第1話 人生の終わり
第1話
自分はどこにでも居る普通の会社員であり、アパートで独り寂しく、
暮らしている、28歳独身である。親孝行は年に数回程度しているの
だが、毎回電話した時や何気ない会話などによく聞かれる言葉は。
『いつになったらお嫁さん見つけて孫の顔を見せてくれるんだい』
である。そして毎回それを聞かれると自分はよくこう返答していた。
『うん、母さん、まぁいつかは見つけるよ、いつかね』
と言って、誤魔化していた。だが時が過ぎるのは残酷であり、気が
付けば、後数回年を向かえれば、三十歳と言う、ガチで魔法使いと
かに転職できる年齢へとなってしまう年へとなっていた。それが
原因だろうか、自分はかなり焦っていた、将来の不安に親からの圧力
などなど、なので数年前の自分なら無視していたであろう、仲の良い
同僚から誘われた合コンにおkを出したのは。
「お、珍しいなお前が合コンの誘いにのるなんて、少し驚いたぞ」
と同僚はそう言って、時間と場所をメールでくれた。確かに去年の
俺ならまず、関わろうともしなかっただろう。だが!そんな事を
言ってられないくらいに自分は色んな不安や圧力に呑まれていた
んだ。
(本当は婚活とかの方が良いのだろうが、今は色々事をして探さ
ないと行けないんだ!)
と自分は自分自身にそう言い聞かせて、仕事にしつつ。そしてある
程度日々を過ごしたある日、自分は薄暗い道を歩いて帰宅している
時だった。何故自分はそんな薄暗い時間帯で帰宅しているかと言う
と一か月に一度あるスーパーの特売品を買うために遅れたのと道中
で乗り換える電車がトラブルで遅れた為である。
(すっかり、遅くなってしまった、アパートに帰ったら夕ご飯を
食べて風呂に入ったら、早く寝ないと仕事に差し支える)
と自分はそう考えならが歩いていた、そして道の途中で人影が見え
て来る、自分は何だろうと?思い、近づいて行くとその人影の姿は
黒いフードと黒いコートを着込んだ男だった。
(うわぁ、ものすごく不審者ぽい人居たよ、ここ帰り道だからな
・・・余り見ないように進もう)
と自分は明らかに不審者な黒服の男に引きつつ、絡まれないように
静かに後ろを通ろうとする。だが、黒服の男はすぐにこちらに振り
向き近づいてくる。(一体何なんだよ!?)と心のなかでそう思う
。そしてある程度近づて来た黒服の男は安定しない視線でこちらを
睨みながら話しかけてくる。
「おおい、そこのスーツのおっさん、なあ、こんな人気のないとこ
ろで独りとは危ないぜ、ひひひ」
と黒服の男は不気味な笑い声を出しながらそう言ってくる。まるで
これから人を襲う者が相手を舌なめずをしているような・・・。
「通り魔か!?」
と言ったのと同時に自分は手に持っていた買い物袋を黒服の男に
目掛けて投げた後すぐに離れようと試みてみるが、黒服の男は
嘲笑うかのように買い物袋を避けた後、懐から大型のナイフ
を取り出し、自分目掛けて突き出してくる。
(やばい!?)
自分は黒服の男が出した大型のナイフに動揺してしまい、反応が
遅れてしまう。結果黒服の男が持つ大型のナイフは自分の心臓の
位置から数センチほどずれた個所に深々と刺さり血を噴き出し、
想像絶する痛みが襲い掛かり、自分は声に出ない痛みの悲鳴を出し
苦しみ紛れに黒服の男に手加減なしの蹴りを放つ。
「仕留め、ぐっはぁ!?」
と黒服の男は何かを言おうとしていたのだろう、それが偶然にも隙
を生み、自分の蹴りが見事黒服の男の腹に直撃する。
「うぐ、この糞がああ、さっさとくたばれやあぁぁ!!」
黒服の男はそう怒りの声を上げると突き刺していた大型のナイフを
無理やり抜いた後何度も何度も振るい切り裂いて行く、自分は何も
できるまま切り裂かれて、その場で力なく倒れる。
(死ぬ、死ぬ、ダメだ・・・これは死ぬ、意識が・・・暗く)
と自分は暗く薄れていく意識のなか、ただ自分はここで死ぬんだと
思いながら大量出血によりこの世から永遠に意識を失う前に見た
光景は血の池に沈む大地だった。
短いですが、ここまでです。次回は次の日に投稿したいと思います。(;´∀`)