兄貴と呼ばれて
冒険者それは厳しく過酷な審査に合格したものしか入る事を許されない、平民なら誰もが憧れる職業の一つだ、この俺グラン・ヴィアはそんな審査を突破してから10年ついに…ついにはAランク昇格が決まるダンジョン主のモンスターミノタウロスを討伐した!!信頼できるパーティーで誰も欠けること無く!!
長く迷路のような洞窟を歩き地上への道を目指す。
「お前ら地上までもう少しだが油断するなよ。」
「グランの兄貴階段を登る毎に言うのもういいだろう、後2つ階段を登れば地上なんだから。」
「油断するな、気を緩めた時が一番危険何だからな、いつも言っているだろう。」
俺の後をついてくる槍を肩に担いだ若い青年アザクが笑いながら反論する。
「だけど毒も咆哮もない奴らだぞここの階層モンスター。」
「そうですよグランのさん、なんたって俺たちは…。」
アザクの後ろにいる黒いローブで顔をかくして弓を担いだ青年セイロンは嬉しいのか声がいつもより高かった。
「ミノタウロスを討伐したか?」
「ふふ。」
「くふふ。」
たく、顔が緩みきって情けない、こんな奴らに討伐されたミノタウロスが可哀想だ。
「ほら、そんな緩みきった顔するな他の冒険者に見られたくないだろう。」
「大丈夫だグランの兄貴俺イケメンだから。」
「俺…ローブ着てるから。」
あ、頭が…痛い、こんな奴らでもBランク昇格に成るかと思うと…世も末だ。
「グランの兄貴どうしたんだ?」
「お前らが俺と同じBランクに成るかと思うと…。」
「嬉しいんだな!」
「頭が痛い。」
頭を抱えながらまた一つ一つと階段を登る、そして階段に光りが指す…ああやっと地上だ。
「着いたな。」
太陽の眩しさに目を細める…まわりには洞窟を囲む城壁、そして入れ替わるように洞窟に入っていく仲間たちに開かれている門の奥には活気のある露店が。
ああ…帰って来たと実感できるこの光景がいつもより…くそ涙が…。
「兄貴腹へった。」
「私もお腹が空きました。」
「…スン、そうだなギルドに報告に行ってから打ち上げだ、今回は俺の奢りだたっぷり飲め。」
「おお!さすが兄貴!!」
「グランさんごちそうさまです。」
「行くぞ凱旋だ!!」
石で舗装された道を進み石でできた建物のに唯一木造でできた建物があり大きな看板があり冒険者ギルドと書かれている、そうここが冒険者ギルド。
ウエスタンドドアを開けて中に入る。
中は昼間だが酒の匂いが充満していた、丸机が幾つもあり半分は酒や料理で埋まっていて楽しそうに飲んでいるやつにやけ酒のやつもいる。
奥には受付嬢がいて冒険者が報酬の受け取りや依頼を受けている。
受付に並びにやけそうになる顔を引き締め依頼達成の報告する。
「ダンジョン主ミノタウロスを討伐した、これが証拠の斧と角に皮だ、確認してくれ。」
「はい、少々お待ちください…。」
受付嬢は何か呟くとカウンターの引き出しから契約書を取るとバンとギルドのマークが描かれた印鑑を押す。
「はい、本物で間違いありません…これが依頼料金の金貨12枚です、それとおめでとうございます今日からグラン様はAランク昇格です。」
「ありがとう、所で今席は空いているか?」
「はい、あちらの三番テーブルが空いています。」
「わかった、おい行くぞお前ら。」
アザクとセイロンが椅子に座るのを全員待ち俺も座る。
「まずは今回の報酬金貨12枚分配はら6枚は俺、後はお前たちが3枚ずつだ、異論があるなら今のうちにいえよ?」
「それで良いぞ兄貴。」
「私も異論はありません。」
俺は3枚ずつアザクとセイロンに渡す、二人は麻袋を取りだし中に入れ中にしまう。
「じゃあ、始めるか!!すみません。」
大きな声で注文を頼み楽しい時間の始まりだ。