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115/202

―――115―――

 1戦目は負け。

 ごめんね、ログレス。

 多分この負けは僕のせいだ。

 差は、機動力。

 仕方ないと言えば仕方が無いが、どうにか勝てないものかな?

 まあ、今は諦めておこう。

 

 さて、次はルビーとコンビを組むよ!

 今度は勝てる気がする。

 いや、勝つんだ!

 

 

 

 おっと、レンさんがログインしているようなので、連絡しておこう。

 出来れば明日会えるとありがたいのだけど、どうだろうか?

 まあ、とりあえずフレンドチャットで連絡だ。

 

 

 

『おはようございます。今大丈夫でしょうか?』

 

『おはようございます。大丈夫ですよ。もしかして防具の件でしょうか?』

 

『はい、その通りです。素材が集まったので、依頼をお願いしたいと思いまして』

 

『分かりました。少しお時間頂けますか? 友達もログインしているので聞いてみますね』

 

『お願いします』

 

『分かりました。それでは折り返しフレンドチャットでご連絡しますね』

 

『ありがとうございます。お待ちしていますね』

 

 どうやら今ログインしているようだ。

 いや、レンさんにログイン時間を合わせている気がするな。

 何となくだけどね。

 

 さあ、待っている間は勝負の続きだ!

 ごめんね、ルビー。

 待たせてしまって。

 今から巻き返そうか!

 

 

 

 負けました。

 ごめんね、ルビー。

 やはり、連絡は後にするべきだったかな?

 いや、レンさんがログアウトしてしまう可能性もあるのだ。

 連絡は必要だった。

 

 さて、今回の敗因はなんだろうか?

 今回は機動力の差それ程なかったはずだ。

 それなのに、ここまでの差をつけられてしまった。

 

 多分、攻撃力の差だろう。

 この速度で倒していると、MPの関係上毎回チャージを使うわけにはいかない。

 そうなれば当然、ログレスに攻撃力で大きく劣ってしまうからね。

 ラビットとウルフで比べればウルフの方が攻撃力は上なのだけど、僕とログレスの攻撃力の差が大きすぎたようだ。

 

 うん、僕のせいじゃないか。

 これは何か考えないといけないかな?

 まあ、今はそれは置いておいて、次だ。

 さあ、イナバ。

 頑張ろう!

 

 

 

 おっと、レンさんからフレンドチャットだ。

 今でますよ~。

 

『ユウさんですか? レンです』

 

『はい、ユウです』

 

 何故確認したのだろうか?

 もしかして、本人以外でも通話できたりするのだろうか?

 まあ、いいか。

 

『友達が明日のこの時間ならば会えるということなのですが、どうでしょうか? 予定があるようならば私が素材だけ受けとっておき、渡しておきますが』

 

『明日のこの時間ならば大丈夫です。それとお気遣いありがとうございます。ちなみに場所は鍛冶屋でいいのでしょうか?』

 

『そうですか、それは良かったです。場所は鍛冶屋で大丈夫ですよ。それではお待ちしていますね』

 

『分かりました。明日のこの時間に鍛冶屋へ向かわせていただきます。お忙しいところ、ありがとうございました。それではまた明日会いましょう』

 

『はい、また明日』

 

 よし、どうやら明日会ってもらえるようだ。

 これならばイベントにギリギリ間に合うかな?

 いや、防具を一から作成するのだ。

 もっと時間が掛かるかもしれない。

 まあ、明日分かることだ。

 今はそれよりも勝負の続きだ!

 

 さあ、今度は勝てるだろうか?

 

 

 

 負けた……。

 これはどう考えても、僕が足を引っ張っているだろう。

 足りないのは、攻撃力か機動力。

 いや、勝負する場所が間違っているか。

 その2つで勝負するのではなく、他の要素で補えばいい。

 僕が進んでいる方向は手札の多さなのだから。

 

 それに、3人と勝負をして勝っても仕方が無いだろう。

 それよりも、3人とパーティを組んでより強くなるべきだ。

 まあ、勝ちたいのは勝ちたいのだけどね。

 

 

 

 さあ、今日は素材が沢山集まった!

 これも皆のおかげだよ!

 皆、お疲れ様、ありがとう。

 

 さて、これで明日依頼が終わってからは東へ向かうことができる。

 東、それは未知の戦場。

 多分、僕とホークくらいしか戦闘自体が難しいかもしれない。

 まあ、最初の1枚が完成するまでは僕とルビーで頑張ろうかな。

 

 それでは一旦家に戻ろうか。

 そして、アイテムを鑑定した後にログアウトしよう。

 

 

 

 家に着きました。

 帰り道で少し実験をしたのだけど、やはり機動力にはなりえないようだ。

 一瞬良さそうだと思ったのだけどな。

 まあ、いいや。

 

 それでは、お楽しみの鑑定だ。

 今日の目玉商品は何と言っても、疑似糸だろう。

 さあ、始めようかな。

 

 まずは繭の糸から。

 

 <アイテム:素材>クリサリスの繭糸

 素材ランク2

 クリサリスが繭に使用していた糸。

 

 おや、レアの素材では無いのに素材ランク2なのか。

 これは、蛹が出現する時間が短いからだろうか?

 まあ、素材ランク1と2にどれだけの差があるかは分からないのだけどね。

 

 さあ、次は目玉商品の擬態糸だ!

 楽しみだな。

 

 <アイテム:素材>ミミクリークリサリスの繭糸

 素材ランク2

 ミミクリークリサリスが繭に使用していた糸。

 魔力を注ぐことにより、その色を変化させることができる。

 

 うん、期待通りの糸だ。

 例え多くのMPを消費するとしても切り札の1つとして十分機能するだろう。

 これならば望みのローブも作成できそうかな?

 まあ、作成するのは僕ではないのだけどね。

 

 それにしても、この糸もランク2なのか。

 明らかにクリサリスの糸よりも良い性能だと思うのだけど、同じランク。

 もしかして防御力に差があったりするのだろうか?

 まあ、仮にそうだとしても防御力よりも擬態能力が欲しいとは思う。

 

 さて、最後のアイテム。

 透明な糸です。

 これが一番気になっていた。

 ローブにできるような量は無いけれど、その特性がとても気になるのだ。

 

 <アイテム:素材>空の繭糸

 素材ランク2

 ミミクリークリサリスの繭がその役目を終え、内部の魔力を使い果たした状態の糸。

 

 おっと、微妙なのかな?

 いや、この説明からすると役目を終えたのは繭であって糸自体はまだ使用できるのかな?

 内部に魔力が溜め込んでいたように見えるので、補充できるMPタンクとして使用できる?

 まあ、その辺りは明日相談してみよう。

 

 さて、これで鑑定は終わりだ。

 明日はいよいよ防具作成依頼。

 素材は十分。

 足りないのは、サカフィだ。

 だが、それも今日取得した糸以外の素材を売れば足りるはず。

 

 そうなると、明日は少し早目にログインして町へ移動してアイテムの売却をしないとね。

 少し早目……空の繭糸を狙おうかな?

 うん、そうしよう。

 ログイン時間が少し勿体ないけど、空の繭糸は色々使えそうだからね。

 いや、残った時間は売却する素材集めに当てればいいのか。

 おお、一気良いに計画に!

 

 さて、明日の予定を決めたところで今日はログアウトしよう。

 レンさんの友達はどんな人かな?

 少し楽しみだ。

20141210:修正

誤字を修正しました。

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