出そうと思ったが、すぐにさらに深くへと潜った。

 予想していたではないか。

 油で攻撃してくると。

 その油にダメージが無いのであれば、当然補助行動になる。

 ベトベトしているが行動阻害はされていない。

 状態異常は分からないが、メニューを開いている暇は無い。

 この状況で一番危ない事、それは着火だろう。

 海の中だから着火できないと安心はできない。

 この油、海で泳いでいても纏わりついてくるのだ。

 海に着火できないとしても、この油に着火された場合は当然燃えるだろう。

 すぐに消えるなんて考えは甘い。

 消す方法が無い今、それは死に戻りに直結するだろう。

 

 とにかく、潜る。

 そしてある程度潜ったところで振り向き、状況を確認してみるとアジは元気に飛び回っている。

 そのまま少し観察していると、突然こちらを向いた。

 そして飛び散る火花らしきもの。

 その光は海に落ちても消えず、底へと向かい重力に従って落ちてくる。

 落ちる速度は遅いため、余裕で避けられるが念の為に大きく避けておいた。

 

 やはり、着火攻撃があったか。

 さらに海に沈む着火攻撃。

 ……欲しい!

 もし、もしだけど火に弱い水中の魔物がいた場合にとても役に立ちそうだ。

 いや、今はそれよりも対策を考えないといけない。

 それ以前にどうにか倒してしまわないといけない。

 ここから魔法銃で攻撃してもいいのだけど、まだ当てられないだろう。

 それに、まさか魔法銃を撃ったら油に着火しないよね?

 ……どうしようか?

 

 

 

 少しの間考えていたが、その間にルビーがアジが着火行動をした隙に撃破しました。

 流石ルビー。

 一度あの攻撃を見て、危険性が無いと判断したのだろう。

 やはり3人の中で一番慎重だ。

 そして良く情報を分析できている。

 もし別行動するならば今のところはルビーが指揮官向きだね。

 

 さて、危険が去ったところで僕も浮上しようか。

 それにしても、油が取れない。

 倒したら消えるものだと思っていたのだけど、違うみたいだ。

 時間経過で消えてくれるといいのだけど、とりあえず陸まで戻ろう。

 油攻撃対策も考えなければならないから丁度良い。

 勿論回避できれば一番いいのだけど、あの攻撃は避け難いので対策は考えておきたい。

 

 

 

 陸に戻って泳いでいる途中、突然油が流れ落ちた。

 これは、時間経過で流れ落ちるのだろうか?

 それとも海に浸かっていなければならない?

 流石に一度では判断できないので次に機会があれば確認してみよう。

 

 

 

 10戦目。

 また、仕留め損ねてしまったよ。

 先程と同じ位置に当てているはずなのだけど、何が違うのだろうか?

 識別で確認したレベルは同じなので、他の違いがあるはず何だけど……。

 まあ、もう少し情報が集まってからにしよう。

 今は戦闘中だ。

 

 5回目と同じく、アジは高速で飛び回っている。

 動きはよく観察できたので、攻撃を当てることは可能だろう。

 だが、思いついた対策を試しておきたい。

 もし失敗すれば5回目と同じ方法で逃げるつもりなので問題は無い。

 あくまでこの対策は相手に着火させない対策。

 海ならば潜って逃げられるが、陸上で戦った場合は逃げられないだろう。

 それにアジが海に潜ってこないとは限らない。

 今までは潜ってきていないが、それは偶然かもしれないし、一定条件が満たされると潜ってくる可能性もある。

 

 

 

 よし、ここだ。

 行けアジ袋!

 ……うん、こちらも油を受けてしまったが、相手にもぶつけることができた。

 本来ならばこちらが受ける前提の対策は意味が無いが、これは検証だ。

 アジが油を纏っている状態でも着火を使ってくるかどうかの。

 

 アジ袋の中身に関しては陸に上がった時に3個ある内の1個の袋を破って確認してある。

 少しさらさらしていたが油で間違いは無いだろう。

 それにさらさらしていても問題は無い。

 衣に染み込んでくれているからね!

 

 さて、僕は潜るね。

 もし着火を使われてしまった場合の対策もしておきたいからね。

 

 

 

 燃えた!

 あの状態で着火してきたよ。

 そして、空中で燃えているよ。

 ただ、どうしてHPが回復しているのかな?

 まあ、チャンスだろうから攻撃はしておこう。

 動かない相手ならばこの深さから撃っても当てられる。

 もし油が魔法銃で発火した場合は諦めるよ!

 流石にあの状態をルビーだけに任せるわけにもいかないからね。

 

 

 

 大丈夫でした。

 少しドキドキしたよ!

 

 

 

 空飛ぶ火の中から現れたのは、変わらぬアジ。

 いや、湯気が上がっている?

 ホッカホカなのだろう。

 

 燃えている間も攻撃し続けたのだが、アジのHPは燃える前と同じ。

 多分HP回復量と魔法銃の攻撃力が拮抗していたのだろう。

 あるいは火で弾の威力が減衰したかな?

 まあ、そこはいずれ分かるだろう。

 

 それよりも、美味し、では無くあの炎上がどんな影響を与えたか確認しなければならない。

 HP回復だけならばいいが、あの湯気を見るとその他にも何かある可能性を捨てられない。

 

 

 

 移動速度が速くなってます。

 あとは少し火花の範囲が広がっている気がする。

 それ以外は特に気になる点は無かった。

 これは、素早さ上昇の効果があるのかな?

 いや、火花の範囲も含めると全ステータス上昇と考えておくべきかな。

 いい効果だけど、自分以外の油を受けないと使用できないのかな?

 それならば問題は無い。

 いや、対策が不発に終わったことは問題だけどね。

 まあそれは仕方ない。

 

 

 

 倒しました。

 ホッカホカで美味しかったです。

 ルビーも美味しそうに食べていました。

 さらに魔石とアジ袋までドロップしてくれて、至れり尽くせりです。

 もしかして、この状態で倒すとドロップ率アップとかあるのだろうか?

 これは、確認してみよう。

 そうしよう。

 

 

 

 ドロップ率アップなんて無かった。

 ただホッカホカで美味しいアジフライが食べられるだけ。

 それだけだ。

 流石に危険を冒してまで、さらには貴重なアジ袋を使用してまでホッカホカを食べようとは思わないので、残念ながら普通に倒すことにしよう。

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