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グロワール・アンデッド物語  作者: アクドニアデフジム
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第5話 頭無しの死体と謎の腰鞄


第5話




:場所:死者の森:主人公視点:




さて、自分は氷結の刺剣や頭部の無い死体や巨大な蜥蜴の足跡などを発見したが。

まだ何かあるかも知れないと考えたので、しばらくの間草むらや木々の間などを

集中して調べていたのだが。


(特に物が放棄されていたり、怪しげな場所などは無かったな)


と自分はそう思う、何せ再度調べ始めたが、何も無かったのだ。自分は軽く

溜め息を出した後、近くの木のそばに座り込む。


(後探してない場所は・・・あの頭の無い死体だけか)


と自分はそう考えた後、頭部の無い死体が在る場所に視線を向ける。最初見つけた時

は頭部しか調べなかったが、今思うと何故あの時は頭部の無い死体が身に着けている

物を隅々まで調べたりしなかったかと言うと。まぁー言うまでもないか。


(だって頭の無い死体に触るとかましてや身に着けている物を調べるとか、

流石言って抵抗が合ってだなぁ・・・)


と自分は少し嫌な表情をしながら頭部の無い死体が在る場所を睨む。だが、調べて

無い箇所がもう頭部の無い死体しかないのなら、諦めて調べるしかない。


(この際仕方ない、我慢して調べて見るか、とりあえず鞘とか無いか探そうかな、

まずは)


と自分はそう考え、頭部の無い死体に近づき、身に着けている物を隅々まで調べて

見る、そして頭部の無い死体から見つけた物は氷結の刺剣を納めていたと予想さ

れる、刺剣用の鞘と見た感じ革製の小型の鞄だった。


(ふむ、調べて見つけた物は刺剣用の鞘と小型の鞄か、とりあえずこれを調べて

みるか)


と自分はそう考えた後、頭部の無い死体から拝借した物を調べる。まず最初に調べ

て見たのは刺剣用の鞘だが、普通の鞘より分厚い革が使われているだけでなく、

どうやら鞘が凍らないように防寒対策が施されていることが分かった、恐らく

氷結の刺剣から感じる冷気を抑えるのが目的だろう。そして最後に調べるのは小型

の鞄だ。


(まぁーとりあえず、鞄を開いて中身を調べて見るか)


と特に考えずに自分は小型の鞄の開いた後、躊躇なく手を入れて中身を調べて見る

と何か本の様な手触りを感じ、試しに引っ張りだしてみるとかなり大きく分厚い本

が小型の鞄から出てきたのだ。自分は本と鞄を交互に見て。


(・・・え!?、いやいやいや、おかしいて、どう見ても鞄の大きさからして、

明らかに入らない大きさだろう!!、一体この鞄どうなってるだ?)


と自分はそう思った。そして試しに自分は小型の鞄の中を覗き込んで見るが、中は

暗く何も見えない空間が広がっているだけだった。


(何だこれ?鞄の中が暗すぎて何も見えない。もしかして、これてよくある

ファンタジー小説とかの定番で出て来る四次元バックとかそう言う系のやつか?。

とりあえずは、この大きく分厚い本が何の本なのか見て見るか)


と自分はそう考えると、大きく分厚い本のタイトルを見る。見たこともない文字で

書かれてはいたのだが、不思議と意味は分かってしまった、何故かは知らんが。


(うーん、大きく分厚い本のタイトルは『魔道・基礎学書』と言う本か・・・

はえ?)


と自分は本のタイトルを読んだ後、少し思考が固まる。


(魔道・基礎学書?つまりはよくある異世界系小説などで出て来る魔法の事

だよなぁ?。そして今までの流れから予想して、この大きく分厚い本には魔法の

基礎知識などが書かれていると言う事なのか?・・・へぁ!?)


と固まった思考まま、そこまで考えたところで自分は驚き、その魔道・基礎学書

と言う本を凝視する。


(どど、とりあえず落ちつけ自分、まずは本当に魔法の事が書かれているのか

読んで見よう)


と少し動揺しながらも本を開き内容を読もうとする瞬間、背後から唸り声の様な音

が遠くより聞こえて来る、自分は何の声なのかと思い後ろに振り向いてみるとそこ

には高幅5m体長12mほどあるであろう巨体、花弁のような形をしたエリマキ、

そして蜥蜴と鰐を足したような外見、そんな蜥蜴の怪物は血に飢えた猛獣の如き瞳

でこちらを睨み付けていた今にも襲ってかかる様子で。


(・・・うん、まずは本を腰鞄にしまった後、頭の無い死体からベルトを拝借して

それを装備して腰鞄を装着。次に氷結の刺剣を鞘にしまったら、鞘についている紐

を背ようように掛けたら全速力で蜥蜴の怪物がいる方とは逆の方向に向いたら)


と自分はそこまでを一瞬で考えながら行動し、蜥蜴の怪物がいる方向とは逆に向いて

、一気に駆け出した。腹を空かしていない普通の肉食動物に対して背中を向けて

逃げるのは相手から獲物と認識される危険な行動だが、今回の場合では別だ。


(何せどの道、食われるからな、てかよくよく考えて見れば、頭の無い死体がある

時点で近くに食った奴が居るのは普通だろう、何でさっさとあの場から離れずに

探索なって呑気な事をしてたんだ自分は!?バカか!バカなのかぁ!!)


と自分はそう脳内で後悔念を言いつつ全速力で走る。少しだけチラリと視線を後ろに

向けて見ると、あの蜥蜴の怪物は邪魔な木々を破壊しつつ、まるで飢えた猛獣の

如き迫力で追ってきていた。自分は慌てて、視線を前方に向けた後、とにかく全力

全開で走り続けていると森の切れ口と思われる景色が見えて来る、恐らくこのまま

進めば、この不気味な森の外に出られるかもしれないと脳内でよぎった時、自分は

森の切れ口へと向かって全速力で走る。


(このまま森へ出たら、そのまま全速力で走ろう、足場の悪い森を走るよりは多少

ましなはず)


とそう考えつつ、森の切れ口を超えて見えて来た光景は深い崖とその崖の対岸の

森だった。


「エエエエエエエエエ嘘ダァー!??」


と自分は余りの絶望に叫び声を出し、止まろうとするが行き良いが良すぎたのか

このままでは崖へと真っ逆さまだ。


(どどど、どうすれば良いんだ!?前方は崖で背後からは蜥蜴の怪物!?)


と自分は止まらない勢いと絶望的な状況に混乱していると後ろから鱗のような感触を

感じ後ろを見て

みると蜥蜴の怪物の鼻先が触れる距離まで来ていた、このままでは崖に落ちただけ

でなく潰れた蛙のような有様になってしまうだろう。そう思った自分はヤケクソに

なり蜥蜴の怪物の顔へと向かって跳びしがみつき全速力でよじ登る。


(蜥蜴の怪物の頭にしがみ付いてやる、運が良ければ、落ちた衝撃は全て蜥蜴の怪物

が受け止めてくれるし、もしかしたら逃げられるチャンスが出来るかもしれない)


と自分は割と無茶苦茶な事を考えながら蜥蜴の怪物の頭辺りまで来たところで浮遊感

に襲われ、ふっと下を見て見ると蜥蜴の怪物と共に崖へと真っ逆さまに落ちる瞬間が

見えたのであった。





と言ったところでここまでです。突如現れた蜥蜴の怪物と共に崖に落ちた主人公がどうなるのか

次回をお楽しみください。( 一一)それでは来週に。

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