『–明くる日– 友達』
『–明くる日– 友達』
『昨日の特番見た?』
『うん、見た見た。』
『あまり良い気分はしない内容だったね
基本的に陰謀論は好きなんだけどさ」
『確かにね。近しい人間にとっては陰謀論で片付けられたら堪らないわ。
免罪符を切られているようで気分が悪くなる。』
『あとの内容もありきたりというか
中国で撮影されたビックフットのビデオ映像なんて一周回って言葉を失ったよ!』
『あれは酷かったね。安っぽいコスプレにしか見えなかった。』
『日本のドラマも同じくらい安っぽい感じがするのよね
無駄に美人なヒロインと他よりはマシな演技をするだけの主役俳優とか
それに大概シナリオが酷くって』
『昔の海外ドラマの再放送が深夜にやっているのを見ると、そっちの方が面白くて何となくげんなりするよね!』
『市場規模が違うから予算の差が大きいのかね?
世界へ売り出す前提で予算を組めれば変わってきそうだけど』
『あっ、ごめん! 急ぎの用事があったの思い出した!
ちょっとコンビニ行ってきます!』
『了解。先にログインして待ってるね!』
パタン。
そうして私は一旦ノートパソコンを閉じると、急いで部屋を出た。