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第四話 『ひとめぼれ』

部屋に入ると、そこには少女が集合していた。

そして、こんなことをいいやがった。

「ねぇねぇ、空君。明日から、あたし達も学校行くね♪」


「・・・・・はぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!?????????」

「うむ、じいさんがな、明日から天と学校に行けと。学校・・・ワクワクする」

唯羅が、本当に嬉しそうに言いやがった。


「あんのじじぃ!!また勝手に!!!!」

「天君は、あたし達と学校に行くの・・・いや?」

だからその、潤め上遣いは反則。

ってか、俺ってまさかそういう趣味!?

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや。


「・・・・いや?」

「・・・・嬉しいです。これでいいんだろっ!!!」

思わず、膝をつく俺。

すると肩がポンポンと叩かれる。

「ゼロ・・・」

その時、ゼロが女神様のように見えた。


カキカキスラスラ、バッ!

(みんなお前がそういう趣味だということは分かっている、気にするな)

「ゼロオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

お前も敵なのか!?

一瞬キュンと来た俺の純情!!!!!!!!!!!!!!!


「まぁとにかくさ、ボク達も学校行きたいんだよ。一緒に行ってもいいでしょ?」

「俺も興味がある、学校、そして勉強・・・・」

(一緒に行くのが嫌なら、いっそのこと壊しちゃいましょう♪)

おんぷこえぇよ・・・・。


「分かったっつの、いいんだろ。ってか、なんで俺に聞くんだよ」

「それはね、天がほごしゃだからだよ」

ほごしゃ・・・・・って保護者???

「いやいやいやいや、あれって未成年はだめなんじゃ・・・」

「とにかく、お前の判子がなければ学校に行けないのだ」

「だここの家の判子は天殿が管理しているのであろう?」

そう言って、紙を数枚俺に差し出す。

「分かったよ・・・・・」


俺は観念して判子を部屋からもってくる。

まぁ、元々は父さんのものなんだけど、死んじゃったから俺が管理しているわけ。

当然っちゃぁ当然だけど。


判子を押し、一人ずつ渡していく。

俺から紙を受け取るみんなの顔は、本当に嬉しそうで・・・・。

ついつい、見惚れてしまう。

っつ、しょうがないだろ!美少女ばっかなんだからっ!!


誰に言ってんだろうね・・・・。

「あ、あとね。みんなで話して・・・・」

少し間を置いてアリアスがこんなことをいいやがった。

「みんなね、天君に一目惚れしちゃったみたい♪」


・ ・・・・・。


「なんじゃそりゃあああああああああああああああああああああああ」


「ひとめぼれ。あ、お米じゃないよ?」

「ひ、ひとひと、ひとめ、めめ、ぼ、ひとめぼれ!?」

うん、動揺しすぎだね。

だけど、仕方がないと思う。


「だって、天は優しいしさ。格好いいし」

「いやいやいやいや」

こんなに動揺するのも仕方がないと思ってくれ。

なぜなら俺、狩崎天は年齢=彼女いない暦なのだから。


と、ここで俺の過去を少し紹介しよう。

中学校は両親の推薦で男子校。

中学で男子校ってのも、珍しいが。

そこで、一応成績も運動もトップ5に入るくらいのものだった。

しかし、だからといって女子に縁があるわけでもない。


まさか中学生がコンパなんかするわけもない。


まぁ一番の理由は、俺が女子に興味がなかったわけなんだけど。

あ、勘違いするなよ?

だからといって、男子に興味がある訳じゃぁない。


まぁ要するに、彼女なんかぶっちゃけどうでもよかった。

いて何になる?こんな感じ。

金を食われるだけだ。親に迷惑をかけたくない、そこまで考えていた。


まぁ、高校でできた親友に少し変えられたわけだが。

しかも、変な方向に。

ぶっちゃけていうと、3次元には興味ねぇ、と。

高校でできた親友、そいつは心底のオタクだったのだ。

その親友にギャルゲを買わされたり、ライトノベルを買わされたりしたわけだ。

しかし、俺もアニメやライトノベル、ギャルゲというものにはまってしまった。


今まで、アニメなんかなにがおもしろいのか?

