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グロワール・アンデッド物語  作者: アクドニアデフジム
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第9話 混乱と取引と旅立ち・後編

前回の続きです。


第9話




とクロディーはそう言って交換取引を持ち掛けてくる。


(・・・えーと?、つまりあの蜥蜴の怪物の死体を譲ったら代わりに何か便利な物

を譲ってくれると言う事だから交換取引がしたいのかな?・・・うーん)


と自分はクロディーが持ち掛けて来た交換取引に対してどう返答するか考える。


(まず、交換取引自体には別に乗っても良いが、今の自分が求める便利な物を

目の前に居るクロディーと言う名のドラゴンが果たして持っているのだろうか?)


と自分は都合よくクロディーが便利な物を持っているのかと思いどうするか

考えてみるが。結局は一体どのような物を持っているのか分からないので、

クロディーに聞いてから決めることにする。


「・・・クロディーサン、貴方ニフラワーバジリスクヲ譲ッタトシテ、貴方ハ一体

ドンナ風ニ便利ナ物ヲ譲ッテクレルンデスカ?ソレガ分カラナイ限りは貴方ニ

フラワーバジリスクノ死体ヲ譲ルコトハ出来マセンガ?」


と自分はそう言って答えを待つ。そしてクロディーは考える素振りを見せた後。 


「あー確かに便利な物て言われてもどんな物なのか、分からないよね、うーん

・・・じゃあ見せてあげるよ、フラワーバジリスクと交換する便利な物を」


とクロディーは交換する物を見せると言った後、どこからか大きな鞄を出すと

その中から綺麗な金色の模様が描かれた大きな赤い布と何らかの革で作られた

と思われる黒いブーツを取り出す。ついでに金貨と思われる物も。


「まずこの豪華な布は炎に対して高耐性を保有する『赤き黄王の布』、そして遥か

南に生息すると言われる黒色の獅子の皮で作られた『黒獅子のブーツ』を譲るね。

あと物じゃないけど多分何かに必要になると思うから金貨15枚も譲ってあげるよ。

さあ、どうする?」


とクロディーは交換する物と金貨15枚を見せた後、再度交換取引を持ち掛けて来る。


(交換する物がどう言う力を持っていてどういう素材で作られているとか言われ

ても分からないが普通に欲しいかなぁー)


と自分は出された物を見て普通に欲しいと思う。何故かと言うと自分趣味で少々

裁縫をしてたのであの『赤き黄王の布』?を使えば簡単な衣服は作れるだろう。

そして『黒獅子のブーツ』とか言う長靴は現在進行形で普通に欲しい物である、

何せ今の自分は裸足で居るのでサイズの合う靴が欲しかったのが理由だ。


(まぁ、とりあえず便利かどうかは置いといて、普通に欲しい物だったし交換取引

に応じようかなぁ。それに使えそうな部分は蜥蜴の怪物からある程度剥ぎ取ってるし)


と交換取引に応じることに決めた自分はその事をクロディーに伝える。


「そうですか取引に応じてくれるんですね、では約束どうりに『赤き黄王の布』と

『黒獅子のブーツ』と金貨15枚をベルンちゃんに譲りますね」


とクロディーはそう言って赤き黄王の布と黒獅子のブーツと金貨15枚をまとめて

自分に渡した後にクロディーすぐにフラワーバジリスクの死体の近くまで移動して

後、フラワーバジリスクの死体を掴んで大きな鞄の中に収納していく。しばらく

して全てを収納し終えた後、クロディーは何か聞きたいことを思いだしたのか

自分のところまで近づき、話しかけて来る。


「ところでふっと思ったんだけどベルンちゃんこれからどうするの?何か目的でも

あるのかい?」


とクロディーは首を傾げながらそう聞いてくる。これからの目的?・・・。


(あ、そう言えば夜が明けたら崖底から出ようかと思っていたけど、その後

どう行動するのか考えてなかったな・・・)


と自分は夜が明けたら行動するつもりだったがどこに向かうかは全然決めていな

かった事に気付く。


「アー、ドウスルモ何モ、ココガドコナノカヲ分カッテナイノダガ・・・」


と自分は少し困った表情をしながら正直に自分自身の現状をクロディーに答える。


「え!?つまりベルンちゃんは今どこに居るのか全然分からずにここに居たの!?

