表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある双子の姉の話  作者: 月雲
1/1

弟に、そんなに似てますか?

「君にこの花束を贈ろう。」

という言葉と共に、

前の扉から突然20人ぐらい人が入ってきた。

全員15、6歳ぐらいに見える。

私の同級生だろうか?

と、思ったが見たことない顔ばかりだ。

そのうちの黒髪の男子に大きな花束を差し出される。

さっき言ってた花束ってこれか?

どういうこと?あなたたち誰ですか??

「は?」

驚きすぎて空いた口から音が漏れる。

えーっと?今は体育祭の片付け中で、私は1人で多目的室にダンボールを取りに来たところだった。はずだ。だが目の前の色とりどりの花束を前に行動が停止する。

しかも皆さんニコニコ笑っている。何が面白いんだろう。

ちなみに、私は全く笑えていない自信がある。

口が中途半端に空いていてとてもダサい顔してると思う。

そしてどうしてこうなったんだろう?んん??

混乱しすぎて思考も固まった私をみて、花束を持ってる人の右側の人が口を開いた。

「とりあえず受け取れよ。」

すると花束を持ってる人が

「はいどうぞ。」

と私の手に花束を押し付けた。

「あぁ、はい。ありがとうございます…?」

あーいつもの癖で受け取ってしまった。

渡されたものはとりあえず全部受け取っちゃうんだよねー。

しかもこの人押し付け方丁寧か。

いや、そうじゃない。その前にもっと大切なことがある。

「えーっと…

あなたたち、誰ですか?」

うん。これだ。私たちには情報のすり合わせが必要だと思う。

この人たちはいったい誰なんだろうか。

なかなか重要なポイントだと思うんだよね!

ただし20人ほどの方々は、

「は?」「えっ……?」「ん?」

と花束を渡された頃の私のような顔になっている。

え、知らない人ですよね?皆さん初対面だと思うんですけどね…?

ん?あーもしかして…?誰だか知らないこの人たちは、

「…お前カイト·ルーアだよな…?」

「私はケイト·ルーアですっ!カイトは弟!」

「え、ウソだろ…!?」

「嘘じゃない!」

やっぱり、双子の弟と私を間違えている。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