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第五話 『忙朝1!』

「ほーら、起っきろーーーー!!!!!!!!」

いきなり耳元で発せられる大音量。


「・・・・・・アリアスか・・・・」

目を開けると、そこには綺麗な金髪のショートカット娘。

アリアスがいた。

なんつーか、こういう仕事はロリキャラが定番だよな・・・・。


「今日はね〜〜あたしが起こしに来たんだ〜〜〜〜。あのね、一日ごとに起こす人交代しよう、ってなったんだよ♪」

まだ頭が覚醒していないため、半分も聞き取れていなかったが、

「ん・・・・分かった・・・・・・」

適当に返す。

寝起きには心地よい声だけど、流石にあの大音量じゃ・・・・。

「っつーか、もっと優しくおこしてくれ・・・・・・」

「ちゃんと起こそうとしてたよーー。だけど、起きないんだもん♪」

あ、絶対嘘だな。

寝起きの俺でもこれくらいは分かる。


「・・・・・・眠い」

そう言って、もう一回布団を被りなおすが、

「あーーー!ダメ!!朝ごはんせっかく作ってくれてるんだから!!!」

そう叫んで、布団をひっぺがされる。


それより、作ってくれてる?


「・・・誰がご飯を・・・・?」

「誰って、緑ねぇだよぉーー。メイドさんでしょ?」

そんな話があったような気がするが。

あ、やっぱり本当にメイドだったんだな、とか思ったりして。


「それでね、もう少しでできるからって。起こしてきてって。それでね、じゃんけんしたんだよーー。誰が起こしにいくか、じゃんけんぽーん。それでねそれでね。あたし、一人勝ちしたんだよーー♪」

「よかったな・・・・・・」

俺の反応は希薄。

っつーか、朝からよくそんなに元気になれるな・・・・。


「む〜〜〜〜、なにそれ。なんか嬉しくなさそう〜〜〜〜〜」

「朝から大音量だされて嬉しくなるほど、俺はM性じゃねぇ」

「えむしょう?なにそれ??」

「お前は知らなくていいことだ」

「えーーー、教えてよーーーーー」

「いいから出てけ、It’s 着替えタイムだ」

そう言って、俺は力で強引に追い出し、鍵を閉めて着替えに移った。



「遅いぞ、天。我輩は腹が減っているのだ。待たせるな」

食堂に行っての、かけられた第一声がそれだった。

「先食ってりゃいいのに」

「天と食わなきゃ不味い」

「それって・・・・さりげに私への攻撃ですね・・・・・・」

キッチンから出てきた緑さんが、少し不機嫌になっていた。


「ふん、まだ食ってもいないのだから美味いのか分からんではないか。不味いかも知れぬ」

「一応、人には出せる物ですので安心してください」

なんか、唯羅と緑さんの間で火花が散ってるような気がするのだが・・・・。


「ほーら、喧嘩しないの!天も来たんだし、食べようよ。ボク、腹ペコだよーーー」

リナの言葉に火花は消えたが、二人はまだ睨みあっていた。

「だからいい加減にやめ」

「天様は黙っていてください!」「黙っとけ!」

「すいましぇん・・・・」

二人からの一斉攻撃。

どうしても女には頭が上がらない天である。


「これは、尻にしかれるタイプですね」

さりげにアイナさんが核心を突いてくる。

地味に痛い・・・・。


「ダーカーラーーーーー、オーナーカースーイーターーーーーー!!!!!!!!!!!」

空腹のためか、リナが狂ってきた。

そろそろ、暴れるんじゃないか?


「あーーー、もうメンドクサイ。決闘なら後で外でやれ。いいから食うぞ、それに今日は学校だろ?初日から遅刻はシャレになんねーぞ」

「あ、そうですね」

「うむ、それもそうだな。この借りは、いつか30倍にして返してやる」

「そこ、余計なこと言わない」

俺はとりあえず二人をなだめすかし、座らせる。


「んじゃぁ、天君が」

「ここの主だしね♪」

「ご主人様です、きゃは☆」

・ ・・・なんか気になるが、まぁいっか。


「んじゃぁ、いただきます」

「「「「(「「いただきまーす」」)」」」」

っつーか、ゼロはとことん喋らないな・・・。

まぁそれはいいとして、美味そうだな。


目の前の料理は見てるだけで、よだれが出てきそうだ。


この家に似つかわしい。

簡単に言えば、超豪華な朝ごはんが置かれていた。

豪華といっても、高値の物が並べられている訳ではない。


日本の朝定番の味噌汁や、お浸し等だ。


しかし、なぜかその極一般的な味噌汁までもが豪華に見える。

まさしく、プロの技だ。


具はざっと見て、わかめ・豆腐なんかだな。

そんな普通の味噌汁。



「緑さん・・・・すげぇな・・・・・」

「料理は家事の中でも得意分野なんですよ〜〜♪」

「店もてるぜ・・・こりゃぁ・・・・・・」

「えへへ、嬉しいです」

そう言って少し顔を赤める。


いや、でも本当にすげぇ。ってまだ食ってないんだけど。

さぁて、食うか。


白飯は丁度いい、ってかもうエックセレントな炊き加減。

シャケもこれまたワンダフールな焼き加減。

野菜炒めもビューティフールな炒め加減。


まさに至高。って、言いすぎかな。

昔から親父に連れて行かれて、色々な高級料理を食ってきた。

しかし、そのどれよりも美味いと感じる。


やっぱり、美少女の作る料理は格別ってことかな。



「悔しいが・・・ガツガツ・・・・うまいな・・・・モグモグ」

隣では、唯羅もご満悦の様子だった。

「美味しいですね。今度レシピを教わりたいものです」「すごーい、緑ちゃんすごーーーーい」「緑ねぇって、やっぱりメイドさんだね♪」(我は満足だ)「これは、初めての味とでもいうか、とにかく美味いな」



みんなも、食べ終わるまで終始笑顔。

いやぁ、料理も奥が深い。


当の緑さんはというと、一番早く食べ終わって片付けに入っていた。

「緑ねぇ、ごちそうさまするよーー」

アリアスの一声で、緑さんが飛んでくる(1,6秒)。

「片付けはしておきますので、置いといてくださいです」

「んじゃぁ、また天君おねがい〜〜」

「ん・・・・ごちそうさまでした」

「「「(「「「ごちそうさまでした」」」)」」」

現在の時刻は7時12分。

って、今気づいた。俺、6時代に起こされたのかっ。

まぁいいや・・・・。

・・・・・・もう二度寝はできねぇな・・・。


なので、俺は朝のニュースでも見ることにする。

テレビでは、大物俳優の担当するニュース番組がやっていた。

「丁度いい」

一人呟いて、テレビの前のソファー(確か200万)に座る。

適当に流れてくるニュースを、適当に聞いていた。




さてさて、どうでしたか?

今回の話は次まで続いています


文字数的にいろいろありまして…………


それにしてもこの物語もやっとスタートしましたね

書くときは格キャラの性格や喋り方を間違えないようにするのが大変です



ではでは、これからも『おれかみ!』をよろしくお願いします


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