あのフラワーバジリスクの死体があった位置からしてこの森の中央部からここまで

来たんだよね・・・よく生きてここまで来れたね、正直に凄いよ!ベルンちゃん」


とクロディーは自分が答えた無いように驚愕し驚く。何故そんなに驚くのだろう?。


「ドウシテソンナニモ、驚愕シ驚イタヨウナ雰囲気何デスカ?」


と自分は驚愕した様子のクロディーに首を傾げつつ、驚愕した理由を聞いて見る。


「えーとね、ベルンちゃんが今いるところは死者の森にある崖底何だけどね、ここ

から東に行くとフラワーバジリスクの生息地になっているから物凄く危険なんだよ

、何せ数年前にボクの同族が興味本位で行ってから二度と帰って来なかったし」


とクロディーは真剣な様子で驚愕した理由を教えてくれる。え!?マジで!?。


(つまりは進んだ方向次第では蜥蜴の怪物の生息地に向かっていた可能性があるのか

つまりもし東に進んでいたら・・・うわぁー、この森怖すぎる!?)


と自分はもし自分自身が最初に進んでいた方向が逆だった場合の事を想像し

軽く身震いする。とりあえず村か町の場所を聞こう。


「ソウナノデスカ、デハ此処カラ近イ村ヤ町ハドコニアリマスカ?」


と自分は先ほどの想像から切り替える為に村か町の場所をクロディーに聞いて見る。

クロディーに少し考える仕草をした後。


「えーと確か、一番近い村は約250㎞程西に進んだ先に在るけどベルンちゃんそこまで

迷わずに辿り着けそう?」


とクロディーに一番近い村の距離を答えた後、心配そうな雰囲気で辿り着けるかどうか

を聞いてくる。


(マジかー、ここから一番近い村でも数百㎞もあるのか・・・辿り着ける自信がない)


と自分は余りの距離に少し憂鬱になる。いくら疲れない身体でも精神的に辛すぎる。


「アー、数十㎞クライナラ辿リ着ケル自信ハ在ッタノダガ、流石ニ数百㎞ハナァ」


と自分は自信なさげな様子で答える。そしてクロディーは自分の言葉を聞いた後、

一瞬だけ考える素振りを見せた後。


「そうか・・・うん、ならベルンちゃん、ボクの行き先的に村は無理だけど途中に

ある廃墟の塔までなら送ってあげることが出来るけど、どうかな?」


とクロディーは村の近くにある廃墟の塔まで送ろうか?と提案してくる。


(え!?村の近くまで送ってくれるの!。それは物凄く有難いけど・・・うーん、

分からん何故そんな特にもならない事を提案してくれるんだ?。もしかして何か

狙いがあるのか?とりあえず聞いてみるか)


とクロディーの提案に対して少しだけ警戒したが、何故得にもならない事を提案

したのか気になり聞くことにする。


「有リ難イ提案ナノダガ、何故ソコマデシテクレルンダ?何ノ得ニモナラナイゾ」


と自分はクロディーに聞いてみる。


「うん?、あーそれは単純な理由何ですけどね、困っている者が居れば助けたく

なっちゃう性分なんですよボク」


とクロディーは恥ずかしそうな仕草でそう答えた。そんな様子のクロディーに

対して少しでも警戒していた自分がばかばかしくなったのであった。






と言ったところで次は来週です。しかしそろそろ第二章のテーマ考えないといけないですね( 一一)。

それではまたの来週。

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