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  作者: 夏ノ花
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終わりと始まり

僕は勇者。

世界を脅かす魔王を退治するために旅をして20年が経った。

今でも覚えている、旅のはじまりを。

大きくてきれいな桜の木の下で「なぁ、旅に出ようぜ」と親友が僕に言ったから始まった旅だ。

最初はそんな親友と2人で始めた旅だがその親友も戦死してしまった。

この20年の旅で沢山仲間が増えて、そして沢山仲間が死んでしまった。

そして今、仲間6人で魔王に挑もうとしていた。


勇者「おいっ!魔王!今日お前は初めて敗北を経験することになるだろう!」

魔王「そうか、そりゃ楽しみだな、わっはははは」

魔王「来るがよい!勇者たちよ!」

戦いは長期戦となった。

しかし長い旅と比べたら短くあっけないものだった。

最後には僕は魔王と刺し違えた。

魔王も僕も死んだ。

世界は平和になった。


勇者「ここは、天国か」

魔王の死を見届け目を閉じて次に目を開けたら真っ白な世界にいた。

しかし、どこか見覚えのある場所。

そうここは旅の始まりの場所、あの桜の木の下だ。

ただ違うのは世界が真っ白なところだけ。

親友「待ちくたびれたぞ」

桜の木の下には親友が待っていた。

勇者「やり遂げた」

久しぶりに聞いた親友の声に涙が出そうになったが、まず言うべきことを言った。

親友「あぁ見てた、みんなで見守ってた」

親友の周りには死んだ仲間たちがいた。

勇者「久しぶりに再開できたし、ゆっくりするか」

親友「いや、旅に出ようぜ」

僕の目からは涙が出ていた。

勇者「あぁ、そうだな」

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