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貴族同盟の夏休み  作者: dodongadondon
第一章 依頼編

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第十六話 討伐傭兵隊

第16話


家元たちは洞窟から出て寺のような建物に招かれた

中央に大きな机があり 一番奥の壁には何やら黒板?のような板が貼ってある

机のまわりに椅子が30脚ほど置いてあり

何かしらの会議室と思われる作りになっている

中に入ると里長が家元に近づいてきた


(里長)ありがとう家元殿 里の者に代わって心より感謝いたす 私の名は六郎と申す以後お見知りおきを


そういうと六郎は家元の手をとり硬く両手で握りしめた


(六郎)何より今までの我々の冷淡な扱いをどうか許してくれ


六郎はそういうと深く頭を下げた


(家元)いえいえ頭を上げてください


家元がそういうと六郎は続けて話しかけてきた


(六郎)今回の件、多少伊佐から聞いたと思われるが

貴殿が倒した獣は神薙ぎイタチ、我々が狂獣と呼んでる強力な生き物じゃ

彼らはごくまれに表れ その驚異的な力で里の者をことごとく葬ってきた

あの狂獣をロクな装備も無しに 建築用木材で家元殿は倒したと聞いている

そのとてつもない実力はどこでつけたのじゃ?

六郎はそう尋ねてきた


(家元)幼少期から格闘技はやってましたが それだけです

戦闘の経験など一度も無いです


六郎はいやいやと首を横に振りながらこう答える


(六郎)いやいや、あの獣は我々里の達人たちが入念に準備して討伐しに行ったにもかかわらず全滅したのじゃ

とてもじゃないが戦闘経験無しで倒せる相手じゃないぞい

いったいどういうからくりを使ったのじゃ?

六郎が尋ねると家元は


(家元)からくりというか この地にきて物凄い怪力になったのです

理屈はわかりませんが

あの化け物と対峙して生きて帰れたのはそのせいじゃないでしょうか?


(六郎)やはりそなたも伊邪那岐ということか、、、


六郎はひげをさわりながら物憂げにあたりを見渡す

そしてゆっくりと語り始めた


(六郎)前おぬしと同じようなものがこの里に現れた事がある そのものはそなたと同じように怪力で

着物もそなたたちのような見たことも無いものを身に着けておった

彼はその強靭な力で狂獣を次々に倒し 里の英雄となったのじゃ


(家元)その方は今どこにおられるのです?


家元がたずねるとばつが悪そうに六郎は答えた


(六郎)色々あってな


彼はもう里にはおらん 20年近く前の話だしのう

彼への畏怖の念を込めて我々は彼を伊邪那岐と呼んでおった


(家元)伊邪那岐ですか、、、


(六郎)で、ここからが本題じゃ、、


そういうと六郎は奥の黒板のようなものを指さした

何やら絵がかいてある

このあたりの地図だろうか?山、川などが見て取れる


(六郎)これはこのあたりの地図じゃ

そして赤い〇が狂獣目撃地点

そしてこの中央の緑の〇がわしらの里じゃ


緑の〇のまわりに赤い〇が計6か所ほどある

この北側の赤い〇はそなたが倒したので排除されるが

そういって六郎は北の赤い〇にバツ印を書き込む


(六郎)まだ5か所も神薙ぎイタチに匹敵する怪物がおる

当然放っておけば里まで来るかもしれんし 我々の交易隊や買い出し隊の交通の妨げにもなる

特に北は交易道があり ここを封鎖されると我々の物資が枯渇し死活問題になる 里は外部から物資を購入しないと運営ができないからのう

家元殿が神薙ぎイタチを倒し近場の交易道の封鎖はとかれたが まだもう一か所狂獣を討伐しないと交易が再開できん


六郎はそう言うと里の北側の赤い〇を指さした


(六郎)家元殿こいつの討伐隊に参加してはいただけないだろうか?


そう言うや否やあかねが口をはさんだ


(あかね)なんでおじさんがそんな事しないといけないの?

怪力になったかなんか知らないけど 神なんとかを倒すのにこんなにボロボロになってるんだよ!

それに戦闘なんて素人なんだし 死んじゃうかもしれないじゃん!


