第二話 『少女達』
「ラチがあかん。まずそこの鎧の子」
髪が長く吸い込まれるような黒、漆黒の珍しい形の鎧を着ている。
耳は長く尖っている様に見える。
背中に大剣を背負っている少女。
「私は唯羅亞蒼、魔界から来た」
「魔界?」
魔界って・・・あのよくアニメとかで出てくるあれか?
「あぁ、我輩は魔界で戦争に参加していたのだが。その戦争中に、殺された。
と思ったらこの世界にいて、変なじいさんに天を紹介された」
「じいさん???」
ん?天ってなにかって??
言ってなかったか?
天ってのは俺の名前。
狩崎天、天と書いて「そら」だ。
「あぁ、天と一緒にいれば魔界に帰れるかもしれないって言われてな」
「なんで俺と・・・?」
「我輩は知らぬ。あぁ、そういえばあのじいさん、天の親と言っていたな」
「・・・・・」
親?俺の親は死んで・・・ってそういえば。
「親ああああああああああああああっっっっっ!!!!!!!!??????????」
「あぅ」「ひゃっ」「はぅ〜」「ほぇ?!」「ふふふ」「にゃわ」「・・・(ビクッ)」
「あ、ごめん」
「少し声が大きいですよ」
「・・・すいません・・・、んでどちらさま?」
こちらも髪は長いが、さっきの少女・・・唯羅とは正反対。
やんわりとしているというか、安心するような薄い桃色。
背中には天使みたいな羽が、ちょこんとついている。
「わたくしは天界から来ました。ミンテ・アイナです」
「次は天界・・・。だから羽ついてんのか・・・・・」
「覚えのない罪で、牢屋に入れられてしまったんです。そこにおじいさんが来て、助けてくれたのですが・・・・帰る場所がなかったのです。それを言うと、この家に飛ばせてもらいまして、ここに住めばいいと」
「またじいさんか・・・・・」
「『この家に住む少年の親だ』と言っていました」
本当に親なのか?
そして俺の親は何をしてんだ??
ってか誰だああああああああああああああああああああああああああああ。
「・・・・そこのコスプレメイドさん・・・・・・」
メイド服をきた少女。
髪は長がめで、リボンで後ろに纏められている。
緑色の髪がよく似合う少女。
「私は藤宮緑です。仕事でここに勤めさせてもらうことになりましたのです。今日から家事はおまかせくださいです」
本物かっ!
「まだメイドなんていたんだな・・・・」
「ついこの前学校を卒業したばかりなので、まだまだ半人前ですが・・・」
メイド学校!?
ちょ、なんだその学校はっ!!!
「でも俺、契約したつもりないんだけど・・・・」
「おじい様がいらゃっしゃいまして、お金も先払いで頂きましたです」
またじいさんんんんんんんんんんん!!!!!!!!!!!!!!
「・・・・んで、そこの武士みたいな子は?」
モロ武士です、な格好をしている少女。
戦国時代の鎧かなんかを身に纏っている。
髪は茶色、短めでボーイッシュな印象を与える少女だ。
「うむ、俺は黒川清だ。戦国の世から来た」
俺って・・・。
「タイムスリップですか・・・・」
「よく分からぬ。攻城を受けて戦死したはずなのだが、いつのまにかこの世にいた。唯殿と似たようなものだと思う」
「そうすか・・・・」
「んじゃぁ、そこの髪短いちっこい子・・・・・」
髪は短めで黄色く、なんというか西洋のお姫様の様な格好。
背も低く、小学校6年生とかそこらへんに見える。
簡単に言えば、ゴスロリ?
「あたしは異世界から来ましたっ!ライヤ・アリアスですっ。まぁみんな異世界から来たようなものか」
「異世界って・・・」
そのまんまの意味だよな、たぶん。
「パラレルワールドとも言うのかな?分かんないけどっ。とにかく、ここじゃない世界から来たんだよ〜〜。一応貴族の娘だったんだから、えっへん」
そう言って、無い胸を張る。
「貴族・・・だからそんな服着てんのか」
「えへへ〜〜〜、可愛いでしょ〜〜〜〜。まぁあたしはよく分からないけど、変な扉に入っちゃったんだよねぇ。そしたらここにいて、おじいさんにここに行けば帰れるかもっていわれたんだよぉ〜〜」
毎回毎回じいさん出てくるな・・・・・・。
「っつーか、なんで俺なんだ・・・・?」
「しーらない♪」
そんなに満面に笑顔を浮かべて言わんでくれ・・・・。
「そんなに可愛い?それに、知らないんだもん仕方ないじゃん〜〜」
「読心術かっ!」
「ふふふ、顔にでてるもん」
思わず顔を触ってしまう。
俺ってそんなに顔にでやすいのか?
