第4話 己の種族
さて、周辺探索「放浪」へとでた、主人公は今どうなっているのか、どうぞ!。
第4話
:場所:死者の森:主人公視点:
さて、自分の身体と性別が変わった事を一旦忘れるべく、今自分が居る場所
である、この不気味な森の周辺探索を始めてからかなりの時間が経過し自分
の身体に起きて居る状態に困惑し悩めいていた。
(おかしい、どう考えてもおかしい、感覚的にはかなりの距離を足場の悪い
道を休憩なしに歩いたのに森の外に出てないとか一体どんだけ広いこの森は
とか、正直思わなくもないが、それ以上に気になり悩める事がある)
と自分は恐らく妙な表情で自身の身体を凝視する、何故そんなことをしている
かと言うと理由はごく単純だ。
(何故自分の身体は疲労も渇きも空腹を感じないんだ?、おかしいだろう、
感覚的にも数十kmの距離は確実に歩いた、しかも整った道どころかそもそも
足場の悪い森の茂みの中を休憩なしで歩き続けたんだぞ!?、いくら何でも
身体は疲れは絶対に感じるはずだ、なのに感じない明らかにおかしい)
と自分はそう考えて再度自身の身体を妙な表情で凝視する。そもそもだ、この
身体の形はどこをどう見ても触っても冷血でクールな印象を受ける貧弱な少女
としか表現できない身体だ、なのにおよそ数十㎞の距離を疲れも感じずに動け
続けている事に自分は困惑と少し恐怖感を抱いていた、まるで空想上の物語に
出て来る動く死者アンデットと見たいだと。
(うん?アンデット、アンデットか・・・)
と自分は思考の中で出てきたアンデットと言う言葉に反応し繰り返し脳内で
その言葉を響かせる。そして今まで気になっていた事を脳内に思い浮かべる。
(死人のように青白い肌、渇きや空腹を一切感じない事、足場の悪いところを
数十㎞歩いたのに汗一つ出て来ず肉体的疲れ一切感じない事、明らかに普通の
人間の身体ならあり得ない事ではないか?、だとすると考えられることは)
と自分はそこまで思い浮かべながら考えた結論をあり得ないと否定したいと
思った。何せ、今の自分の姿は少女としか表現しようがない身体になっている
と言う状況だけでなく、今の自分が空想上の物語に登場する存在、アンデット
へとなってしまっていると言う事を。
(あり得ない・・・とも言えないのがなぁー、何せあれだけ非現実的な出来事が
連続で自分の身に起きたからなぁー)
と自分は最初はあり得ないと思ったが今まで起きた出来事がすぐに思い浮かんだ
のですぐに否定的な結論から、あり得ると言う結論に落ち着いた。
(よくよく考えてみれば、現在進行形であり得ないことが起きて居るんだから、
認めるしかないだろう。それに起きた出来事を頭ごらしに否定するほど、自分は
愚か者でもないし)
とそう思った自分はとりあえず、自分自身の身体が冷血てクールな目つきをした
アンデット少女になっていると言う現実認識し、認めた後、自分は不気味な木々が
自然豊かに広がる森の見て、不機嫌な表情になる。
(それにしても、あれだけ歩いたはずなのに段々森の奥地に向かっている感じに
なってきて嫌になってくる)
とそう思った後、自分は更に不機嫌な表情でため息を出す。そして自分は再び足場
の悪い森を歩き出す。(一体どんだけ広いんだこの森は)と少し思いながら。
(しかし自分がアンデットなら一体何の種類だろう?、スケルトンは絶対にないな
、だって身体が骸骨じゃないし、だとすればグールか?いや、死肉とか欲している
感じもしないし、自分の歯ぐきは普通の歯だし。ふむ、後考えられる種類はゾンビ
だろうか?、特徴的にも得ていると思うが)
と一体自分はどの種類のアンデットなのかを予想し考えながら森の中を歩いている
とふと足元に違和感を感じた、何か凍った金属を裸足で踏んだような・・・。
「冷タァー!?何カ踏ンダ!?一体何ヲ?」
と何気に目覚めてから初めて出した声が若干舌が回らない少女裏声のような声だった
件はまぁほっといて。自分は先ほど踏んだ物が何なのかを確認する為に視線を足元に
向けて見るとそこにあったのは、美しき氷結の刃と表現できる程に芸術的で誘惑を感
じる程の造形をした恐らく刺剣と言われるであろう武器が自分の足元の地面に放棄
されていた。
(何だこの武器!?、ものすごく神秘的で綺麗な刺剣?だが、何となく本当に何と
なくだがこの刺剣から不思議なオーラ的なものを感じる?何故かは分からんけど
凄く欲しいこの武器)
と自分はそんな不思議な感覚に色々と考え、思いながらも地面に放棄されたと思わ
れる刺剣、名前を付けるなら『氷結の刺剣』を自分は躊躇なく手で掴み拾い上げる。
(近くで見ると芸術的で美しい造形だなぁ、この名付けるなら氷結の刺剣は。だけど
何故?何故こんな不気味な森に落ちているんだ?)
と自分は手に掴んでいる氷結の刺剣の美しさに見惚れるが、すぐに疑問に思う何故
こんなところに武器が落ちているのかを。
(うーむ、とりあえず落ちていた辺りから周辺を調べて見るか、もしかしたら他にも
落ちている物があるかもしれないし)
と考えた自分は、氷結の刺剣が落ちていた辺りを中心に草むら分けて調べて見る。
そして氷結の刺剣が落ちていた場所から僅か数m先にある草むらにてとんでもない
ものを発見してしまう。
(うっ!?こ、これは!!)
と自分は草むらから発見した光景に目を大きく開けて息を呑む。一体何を発見したの
かと言うと、頭部を食いちぎられた死体が草むらの中に放棄されていたのだ。
(頭がない、何かに喰われたか?、しかしこの痕は・・・一口で頭を持って行かれた
と予想できるが、だとしたら一体どんな巨体の猛獣に喰われたんだ?・・・もう少し
調べて見るか)
と自分はすぐに死体を調べ、この死体の頭部を食いちぎった者はかなりの巨体だと
推察するが今の情報内では予想がつかないので再度周りを調べ始める。そして死体
から少し離れた位置に足跡を発見する。
(こ、これが足跡だと!?そんな馬鹿な!?)
と自分は頭部の無い死体を発見した時よりもかなり驚いてしまう。何故そんなにも
驚くのかと言うと、その足跡の大きさと形が直径1m程もある蜥蜴の足跡が深々と
地面に残っていたのだ。
(見た感じ蜥蜴系の足跡に似てるけど、一体どんな巨体をした蜥蜴なんだ?明らか
に数十mはあるぞ?、この森には一体どんあ生態系してるんだ。今後は気よ付けて
進もう、もし遭遇したらと思うと・・・)
と自分は大きな足跡から巨大で獰猛な蜥蜴を思い浮かべてしまい少し震える。
(と、とりあえず、他にも何かあるかもしれないしもう少し周辺を調べてみよう)
とそう考えた後、自分は再度周辺を調べるのであった。
と言ったところでここまで、要約アンデット要素出せたぜ。と思う次第です(;´∀`)、次回は同じく土曜日に投稿します、それではまたの来週です。