あかねは涙ぐみながら訴えた もっともな意見である


(六郎)もちろん我々も最大限のサポートはする

武器や防具も提供するし うちの精鋭も派遣しサポートする 家元殿に万が一の事態が起きぬよう命がけでサポートするつもりじゃ


(あかね)それだって死んじゃうかもしれないのは変わらないじゃん!! 里の手練れが殺されるような相手なんでしょ!


あかねはついに泣きだしてしまった


六郎はこれは困ったというふうに頭をかきながらうろうろしている


(六郎)まあ、、話は変わるが我々は忍びの里として運営してたんじゃが 近年戦も無いし 収入は交易が中心になっておるのじゃ

里で生産したものを交易で売却し商人の里として活動しておる

で、商人としての話なんじゃが

家元殿が無断で使用した丸太は黒檀で超高級品じゃ

50貫といったところだろうか?

で、ぺカル殿が破壊した扉は25貫ほど

家元殿が真っ二つにした鳥居は全て黒檀制なので

425貫くらいかのう?

宴の食費は無論サービスでよいが 明日からは

一食50文くらいはいただかないとなあ


六郎はそういうとひげを触りながらちらちらあかねを横目で見る


(あかね)そんな


(六郎)明日の昼食は魚でもとるかね? 釣り竿ならサービスで差し上げてもよいぞ?

そういいながら六郎はにやにやしながらあかねを見る


(家元)わかりました やります

六郎さん、もういいでしょう?姪っ子をいじめるのはその辺にしてください


あかねはまだぐずっていたが まあまあと家元はなだめながら話をすすめていく

それを聞いていた伊佐が口をはさむ

大キツネを切り殺したあの青年である


(伊佐)では家元殿を正式に討伐傭兵隊として契約します ここにサインをしてください


そう言うと何やら契約書のようなものを伊佐は出してきた 家元はささっとそれにサインをした


(伊佐)では契約完了となります 神薙ぎイタチ討伐の費用は150貫になります受け取ってください


そういうと伊佐は布の袋を手渡した、中にはたくさんの銅銭が入っていた


(家元)おおーすごいこれいただけるんですか?


(伊佐)はい 先ほど里長が言いましたが明日からの家元殿たち9名の生活費はそこから捻出していただきます

食堂での食事、衣類、その他生活用品など必要なものは販売いたしますので 計画的に使用してくださいね


(家元)えー責任重大だな、、考えて使っていかないと


伊佐はさらに続ける


(伊佐)先ほど言いました鳥居等の費用は借金として記録しておきます 利子とかは無しでいいとの事ですので 余裕ができたら返済してください


(家元)あ、それはやっぱり返すんですね、、、( ゜Д゜)


家元は頭をぽりぽりとかいてばつが悪そうに苦笑いをした


ーーー夜 宿舎にてーーーー


宿舎の家元の部屋に里の人のサービスで行灯が設置してあった 壊された扉なども修復され元道理になっていた

当然電気なんか無いので行灯の火が電灯代わりである

家元の部屋に貴族同盟のメンバーが集結していた


(レヌル)じゃあメシ食う時は家元さんにごちになればいいんっすね?


(家元)まあそうだね メシはみんなで食べに行く感じで


(神野)マスターだけが働くんですか?僕らも何かしないと筋が通らないんじゃ?


(レヌル)つってもそんなゴリラ並みの怪力家元さんだけのチートっしょ?俺らじゃ無理だよ


(神野)まあ、、でもなんで急にそんなことになったんですかね?


(レヌル)異世界転生的な?まあ今の状況がまさにアレだし


(シャイ子)じゃあゆのちゃんも魔法とか使えるんですかね?


(レヌル)おまえはアレよ 悪口昇華のスキルだけでしょ?


(神野)そのスキルなら転生前からある気が、、


(シャイ子)おっと聞き捨てならねえなあ?( ゜Д゜)


わいわいとメンバーが好きな事を話し合う

こんな事になった中 気心の知れた彼らが共に巻き込まれたのは幸運と言えるだろう

一緒にいてくれるだけでなんとも心強い

とりあえず明日は討伐用の装備を仕立ててもらう約束をしている

他のメンバーは釣り竿をもらって釣りをするって話でまとまった

他のメンバーは何もしないっていうのは道理に合わないという神野の提案である


(家元)じゃあそろそろ寝るから各自解散で

明日がんばりましょう


(一同)はーい


貴族同盟のメンバーは各自部屋にもどっていった


第十七話につづく

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