ダイエット
真面目にしたら?
『アネキがダイエットを始めた。理由は「彼氏にもう少し痩せたら?」と言われたのが、原因らしい。三食の御飯にも殆ど手を付けず、部屋に閉じこもったまま出てこない。「絶対痩せて綺麗になってやる!」って発狂したように叫んでから、もう二週間が過ぎた。しかし、効果は全くないようだ。当たり前じゃねぇか! って思うけど、それを伝えていいものか……。けれども、言わないといけないよな』
机に頬杖を突いて考えていたが、立ち上がって姉の部屋へと向かった。
ノックせずに入ると「ノックは常識でしょ!」と言われる為、とりあえずノックだけして確認もせずに部屋に入る。
「何!?」
ベッドに横になったままの姉が、顔だけ俺の方に向けた。
「あのさ、アネキ……」
「だから何!?」
言いにくい事だけに、言葉につまる。しかし、言わなければならない。
「あのさ……、ダイエットするのはかまわないけど……、一日三袋飴食うの止めたら!」
最後の一言だけ早口で言うと俺は部屋から飛び出した。
「そんな事言ったって、お腹空くじゃない!!」
姉の部屋の中から、大声が聞こえる。
『こりゃあ、ダイエット……、無理だね。たぶん』
飴三袋……。どれだけカロリーあると思ってんのかねぇ。運動もしねぇし……。