兄貴と呼ばれて
俺は二人を振りほどく、厳しいがこれを言わなければ成らない、ずっとこのままなのは二人のためにならない。
「アザクとセイロンお前らは、もし俺が死んだらどうするつもりだ。」
「兄貴が死ぬはず無いだろう!!肉体強化のスキルに、斧をホウキのようのように振り回すのに技術も半端なく、常に鍛練した結果仲間からは筋肉だる、あべし。」
「それは余計だ。」
「けどグランさんはいまでも筋肉は鉄のように固いのにスキルを使えばミノタウロス並みの固さになるんですから。」
「だからなんだ、病気で死ぬかもしれない、火事で死ぬかもしれない、毒で死ぬかもしれない、いいか?絶対はない。俺が居なくても大丈夫なようになれ。出来たら俺と同じ冒険者として認めてやる。」
「…わかったよ兄貴。」
アザクはしぶしぶと言った感じだが…セイロンは…。
「嫌です、グランさんあなたがパーティーに誘って無かったら私は冒険者を辞めてしまってました、冒険者なら人種は、とはない、なら目の色だって大丈夫と思ったら全然そうではなく、人種派閥を作っていただけ女と分かったらセクハラしてくる、そんな人間不振の中でギルドで声をかけてくれたのは貴方ですだから…。」
「俺達以外とは組まないか?お前は目が赤いだとか人種は関係ないだからパーティーに誘った。」
「だったら私の居場所を奪わないで下さい!!お金、お金なら出しますからグランさんパーティーに入って下さい!!」
「無理だ。」
「お願いします……身体でもいいですから。」
ローブを脱いではじめて顔と身体を見たが黒く長い髪を縛っていてポニーテールにしていた、顔も今は美少女って感じだが後三年すれば美人になるな。
身体も出ているところは出ていたが…まあこちらも三年後に期待って所だな。
「オオー兄貴!!受けましょう受けましょう!!絶対こちらがいいへぶ。」
「黙ってろ。」
アザクの顔面を殴ると、セイロンの頭に手を乗せる。
「セイロンお前は俺が10年冒険者をやってお前ほどの才能に溢れた女冒険者は見たことがない、これからも伸びるだろうし下手をしたら冒険者の最高ランクSランクに到達するかもな。」
「だったらグランさんのパーティーに入ればパーティーのためになりますパーティーの長としてSランクに匹敵する人材の確保は普通です、パーティーに戻らないかもしれませんよ!!」
「そうだな、長としてなら間違っているんだろうな。」
セイロンは少し表情が明るくなった。
「なら!」
「だがお前ほどの人材を埋もれさせるきはさらさらない。」
「何を言っているのですか、この都市でも冒険者として1、2を争う強さの人について何が埋もれるですか!」
この都市ではAランクは俺を入れて5人しかいないがさすがに30年冒険者を続けていた人がざらなこの街Aランクだが10年しかたってない俺は新人もいいとこだ。
「俺はお前たちにモンスター知識や冒険者としての心構えダンジョンの生き残るすべを叩き込んだ、だがそれだけだ、アザク俺は戦闘は基本近距離だがお前は中距離、セイロンは遠距離、言いたいことは分かるな、それに武器は1つではないから色んな物をためすのもありだ。」
さすがに武器系統が違う奴を指南できないし暇がない、なら暇がないなら暇を作ればいいそれに。
「セイロンお前はいずれクランを立ち上げたほうがいい。」
「そんなに私を追い出したいのですか。」
はじめてみるセイロンの怒りの顔にちょとびっくりだ。
「違う、お前ならお前と同じ人がきてもいいようクランを作れる器だからだ。お前はこのパーティーに入って冒険者も続けていられるだろう、そんなクランを作れ。」
「ならグランさんが作ればいい!!」
「俺は無理だ。」
「何故!!」
「俺はお前の気持ち、お前達の気持ちが分からないからだ、そして分かるのは経験したお前だ。だからお前には冒険者としてクランを立ち上げ冒険者として人種や目の色が違うだけで苛められるような事を無くせばいい。」
「けど私は…。」
「もし出来たら…俺も入れてくれ。」
「…失敗して借金だらけになったら…責任取って下さいねグランさん。」
「心配するな金はある、一回に失敗してこい。」
セイロンは笑顔がもどりフウドを被り顔を隠す。
「くふふ、言質は取りましたからねグランさん。」
「それじゃあ今日は解散で明日の夜解散宴会だもちろん俺の奢りだ。」
「分かりました、それじゃあ失礼します。」