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第3話 「助け」

〜助け〜



けっこう歩いた気がする。


此処は何処だろう。・・?多摩川?


俺、何km歩いてるんだ。もう県境だ。


嗚呼、先生に訳を話してみようかな?


いやいや、先生に迷惑だ。


誰かの迷惑になってしまっては駄目だ。





どうしよう。




金は有る。まずは、仕事を探すか?


いや、家が先だ。何処か泊まれる場所はないだろうか?


でも怖い。寝る必要は無いからこの辺にいるのも良いのかも。





そんなことを考えているときだった。


ふと思い出した。


俺が2歳の頃、1人になって、お世話になっていた。


いや、同い年にお世話も何も無いか。


螢。苗字は知らないけど。


螢。あいつなら。


何処だったけ?あの時はアメリカで。


4歳のとき2人で日本に来て。


あいつは…この川の…




・・・何処だ?



あれ?この前、あいつに似た奴にあった気がする。



・・・誰だ?








「おい?夏菅?」


「おわっ!!」


・・・・律先輩?


あれ?螢似にてる奴って。


律先輩だ。


「夏菅?・・・だよな。何やってんの?こんなとこで。」


意識はしてなかったけど、涙が頬を伝う。


「なっ!!何ないてんだよ!…家出でもしたのか?」


俺はコクンと頷いた。


「・・・たく。両親は?心配してないのかよ。」


「大丈夫・・・です。」


そもそも向こうが出て行けって言ったんだ。


「一旦、うちに来い。」


涙を拭き、顔を上げた。


「良いんですか?・・でも悪いですよ。急に押しかけちゃ。」


先輩はニッと笑って、


「大丈夫。俺、両親いないから。弟なら1人いるけど。丁度お前と同い年の。」


俺はそうなんですか、と笑って先輩についていった。





悪いとは思ったけど、少し気になった。螢に似ている律先輩。


同い年の弟。それは・・・?



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