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貴族同盟の夏休み  作者: dodongadondon
第一章 依頼編

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第十七話

第17話


一夜あけて 家元、あかね、神野は里の鍛冶に来ていた

集会場の宴会場だった場所の階段を上がると中は鍛冶場になっていた


(鍛冶屋の男)

おお、いらっしゃい話は里長から聞いてるよ

わしは孫六ここの鍛冶を担当しているものじゃ


白髪の屈強な体つきの老人がそういうと家元に握手をしてきた


(孫六)まずあんたに見せたいものがあるんじゃこっちへ来てくれ


孫六はそういうと一行を奥の小部屋に案内した

小部屋の壁にはずらりと様々な武器が置いてあった

だが明らかに人が扱うにしては巨大な武器ばかりである

あかねが手に取ろうと剣に手をかけたがぴくりとも動かない


(あかね)いいい! 何コレ バカみたいに重い


柄の部分は人が持てるサイズだが刀身はとんでもないデカさだった

象の牙のような刀身がついている巨大な刀である


(孫六)家元殿その剣持ってみてくれるかね?


家元は言われるままに手にとろうとしてみる

ずしりときたが 正直鳥居よりは軽かった

難なく持ち上げてみせた


(あかね)すっご おじさんそれどうなってんの?


あれだけ重かった剣を軽々と持ち上げる叔父を見て

あかねは目をまるくしていた


(孫六)それは狂獣武器というものじゃ

先代の伊邪那岐が使っていた武器

狂獣の骨や鱗など奴らの遺骸から作られておる

奴らの骨は物凄い強靭で 少々の衝撃ではびくともしない


もしかしたら神薙ぎイタチとの戦闘のさなか拾った骨は狂獣の骨だったのかもしれない

たしかに物凄い強度だった


(孫六)狂獣武器は狂獣を殺すための武器なので

どれも重量は物凄い重くなっている

このくらいの重量が無いと奴らの首は切れないからのう

だが当たった時の威力は凄まじい

素晴らしい武器だが残念だが重すぎて常人には扱うことはできんのじゃ

おぬしならおそらく使いこなす事ができるじゃろう


武器は様々なものがあった

こん棒のようなものハンマーのようなもの

弓もあれば刀などもある


(家元)これにしようかな?


家元はハンマーを手に取った ハンマーは見た目よりは軽くそこまで重量感は感じなかった

だが勿論先ほど手に取った剣よりは重いが

動きに精彩を欠くほどの重さは無いのでこれなら扱えそうだ

神薙ぎイタチとの戦闘であの狂獣を剣などの斬撃で倒すのはとても技術が居ると感じた

力任せにぶん回せば当たれば倒せるハンマーなら無難という考えである


(孫六)じゃあお次は対狂獣用の防具じゃ

こっちは里の者も皆装備しておる

特別重くする必要性は無いからのう


上半身と下半身に皮があてがわれている

衝撃を吸収するような作りになっている服だった

布の部分はとても頑丈で

腹回りの布ですらジーパンの生地のように固い


(孫六)これは岩イノシシっていう狂獣ではないんだが獣の皮で作られている防具じゃ

お前さんが倒してくれた神薙ぎイタチの皮を使って今防具を制作中じゃ

次の戦闘までには作っておくから今はこれで我慢してくれ


(家元)いやいや ありがとうございます


家元はそういうとその岩イノシシの鎧を試着してみた

サイズはあつらえたようにぴったりだった


(孫六)おお、よかった先代のものじゃからどうかと思ったが

じゃあそれを持ってってくれ


家元は武器と防具をもらうと武器をにらみながらぶつぶつと独り言を言ってる神野を残しその場を立ち去った


ーーーレヌルご一行ーーー


(レヌル)おおう!また釣れたぜ~6匹目


レヌルは変なとこで異常な才能を発揮していた

里の敷地内にある小川で釣りを始めて30分ほどでヤマメを6匹も釣っていた


(シャイ子)まだ0匹ですう


(山木)同じく、、、


シャイ子と山木がぼやいているとそこに神野も合流してきた


(レヌル)で、結局なんなのかね?タイムスリップなん?これ


(神野)じゃ、無いと個人的には思ってます


レヌルは首をかしげると神野に尋ねる


(レヌル)じゃあなんだと思ってるんだ?先生は


(神野)過去の歴史文献全て記憶してますが

日本の歴史にあのような技術は存在しないです

ぺカルさんのとこもいきましたが治療の虫といい

狂獣装備もあんな武器は日本の歴史上無いです

そもそも狂獣だっていない

岩イノシシって獣も聞いた事も無いです


(山木)じゃあなんだろパラレルワールドとか?

