序章 第二話
----神無月村----
電車を降りてバスに揺られること2時間
ようやくたどり着いた秘境の温泉宿兼アミューズメントパークである
(あかね)わあ 着いたよおじさん
あかねは目をキラキラさせながらはしゃいでいる
大の歴史オタクの彼女にとってこの村はまさに
(大好物の塊)と言えるだろう
叔父と二人で民宿のチェックインを済ませると
休みもせず村のアトラクションに参加していく
----からくり屋敷ーーーー
はい、いらっしゃい
やる気の無さそうな青年が入口で切符を切っている
年齢は20台前半だろうか?
(青年)入りたいなら神無月チケット5枚くださいね
神無月チケットはアトラクション参加に必要な
神無月村が配布しているチケットである
15枚セットで3千円で販売しており
民宿に泊まる人はサービスで15枚券をもらえる仕組みである
あかねと家元はもらったチケットを5まいづつ渡し
中に入っていく
中のアトラクションはとても巧妙で
様々なからくりが行く手を阻む仕掛けになっていた
(あかね)えっと、ああ、これはこうなってるのね
ウンウンとうなづきながらあかねはたちまちからくりを解いてしまう
あっという間にすべてのからくりを解いたあかねは
ものの5分で迷路から抜け出してしまう 出口にいたさっきの青年が びっくりした表情で
(青年)あれえ?今入ったよね?君
普通1時間とか出るのにかかるもんだが
で、当然普通の人は、、、
(家元)あれえ姫様どこですかあ?( ゜Д゜)
あかねは55分も待たされる羽目になるのである( ゜Д゜)
----神隠しの洞窟ーーーー
様々なアトラクションをあっさりクリアしていくあかね
それに付き合わされボロボロの家元
最後のアトラクションは最近新設された神隠しの洞窟である
(あかね)これが最後かあ どういうアトラクションなんだろう?
中に入るとそこは洞窟になっており
棺、人骨、熱風などが噴き出ている
もちろんそう見せるギミックなのだが
本物だったらびっくりである
中に入ってしばらくすると突然
(家元)じ、地震だ( ゜Д゜)
突如ぐらぐらと大きめの地震が起きる
震度3くらいだろうか?
ぐらぐらとかなり大きく揺れると
何もなかったかのようにおさまっていく
(家元)小さいのでよかったですね姫様
そう家元がつぶやくと(カラン)と何かが落ちるような金属音がした
あかねが音のしたほうに目をやると何か細長い物体が落ちているのに気づく
(あかね)なんだろう?これ苦無?
それは苦無のような金属の物体であった
柄の部分には漢字で
なにやら文字が刻まれていた
(あかね)なにこれ?伊邪那岐??
3話につづく( ゜Д゜)