序章 第五話
----集結----
二人は座敷牢の中に押し込まれた
二人を連行してきた男どもが言う
(槍を持った男)
変な真似はするなよ?脱獄とかしようものなら容赦なく切り捨てる
男はそう言うと 近くの椅子に腰かけた
見張りは二人 たまに座敷牢をちらちら見ては周りをみている
手慣れた感じでよく訓練されたような無駄のない動きである
(座敷牢に入れられた男)あなたたちも捕まったんですか?
座敷牢には先客がいたようだ
よく見ると民宿で受付をしていた青年である
20台くらいの 優しそうな顔立ちの青年だ
彼のすぐそばには からくり屋敷の受付をしていた青年も座っていた
(優しそうな青年)
葉月さんご一家ですよね?僕は山木と言います
彼は神野君 神無月村で住み込みバイトしてる人です
本来神無月のスタッフは民宿から少し離れたとこに寝泊まりしてるのですが
彼はバイトなので 民宿の一室を使ってたんですね
(家元)山木さんはスタッフなんですか?
(山木)僕はオーナーの息子でここに住んでるんですね
本来ここで寝泊まりはしないんですが
神野君とゲームやってたらそのまま寝落ちしちゃって、、、
どうやら彼の話だと民宿のスタッフルームにはPCがあるらしく
そこにゲームをインストールして遊んでいたらしい
彼の他にも座敷牢には
奥に筋肉質の青年が一人 その隣に対照的に細い青年が一人
その奥に華奢な青年、ガタイの大きな青年
そして顔立ちの整った青年が一人
(筋肉質な青年)ん?あんたぺカルじゃね?
筋肉質な青年が顔立ちの整った青年を指さす
よく見ると人気ユーチューバーぺカルによく似ている
(ぺカル?)
は?愚民ども 何気安く呼んでんだ?
僕は大人気ユーチューバーぺカル 君たちと同列の人間じゃないのだよ
大体なんだこれは この雑なドッキリ 仕組んだのは君か?やーやん
そういうとぺカルは華奢な男をにらみつけた
ユーチューブで共に出演しているヤッキーである
おいらは知らないですよボス ズラーじゃないですか?
そうヤッキーが言うとガタイの大きな男は
(ズラー)おいらも知らないまんねん
そう言って首をぶんぶんと大きく振っている
彼らのオーバーリアクションは演出じゃないんだと改めて思わされた
(ぺカル)こんな非現実な事がドッキリじゃないわけがないだろう?
またやーやんが痔バターと組んで僕をだましてるんじゃないのか?
(ヤッキー)おいらじゃないでやんす
そんなやり取りをしてると座敷牢の扉が開いた
(槍を持った男)出ろ、里長がお呼びだ
第六話につづく




