第三十七話 交易~馬車旅
ぱっか ぱっか
伊佐が里の大扉を開けると 巨大な木製の橋が現れた
その橋をゆっくりと 馬車はすすんでいく
(家元)おおおお これは
不安定な橋の上を馬車が進むとかなり揺れた ちょっと長時間乗ってたら吐きそうなレベルである
貴族同盟のメンバーがホロにかかっている 縄などにつかまっていると
(伊佐)家元さん 荷物落ちないようにみんなで支えてください
扉を閉め終わった伊佐が遠くから走りながら大声でさけんでいた
馬車の奥を見ると今にも桐の箱が落ちてきそうだ
(家元)うわ いかん みんな押さえて
一同はホロの内側に張られている 縄にしがみつきながら
必死に桐の箱を押さえる なるほど、、我々が呼ばれたわけが早くも分かった気がする
レヌルが右側の箱を 家元が左側の箱を両手、両足を使って 必死に押さえる
シャイ子、あかねは、、
(シャイ子)あわわわわ 落ちるですゥ~~
(あかね)落ちる~~~ 吐く 気持ち悪い~~ 来るんじゃなかった
二人とも縄にしがみついて ギャーギャー言ってるだけである、、、
(クロ)二人とも情けにゃいですなあ こんなのにゃんともにゃいです
見慣れた 二足歩行の猫がホロの縄につかまりながら 片足立ちでクルクル回って余裕を見せている
(家元)え?クロいつのまに来てたんだ
(クロ)おいらはマスターのお目付け役?ですにゃ どこ行くときも無断で自動出勤ですにゃ( ゜Д゜)
そういうとクロは得意そうに胸を張って見せた
そんなことをしてると 揺れが収まってきた
(レヌル)ふう~ 収まってきましたかね?
(伊佐)あ、もうダイジョブだと思います 橋の上が特別揺れるので
そう言うといつの間にか伊佐が馬車に乗りこんでいた
馬車は落ち着きを取り戻し ほとんど揺れなくなった
(シャイ子)うええ~ エチケット袋欲しいですゥ~~
(あかね)あ、あたしも欲しいかも
二人はぐったりして 縄にしがみついてうつむいたまま 動かない
(伊佐)休憩地点についたら 少し休みますので しばらく我慢してください
伊佐はそういうと馬車から降りて駆け足で 馬車前方の御者席に座った
家元とレヌルは 嗚咽が止まらないシャイ子とあかねの背中をさすっている
(あかね)もう最悪 来るんじゃなかった~~
第三十八話につづく




