表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

親友と異世界 SS

SS シャロッツの苦難。

作者: 黒柳浪


皆さんこんにちは。


私たちは今、青空の中にいます。


雲ひとつない空は、深い青に染まってとても清々しい気がします。


今日私たち一行は、王都へ向かって空の旅を満喫中です。


いつもはかなり揺れるのですが、今日は飛竜の機嫌がいいのかとても穏やかに進んでいる気がします。


そういえば、恵梨香様が飛竜と仲良くなったのでしたね。


異世界から来たばかりだと言うのに、気性が荒く、プライドの高い飛竜と仲良くなるとは、本当にすごいことです。


もしかすると、聖女の有紗様はもっとすごいお力をお持ちなのでしょうか?


それにしても、本当に今回は順調に進んでいるようですね。


上空で飛竜が暴れて墜落、なんて事が時々おこるのですが、今回は恵梨香様のおかげで安心して乗っていられますよ。


今、どれくらいの高さなのでしょうか?


ああ、皆さんが外の方を眺めていますね……………………………………ひぃ、たっか。




え?ちょっと待って。


え?めっちゃ高いんですけど。


無理無理。


見ちゃった。


めっっっっっっっっちゃ高ない?


え?いつもは墜落しても助かりそうな低いとこ飛ぶのに、いつもの3倍は高いとこ飛んでるやん。


嘘やろ?え?こっわ。


うわっ、この下地面めっちゃ遠い思たら急に下半身の力抜けた。


やっば。足に力はいらへんやんか。


もう無理。え?なんで?


………もしかして飛竜が恵梨香様にええとこ見せよ思うていつもより高う飛んどるゆうことか。


そんなサービスせんでええのに。


あぁ、あかん。


なんか頭いたぁなってきた。


もう帰りたい。


はよ王都着かへんかなぁ。


あぁ、帰りたいぃ。







笑顔を絶やさず、しかし背中を流れる冷や汗が止まらないシャロッツの心境を知るものは誰もいなかった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