少なくともなんか未開の小島に飛ばされたとかじゃないよね?


(神野)地球上にある地域とは考えにくいですね

生態系が明らかに異なってます


(レヌル)う~ん、、お!またかかった

7匹目~


(シャイ子)今日はレヌさんにゴチになりますかねえ


(レヌル)シャイ子は50文な( ゜Д゜)


(シャイ子)お金無いですう~


ーーー夜、宿舎前ーーー


ぱちぱちぱちぱち


レヌルは宿舎前でたき火を焚き、魚を焼いていた

結局一人で20匹釣って食わないと腐るからと全部焼いていた

数もあるからと家元はヤッキーたちも呼びにいっていた


(レヌル)ぺカル一味と全然話して無いな、そういや


(神野)たまにすれ違った時会釈してますけど無視ですよ


(レヌル)まあ他人だしなそんなもんだなあ

うちらは知り合いだから特別なのかも


レヌルは口をへの字に曲げ首をかしげていた

たき火のそばには家元が昼間買った大き目のテーブルが一つ そしてテーブルの上に塩、しょうゆ、はんごう、米が置いてあった


(レヌル)家元さんがっつり買ってるなあ じゃ米炊きますか


レヌルは近くの川にはんごうをもって水を汲みにいった

日ごろからキャンプ好きらしく慣れたものである


(シャイ子)レヌさんのお母さん感凄いですねえ~


(神野)誰かさんは子供と言うには年食ってますけどね


(シャイ子)相変わらず口が腐ってますねえ~( ゜Д゜)


そこに家元がかえってきた

ヤッキーたちを夕食に誘ったが断わられたので魚だけ届けてくると言って魚を4本ほどもってまた戻っていった


(レヌル)家元さんも律儀だねえ


(神野)まあマスターですから


(レヌル)で、明日だっけ?出陣


(神野)ですね


(レヌル)あかねさん魚焼けてるよ 食べな


あかねは椅子にすわったままうつむいていた


(あかね)いらない 食べたくない


まだ叔父の出陣に納得がいかないといった様子なのか

それともただ不安なだけなのか明るいとは言い難い


(レヌル)まあ無理もないか突然異世界転生で家にも帰れないし 叔父は殺されかけるし

15~16くらいの子にはキツイかもしれんですな


レヌルは小声で神野に話しかける


(神野)まあ異世界転生じゃたぶん無いですけど

我々が異常であの反応が通常かもしれないですね


(レヌル)まあ俺ら頭おかしいからな( ゜Д゜)


そういってレヌルはにやにや笑う

そこに山木、家元が合流してきた


(レヌル)さあみんなご飯できたぞう


ちょうど飯盒のメシがたけたようだ


昼間買った箸と陶器のお皿にそれぞれ白飯が盛られていく

そこに魚をのっけて塩やしょうゆで好みで味をつけていく


(山木)おおおおマトモなメシだあああ

すげー感動


魚と白米だけだが十分である

皆楽しそうに白米をほうばる うめ~と皆声を合わせて叫んでいる


(家元)姫様さあ食べましょう


(あかね)食べたくない イラナイ


家元はハァーとため息をつくとこれ以上言うのをやめた

あかねは一度言い出すとテコでも動かない強情な娘である

あきらめて家元は魚を口に入れていった


(あかね)おじさんは怖くないの?


あかねがそう尋ねる


(家元)怖いよそりゃあ


(あかね)じゃあやめりゃいいじゃん みんなで魚とって暮らそうよ

別にいいよ明日からしょうゆなくたってお塩なくたって


(家元)じゃあそうしますか?


家元はそう言うと皆に声をかけた


(家元)明日の討伐参加するのヤメテいいですかね?


家元がそういうと皆はぎょっとした顔でこちらを見た


(レヌル)え?家元さんがそういうならそれでいいっすけど

まあ魚とって慣れてきたらイノシシくらいとれるっしょ?


(神野)まあそうですね別に辞めならやめで


(シャイ子)ゆのちゃんはなんでも~


(山木)イノシシ狩りの道具とか売ってくれますかね?


(レヌル)狂獣装備あるくらいだからあるっしょ?


家元は大きく両手を広げるとにこっと笑った


(家元)いや~ホントみんな頼もしいね じゃあ辞めるって言ってきますよ

それでいいかい?姫様


(あかね)うん その方がイイ 


そう言うとあかねはにっこりとほほえんだ


(家元)明日から貧困生活だねえ 武器も返さないと


そういって家元は武器を手にフゲンの家に走っていった


第十八話につづく

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