第二十話 猫忍者登場
(あかね)おじさん!ねえ起きておじさん
時刻は昼12時くらいだろうか?時計が無いのでわからないが
あかねはゆさゆさと布団で寝る家元をゆすっていた
(家元)ええ~もうちょっと寝かせて
家元はまくらにしがみついて起きようとしない
(あかね)起きろ!ウスノロ
あかねはそう言うと掛布団をひっぺがした
家元は泣く泣く起き上がる
(家元)なんですか?姫様
家元は眠い目をこすりながら聞くと
(あかね)見て!ご飯が無いのなんにもない!!
まだ10本近く残っていた魚は全滅 米も全く残って無かった
(家元)ああ~食われちゃいましたねえ みんな若いからなあ
家元は頭をぽりぽりとかきながら口をへの字に曲げていた
(あかね)流ちょうな事言ってないで!餓死する!!
おなかへった~
あかねはあいかわらずキーキー言ってくる
なんにしても元気が出たようでよかった
やはり家元の出陣が相当ストレスだったのだろう
(家元)じゃあまあ買いにいきますか
家元は伊佐からもらった金の入った袋を手に取るとあかねと共に市場へ向かっていった
ーーー市場中通りーーー
市場といっても小さな里である
八百屋のような店、茶屋のような店、金物屋いくつかあるが豊富にあるわけではない
八百屋は食材店だろうか?野菜だけでなく色々なものを売っていた
(あかね)そういえばおじさんフライパンあったよ
宿舎の物置みたいなとこにあった
(家元)あ、じゃあ炒め物とかできるかもね
家元は食材店でほうれんそう、にんじん、油などを購入していった
しょうゆや塩はまだ大量にあるのでいいだろう
後は米を3俵購入した
(八百屋の主人)うわああ よく持てるねえ
八百屋の主人のご老人はそう言って目を丸くしていた
家元の怪力ぶりに唖然としている
家元は米俵のひもに指をかけつまむようにして3俵をまるでコンビニ袋のように持っていた
そしてあかねに連れられるまま茶屋に出向いた
(茶屋の娘)いらっしゃいませ~
齢10歳くらいの女の子が声をかけてきた
家元たちを席に案内すると色々話しかけてきた
(茶屋の娘)噂は聞いてますよ~里の英雄 伊邪那岐の再来家元さんと
姪っ子のあかねさんですね!!
もう里じゃお二人は有名人ですよ~
あたし沙耶って言います 仲良くしてくださいね
そう言うと沙耶はあかねに握手を求めてきた
(あかね)あ、ハイ どうも
あいかわらずあかねは人見知りである
仲良くなるとオープンマインドになるんだがなるまでが大変なタイプである
(沙耶)じゃなんにしますか? お勧めは緑の団子です!
これとれたてのよもぎで作ったんですよ~
(家元)じゃそれで
(あかね)あたしもそれください
(沙耶)まいどあり!!
沙耶は大きな声で返事をすると厨房に入っていった
15分ほどするとくし団子がてんこもりで用意された
一本のつもりだったんだが軽く10本はあるだろう
家元がいやいやこんな頼んでないというと沙耶が
(沙耶)いいんですサービスです! 私たちみんな家元さんに感謝してるんですよう
お代は一本分でだいじょぶです!!
えっへんと腕を中央で組むと ふふんと沙耶は鼻をならしてみせた
(家元)じゃあ遠慮なく
家元はそういうと一本口に入れた
(家元)おおお うま~い
(あかね)おいしい~~
ほのかな甘さとよもぎの清涼さがなんとも言えない
青臭さは一切感じないで よもぎ独特の香りと風味だけ感じる
シンプルな作りだがとてもおいしかった
あかねもニコニコで食べている 本当に機嫌が直ってよかった
これから大変だけど家元は討伐を断ってよかったと思った
----だがそこにーーー
はっはっはっ ぜーぜー
にゃにゃー
何かにけつまづいて目の前に何者かが顔から地面に倒れこんだ
が、すぐに起き上がると家元に話しかけた
見た目は、、ネコ?どう見ても全身毛むくじゃらのネコが2足歩行で立っている
(ネコ)家元さんにゃ?大変だにゃお願いだにゃ
たすけてほちいにゃ~
そう言うとネコは泣きながら家元の手をとりわんわんと泣き出した
(沙耶)あ、家元さんこの子は服部猫忍者隊の、にゃー吉です
うちの里の諜報部隊で戦闘はからっきしだけどとても有能なんですよ
え?猫忍者知らない?
う~んなんていうの?しゃべる猫さんです!!
10歳、、、って感じのコメントである
何言ってるかよくはわかんないし猫忍者が何者なのかはわからないが
里の人たち?なんだということだけわかった
(沙耶)にゃー吉は伊佐君の部下なんです
沙耶がそう言うや否や
(にゃー吉)そう!伊佐様がたいへんなのにゃ~
家元さん後生にゃ助けてほちいにゃ~
第二十一話につづく




