表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある世界の英雄廟  作者: kureha
6/6

一次試験

投稿遅れました....

「はじめ!!」


時刻は朝9時過ぎ、開始の合図とともに一斉に紙にペンを走らす音が鳴り始める。

王立魔法学院の入学試験の開始である。


この入学試験は大きく2種類のカテゴリーに分けて実施される。その一つが筆記試験であり、まさに今その真っ只中である。

科目は「魔法学」「魔獣学」「歴史」の3科目であり、さすがは王立魔法学院といった難易度である。


特に「魔獣学」に関しては実際に戦わなければわからないような鬼畜な難問もいくつか用意されていた。


3科目を決まった時間で一度に解かなければならないというのは知識とは別に、時間配分能力が要求された。


二つ目のカテゴリーというが、『実技』試験である。この『実技』というのは当然魔法を使った実技のことであり、魔法能力を試すような試験が行われる。試験内容は毎年変化しており、あらかじめの対策がほとんど役に立たないというのが特徴だろう。


受験者数は五千人を超えているという。合格するのは500人にも満たない。実に倍率10倍以上の難関である。この教室にいるのはせいぜい200人。25個の教室で同じようなことが行われていると思うと壮観にすら感じる。


周りには紙にペンで文字を綴る音が響き続けていた。


そんな中、シオンは止まらずに出るあくびを噛み殺すのに悪戦苦闘している最中だった。試験時間は120分と設定されていたが、シオンは30分でその全ての解答を書き終えていた。


シオンはあまりの退屈さに周りを見渡したい衝動に駆られたが、試験中だということを思い出しぐっと我慢する。


そこでふと前の方から視線を感じ、なるべく自然にそちらを見てみると、がっつりと目が合った。


短めの金髪に青い目の顔立ちの整った男だった。目が合ったのは一瞬で、その男はすぐに正面を向きなおした。


(なんだったんだ.....)


その後、試験中にその男と目が合うことは一度もなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