と否定的だったのだが、実際に見てみると印象じは一変した。

今では、なぜこんなにおもしろいものをみんな避けるのか?

こうまでになっていた。


そんなわけで、女子には縁がない。



天は、実はファンクラブができていることを知らない。



「って、ててて、みみみ、みんななな???」

「うん、みんなーー。もちろん私も天君・・・・お兄ちゃん大好き♪」

ぐはっ!

まさか、それでこの俺が呼ばれることになろうとは、一度も思ったことがなかったためかなりのダメージだった。いい意味で。

アリアス・・・わg


「わ、我輩もだぞ・・・・な、なんだその目は」

「一丁前に照れちゃって、可愛いとこもあるんだなぁと」

「な、なんだそれは!我輩は照れてなんぞおらんぞ!!あぁ、おらんとも!!!」


「わたくしも好きですよ。天様はいいお方です」

「え、あ、どうも・・・・」

アイナさんみたいな人に褒められると、なぜか無性に恥ずかしくなる。

「急にしおらしくなりおって・・・・・・」

唯羅が何か言っていたが、気にしない。


「えっと、そのあの・・・私も。でも、いけないことなのかなぁ。禁断の恋、みたいな?」

「・・・なんだそりゃ・・・・・」

なんか藤宮さんが意味の分からんことを言い出した。

なに、顔を赤く染めて・・・・。


次は自分だというように身を乗り出して、リナが言う。

「ボクも天ちゃん大好き!なんかね、分かんないけど大好き!!」

「・・・・・・」

あまりにもストレートなもので、頭が混乱する。

無邪気ほど恐いものはない、と思った・・・・。


「俺も天が好きだ。もちろん、恋愛対象としてだ」

「・・・・そうっすか・・・・・・」

そう堂々と言うものなのかね・・・・・・。


(天ちゃん大好き はぁと)

あsljだskyはsじjpふじこhyこrあkさういぎゃ。


普段無表情の子が、急に可愛らしくなった時の破壊力は桁違いだ。

喋りはしないものの、顔をほのかに赤く染め、俯きつつ見つめてくるゼロ。

正直、やばい。


と自分の中で悶えていると、

(イチコロだったなこりゃ)

さっきまでの表情はどこへやら。

無表情に戻ったゼロが、そんな文字が書かれたスケッチブックを高々と掲げていた。

「ゼロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

あんたが一番恐いよ!!

もう嫌だ!!ゼロの馬鹿!!!!


「ゼロは馬鹿じゃないよーー」

「お前はまた・・・・読心術の心得があるだろ・・・・・・」

「だからーー、顔にでてるんだって♪」

もういいよ・・・・。


「今のお兄ちゃんの素直な気持ちは?」

アリアスがどこで覚えたのか、マイクをもってるつもりで手を俺の口の前に持ってくる。

身長が頭2個分くらい違うため、少しつらそうだが。

「・・・・・・嬉しいです」

「だよねーーー♪」

なんか負けた気分・・・・。


でも、実際すんげぇ嬉しかった。

みんな可愛いし、何より嘘をついているようには見えない。

ということは、みんな本気ってことで・・・・。

異性というものに全く縁のなかった俺には、言葉で表せないほど嬉しかった。

これも、じいさんのおかげなんだよなぁ・・・・。

なんか嫌だ・・・・。


まぁ、でも・・・・・



おもしろくなりそうだな。





今回の話は結構スムーズにいけました

今までの経験が来てますかね


それはそうと、この物語は実はこれが終わった頃に投稿する物語と少し連動してるんです


スピンオフって訳ではありません


この物語に出てきたキャラクターや、その世界などを各話ごとで旅をしていく、物語です


もちろん、この話しを知っていてってことではありません


他の世界も旅をしていき、その世界のことを知れる物語にしたいです


旅の理由がまだ考えてませんが、頑張って作っています


もし何か案があり、教えていただければ幸いです


もし、投稿する日が来たらよろしくお願いします




今回は二話連続投稿ってことで疲れました


この話しの略タイトルも募集中です


ではこれからも『おれかみ!(仮)』をよろしくお願いします




ご意見・ご感想、お待ちしてます




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