第二十四話
(にゃー吉)もう里の人間は全部で38人
戦闘経験のある若い男はもう伊佐様と五作殿しかいないのにゃ~
家元は(木の葉布団)で横になりながら物思いにふけっていた
特に気になっていたのはにゃー吉のあの言葉である
(伊佐)神なぎイタチは里の者を6人も惨殺したんです
伊佐がイタチ戦で言ってたあの言葉
つまりその6人は里の最後の精鋭たちだったのだろう
そして残った戦闘訓練を受けている者は伊佐、五作、
後は高齢の六郎、孫六、、、
宿舎に押し入った者には女性も居た
何名かの、くのいち的な女性もいるかもしれない
ただ女性の体力であの圧倒的な力を持つ狂獣の相手は不可能だろう
女性はやはり諜報活動や後方支援が中心になるだろうし
にゃー吉の話だとくのいち隊もそう数は居ないだろう
里の周辺には5匹も狂獣がいる
もし里に襲撃にきたら、、、、、
あの 里の者たちのらんちき騒ぎ
思い出すと高齢者が多かった気がする
後はどう見ても10歳以下と思われる少年や少女たち
そして交易路、、、
食料の備蓄が尽きたら、、、
考えてみると色々な事情が見えてきた
想像以上に彼らはギリギリまで追い詰められているのではないだろうか?
最初は色々あったが 今は食事や生活の世話もしてもらって
仮に我々だけ討伐に参加しないで魚をとって暮らしたとしても
元の世界に戻る方法なんて彼らの協力無しで見つかるのだろうか?
里を守るのは 我々の未来を守る事にも直結するのでは?
あかねに言われ 討伐に参加しなかった家元だが
その判断が本当に正しかったのか 正直悩んでいた
(あかね)おじさんは 素人なんだよ 死ぬかもしれないじゃん!!
あかねの言うことも正論である
今回の事で痛感したのは 筋力以外は本当に無能である
自然は恐ろしい
伊佐たちの方が総合的なサバイバル能力は圧倒的に高い
戦闘だって彼らの方が間違いなく上
イタチにだって(たまたま勝った)だけかもしれない
そういえば奇襲がことごとく成功していた
一発でも攻撃が外れたらどうなっていたことか、、、
とっくに首が飛んでいてもおかしくなかった
(伊佐)あ、家元さん起きてたんですか?
伊佐がのそのそと起きて身支度を整えていた
(伊佐)そろそろいきましょうか
伊佐はにゃー吉を起こすと
縄梯子を軽快に降りて行った
第二十五話につづく