「・・・・んで、そこの子は?」
髪は紫。
長い髪をポニーテールで纏め、方目が髪で隠れている。
どっかの民族みたいな格好をした少女。
「まぁボクは宇宙から来たんだけども、リナって呼んで」
宇宙って・・・・・。
「宇宙人っ!?」
「そうだよ、ちなみにボクの星が滅んじゃって、それでここに来たんだけどね。おじさんに行き先が無いならここに住むといいって」
「じいさん何してんだよ・・・・」
「いやぁ〜〜、あっけなかったよ。10日で壊滅だからね」
何軽々と星の結末を・・・・。
「・・・・・」
「んで、そこのいまだに一言も喋ってない子は?」
無口。
髪は短めで水色の髪。
少し冷たいような印象を与える少女。
耳の部分には、金属っぽいのがついている。
自前のスケッチブックにペンを走らせる。
カキカキスラスラ、バッ!
「(名前はない。0(ゼロ)とでも呼んでください。正式番号なので)って、喋れないの?」
またペンを走らせ始める。
ってか、ページ変えてないんだけど・・・・。
カキカキスラスラ、バッ!
「(喋れるけど、めんどくさい)っておい!!」
ちなみに、さっきの文字は消えていた。
「(ビクッ)」
「あ、ごめん。それにしても、ゼロはなに?普通の女の子じゃないよね・・・?」
ここで、普通ですとかいったら逆に驚くけどね。
カキカキスラスラ、バッ!
「(対人類用人型兵器。A−SR−0.ちなみにアメリカ産)って、兵器ですか・・・」
どうせそんなこったろうと思ったさ・・・・。
人間の技術も進歩したものだな、ってそれどころじゃねぇ!
「なんでゼロは俺ん家に来たんだよ」
カキカキスラスラ、バッ!
「(逃げ出してきた。かくまってください)逃げてきたんかい!!!!!」
「(ビクッ)」
「あ〜〜ゴメンゴメン」
ってか、
「普通の人間はいねぇのかああああああああああああああああああああああ」
「いないみたいだな。まぁいいではないか」
と唯羅。
「よくないわあああああああああああああああああああ」
「そんなに叫ぶと、喉が痛くなりますよ」
とアイナさん。少し外れているような気がするが・・・・。
「・・・・・・」
「ってか、ここに住む気なの?」
「おう、みんな一緒だぞ」
・・・・。
「なぜだあああああああああああああああああああ」
「いいじゃんいいじゃん、こんなに可愛い子ばっかなんだから♪」
とアリアス。
そこでざっと、少女を見回してみる。
みんな顔だけ見れば、最高。
ってか、こんな子達は世界を探してもそうはいない・・・・・、
「って、それとこれとは話が別だあああああああああああああ」
はぁ、はぁ・・・・疲れる。
「うぅ・・・ひどいよ天君・・・・・。あたし達は帰る場所がないんだよ?みんなに死ねっていうの?」
そのロリっ子のうる目上目遣いは反則だ。
「・・・・・・・・」
「天君〜〜、助けてよぉ〜〜〜」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
カキカキスラスラ、バッ!
(世界滅ぼしちゃおう)
脅しいいいいいいいいいいっっっっっ!!!!!!????????????????
そりゃぁないぜ、とっつぁん・・・・。
「あぁ・・・もう仕方ない・・・・・・」
「本当!?やったぁ〜〜、男に二言は無いからねっ!」
うわ、いきなり涙ひっこんでやがる。
「騙したな・・・・」
「でも、死んじゃうのは本当だよ?」
「ああああああああ、もう分かったから」
「「「「「「ありがとう!!!」」」」」」(ありがとう)
うっ・・・可愛い。
本当に顔だけ見れば美少女ばっかり。
なんかエロ・・・ギャルゲの主人公みたいだ。
これからおもしろく・・・じゃなくて、大変になりそうだ。
今回はどうでしたか?
最後の方にギャルゲとか言ってますね
今回の話は、「どれだけ個性を表せるか」が重要だったんで修正を沢山させてもらいました
投降後も修正をさせてもらってます
ですが、もう修正はしない予定です
現状では気に入っています
ちなみに、『隣には魔王がいた』と並行しているので大変です。
これからも『俺って神!?』をよろしくお願いします
感想・ご意見、お待ちしています