慰霊の日
昨日は沖縄戦の犠牲者を悼む「慰霊の日」だった。
一昨日、糸満市摩文仁の式典会場の映像を、ニュースで何度も目にした。日本唯一の一般の市民を巻き込んだ悲惨な地上戦からの終戦から81年が経過した。
画面の向こうには、100基を超える「平和の礎」の刻銘碑が、波のように配置されている。
これは「平和の波永遠なれ」というコンセプトのもとでデザインされた。
国籍や軍人・民間人を問わず、沖縄戦などで亡くなった国内外すべての人々の名前が刻まれている。この波の形には、「戦没者一人ひとりの思いが、平和の波に乗って全世界に広がっていきますように」という深い願いが込められている。
沖縄戦などで亡くなった24万2659人の名前が刻まれている。
しかし、81年経った今でも「平和の礎」に名前を記してはほしい人たちがたくさんいる。
イスラエルにはホロコースト犠牲者を慰霊する「名前と記憶」という名の記念館がある。ここでは未来を奪われた150万人もの子どもの名前が、一人ずつ読み上げられているのだ。
「平和の礎」も名前を記す際、民間人や戦死者を苦労したようだ。
沖縄の人が4人に1人が戦死した戦いであり、一家全滅により最後をみたひともいなかったからだ。
遺族からの申告や各都道府県の名簿を基に決定された。
平和の礎の名前には「○○の子ども」や「○○さんの親」というまだ名前がつけられる前に死んでしまった人たちも刻まれている。それほど名前を残そうという人々の思いが強かったのだろう。
統計数字だけでは伝わらないメッセージがここにある。
ただの数字や名前ではない。
例えば摩文仁の刻銘碑に彫られた名前に、自分の親や最愛の人の名を重ねてみる。過去に学ぶとは、そういうことだろう。




