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☆見知らぬ世界で、少女のお目付け役になりました!  作者: うにかいな
第捌章 ~過去ト現在ト未来~

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168話 少女ト老婆ノ予言

 サーミャとシャルレシカとヘルセラはノモナーガ城に訪れていた。

シャルレシカとヘルセラはノキア王に合うためにサーミャと別行動をする。


サーミャは父ハーレイに闇魔法が使えるようにしてもらう約束であった。

そして儀式は始まるがサーミャは全身が黒くなったまま、今後10日程眠ったままの状態になってしまう。

父親の愛情を受けながら――。

 ――一方、シャルレシカとヘルセラは兵士に案内されノキア王の部屋の前にたどり着いた。

すると執事のデーハイグが現れ、ヘルセラから要件が伝えられた。


「かしこまりました。少々お待ちを……」



 しばらくするとデーハイグが王室から顔御出し、中へ2人を招き入れた。


「お主がヘルセラか、ヘルアドに妹がいたとは聞いて居なかったが、彼女の件、本当に申し訳ないと思っておる。謝罪させ――」


「かまやせんさ、姉上もその時期に死ぬことは未来視をしておったから天命と思うとるじゃろ」


「そうか、そう言ってもらえると……」


しかしノキア王はヘルセラに、ヘルアドと同じく突然に訪問して来たことに不安を感じていた。


「その顔……わかっているようじゃな」

「用事ってのは厄災の魔物の封印の件、それに勇者……話したいことは山ほどあるが……」


「……」


「最も話さなければ行けないのは、厄災の魔物の封印がこの先6回目の満月の夜……解けてしまうのじゃ!」


「み、見えたのですか? ヘルアドの予言だと後1年以上あると」

「しかし、6回目の……前回の満月は数日前に終わっておるから、ほぼ半年後……もうそんな近くに起こるのか?」

「どこに封印されているか? わからんのか? ヘルセラよ」


ヘルセラは、さすがに封印されている場所は解らないといい、事前に討伐することは難しいと伝える。

つまり、半年後に攻めて来られた時にどう迎撃するか準備をするように警告をしに来たのが目的だと言う。


「(今、ダブリスが各国から封印に関する情報を集めに回っているが、どれだけ集められるだろうか)」


ヘルセラは続けて言う、ロザリナを誘拐しようとした勇者なら自分たちが封印した魔物の場所を知っているはずと。

そして姉が行おうとしていた勇者召喚を妨害した事で魔物の封印が溶けるのを待ち、ロザリナの血を使ってなにかの儀式をしようとしたことも明白なのを踏まえ、この世界に厄災をつかって復讐うしようとしているのは確かだと。


「厄災が復活されると、それでは本人もタダではすまないのでは?」


「何か策があるのかも知れぬな、封印した者なわけだし。まぁワシは、この国が危機であることを伝えに来ただけじゃからの」


「時期がわかっただけでも、助かった。ありがとう」



 それから1時間ほど、ノキア王とヘルセラはいろいろと話し込むのであった。


「一一しかし、シャルレシカがヘルアドの孫だったとはな、あの力は遺伝だったのなら納得ができる」

「ルティーナ達にもこのことは伝えておいてくれ」


「わかりましたぁ」


ノキア王に必要な事を告げ、気が済んだヘルセラはシャルレシカに付き合うとギルドに向かうため王室を後にしようとした。


「また、何かわかったことがあったら教えてくれ、ヘルセラよ」


「あたしにゃ、あんたが期待する程の力はもう残っとりゃせん」

「これからは隠居暮らしをさせてもらって、あとはこいつに任せるさね」


「ん?」


「そうだな、もう100歳ですからな。余生を楽しく過ごしてください」




 

 そしてシャルレシカとヘルセラは王宮をあとにし、ギルドに到着した。


「ところでシャルレシカや、誰に会うんじゃ?」


「ギルドにぃ凄腕の鑑定士さんがいるのでぇ~教えてもらえないかなぁってぇ」


「凄腕の鑑定士じゃと? まさか――」



「――よおっ、シャルちゃんじゃないかぁ、今日はルナリカはおらんのか?」


「あぁ、じいぃじぃ~、今日は私が用事があってきましたぁ~」


「なんじゃ、唐突に――って」


「お、やはりオリハーデじゃないか? 結構、老いたものだな」


「――あ、へ、ヘルセラ様……ご無沙汰しております。このようなところでお会いできるとは」


「あれぇ? ばぁばの知り合いなのですかぁ?」


ヘルセラはオリハーデの父が冒険者をしていた頃、よく占いの相談を受けてた付き合いで、若かった頃のオリハーデとも面識があったのだ。

オリハーデが2人一緒に居る理由がわからなかったが、自分の姉の孫と説明を受け、初めてシャルレシカの職業鑑定をした時の水晶に反応に納得が行くのであった。


「ま、わしはこいつの付き添いじゃ。勝手に進めてくれ」


そしてシャルレシカは何の行もなく――。


「鑑定になる方法をぉ教えてくださいぃ」


2人はまさかの展開に言葉を見失う。

オリハーデは、これは母親からの完全な遺伝であったため、身につくどうこういう類いではないことを説明した。

そして、鑑定水晶玉は占い用水晶玉と同じように、自分に呼応するものを探す必要があるが、彼の水晶玉はヘルセラの占いで探してもらった経緯があり、シャルレシカなら造作もないことだろうと語る。


「うぅ~」


「……まぁまぁ、そんな悲しい顔をするでない」

「だが、どうして出来たか本人もわかっておらぬが、1人だけ後天性で鑑定士になった奴らなら知っておるぞ」


ヘルセラはその人間に合えばシャルレシカの得意の過去視で方法がわかると、落ち込んだ彼女を元気づける。


「そいつはブルデーノ王国で鑑定屋をやってるファイデンという20代後半のガキだ」


「ブルデーノ王国ぅ?」

「ところで、あんたとは知り合いなのかい? そのガキは」


ファイデンとは連絡を取り合う中ではないが、5年ほど前に1度だけ仕事で会ったぐらいだが、自分のことは知っていると言われたことを話す。


「じぃじ~ありがとうぉ」


「今度は、ルナリカを連れてきてくれよ」


「はぁ~い! 連れてきますからぁ~この事は皆に内緒にしてくださいねぇ~」




 そして鑑定室から出た2人であったが、ヘルセラはなぜ鑑定の力を欲するのか疑問であった。

シャルレシカは戦闘には役には経たないが、最後はルティーナのために必要になると言い切る。


「(こやつ、一体鑑定を何に使おうとしとるんじゃ?)」


ヘルセラは皆にに隠しているのは、習得出来る可能性が薄いため、へんに期待を持たせたくなかったのだろうと察した。

そこへレミーナが、偶然シャルレシカが居たことを喜ぶ。


「シャルちゃんじゃない? いいところに居たわ! 今日は1人かな?」


「いいえぇ、ばぁばと一緒ですぅ~」


「そ、そうなんですね、(ばぁばって……この人よねぇ?) は、初めましてぇ」



 レミーナは早速、数分前に飛び込んできた重要案件で、それが『零の運命』を指名してきたと言う。

そこで要件を説明し、ルティーナ達に伝えてほしいと。

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