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貴族同盟の夏休み  作者: dodongadondon
序章 はじまり

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序章 第十二話

ゾゾゾゾゾゾ


体中の毛穴という毛穴が閉まる

かつて感じたことのない寒気が全身をかけめぐる

直感が(死)が間もなく訪れる事を告げている


(家元)かんがえろかんがえろ


時がやけにゆるやかに流れる

極限状態に入った人間が入るゾーンであろうか?

一瞬で様々な対策を家元は考えていく

骨の槍は?ダメだ 一回真っ二つにされてる

思いっきり飛んでみる?いや奴はこっちを見てる上方に撃たれて終わりだ

大キツネはこちらに背中を向けながらちらりと家元を見ている

伏せる?いや下に撃たれたら最低でも片足はもっていかれる

大体2回もやったら獣といえど学習能力はあるかもしれない

猛ダッシュで逃げる?いやあのカマイタチみたいなので背中から真っ二つにされる

詰み、詰み、詰み、詰み、、

どんな考えも全てダメ 完全に詰みである

こんな時に幼少期の父の教えを思い出す


勝負に勝つためには(命)を捨てなければならない

死ぬ覚悟がなければ(生)を勝ち取ることはできないんだよ


そうだ、、死ね!!家元

死んでしまえ!!!


家元は槍を投げ捨てた

そして素手で大キツネに向かって猛ダッシュする


おおおおおおおおおおおお


家元はおたけびを上げながら突進する

大キツネは家元めがけて体を回転させ後ろ足を振り回そうとする

家元が吠える


おまえが脊髄動物なら!!

首を止めれば動きも止まるだろおおがあああああ


回転して一番最初に来る大キツネの左耳を家元はつかむ


キーン


耳をつかまれた大キツネの体の回転は一時的に止まり後ろ足は中途半端な位置で回転を止める


ぶしゅっ


家元はわきの下のあばら近くを切られて出血する

だが傷は浅く目標を見失ったかまいたちは木々を切り倒していく

家元は耳をつかんだそのままの勢いで手を離さずにキツネの股間めがけて滑り込んでいく


(家元)葉月流奥義! 型崩れ空気投げ!!


耳を股間の方にひっぱられた大キツネはバランスを失い前方にひっくり返る


ずどーん


大キツネは背中から地面にたたきつけられる

一本である


それを見るやいなや家元は土壁に向かって大ジャンプをし


土壁に垂れ下がる大ツルをつかんでよじ登っていく

大キツネは家元を完全に見失ってきょろきょろとまわりを見渡している

ぺカルさんの方に行くとまずい

家元は土壁の上にたどりつくと落ちていた石を大キツネに向かって投げる


こん


大キツネの頭に石が命中し家元に気づく

大キツネは大きくいななくが土壁の上に居る家元までどうやら飛んで来れないようだ

まわりをきょろきょろすると道なりに家元を追いかけてくる

よし、ついてこい 今のうちに有効な武器を見つけないと

家元は更に絶壁になってる土壁を登っていく

大キツネは垂直の壁は上がれないのだろう、それに垂直にはそこまで高く飛べないようだ

どんどん登っていくと頂上に庵のようなものがあった

町の人がまつったんだろうか?

地蔵が一体置いてあり

その両脇には地蔵をはさむように鳥居が一個建ててある


これは使える


家元は鳥居を引っこ抜こうと試みる


ぬおおおおおおおお


本来なら持ち上がるものではないが

この土地にきて異常な筋力アップしている家元

そのゴリラ並みの怪力は不可能を可能にしていく


ずずずずずず


鳥居は少しずつ浮き上がりついに引っこ抜くことに成功する


高さは3メートルほど

だが太さは先ほどの丸太と大差ない

家元の胴回りほどの太さである


ぐるるるるる


そこに家元を追ってきた大キツネが来る

鳥居を手に入れた家元と大キツネの最終決戦の火ぶたが切って落とされようとしている


第十三話につづく

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