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シリーズ「白と黒の国」

黒騎士の呟き 2

作者: 紅 紅

 俺の名前はアズール、騎士だ。

 真っ黒な鎧やらマント、騎士服を好んで着るからか、いつしか黒騎士とか呼ばれるようになっていた。

 そんな俺の隣を歩いているのは通称白騎士、白い騎士服がよく似合う、銀髪に紅い眼の俺の年下の同僚、アルディス。

 まったく正反対の性格と外見に、二人で歩くと訝しげな視線を受けることが多い。

 だが、俺はこいつを気に入っている、一緒にいるのは楽しい……のかな、嫌じゃないし、着易くて落ち着くような気がする。

 俺の苦手な堅物の騎士なのにな、どうしてだろうな。


 初めてアルディスに会ったのはいつだったか忘れたが、印象は大してよくはなかった。

 傭兵あがりやら一風変わったヤツラばかりの班と、いかにも騎士って奴の班とは一緒に行動することもなかったし、組んで何かをということもなかった。

 だが、出会っちまって、以外ととっつきやすいし、話しやすいのを知った。


 最初は「えらく綺麗な奴」「年の割りに落ち着いた奴」というイメージがあった。

 あいつの中身が意外に激しいのは何人が知っているんだろうか。

 それを知ったのは知り合ってから、随分後だったような気がする。


 ほんの時折だが、騎士服しか着ないあいつをもったいねぇなと思う事がある。

 今でも綺麗だが、あいつを絹やらレースで飾ったらどうなるんだろう。

 くだらん、と一蹴されるんだろうか。

 でも、ちょっとだけ見てみたいような、見たくないような……。


 似合うとは思う、が見たいなんていったら蹴り飛ばされるから言わない。

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