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界の渡り人  作者: ホトトトギス
王都騒乱
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平和祭前の私用

 国際平和祭まで残り1週間を切りそうなころ。

「晨弥様。ギルドより使い者がお待ちです。」

 侍女(どうせ暗部)が訓練場に報告に来来たため、

 訓練を切り上げギルドへと向かう。

、、、、


「やあ!」


 ギルドではソーアが待っていた。

「ソーアさん。思ったより早かったですね。ギリギリ、、何なら遅れてくるものとばかり。」


「俺を何だと思っているのさ。ギルドマスター経由してでも俺を呼び寄せたくせに。」


「いやぁ~~、来てくれてありがとうございます。」


「おいコラ、、まあいいや。モリディにも声かけたんだろ?あいつは別件で動いてるから来れないらしいが。」


「やっぱ知ってるんですね。この前会ってすまんって言われました。」


「知ってるならいいか。それで?俺は何をすればいいの?」


「一番はイカレタ冒険者の鎮圧ですね。あとは、、」


「万一の場合の助力、、、でしょ?」


「お願いします。」


「任せないさい。」


「んじゃ、おなしゃーす。」


「あ、そうだ。晨弥くん。」


「?」


「九世就任おめでとう。」


「え?、、、、、ああ!あざます。」


「もしかして、、忘れてた?」


「なんか、、ふとした瞬間言われると自分のことだと認識できない時があるんすよ。」


「わかる。慣れてきたあたりでそういう期間あるよね。あるあるだね。」


「やっぱありますよね。」


「あるある。、、んーと?それで?僕は平和祭が終わるまである程度好きに動いていいんだよね?」


「もちろん。そこは自由に。何かあったりしたり、見かけた場合は僕に報告だけは入れてください。そこの判断は任せますけど。なんで報告しないんだって文句は言いませんので。」


「りょーかい。何かあれば言うから。」


「よろしくお願いします。」


====


 それからまた数日が経過し

 オ・ネエのもとに(珍しく)来ていた。


「オネエさんお久しぶりです。」


「私はオ・ネエよ?」


オとネエの間の一瞬の間にそこまでプライドあるのね。知らんかった。

「それはすいません。」


「いいのよぉ。さっそく取りに来るとは思っていなかったけど。そんなに私に会いたかった?」


「いやぁ、取りに来る時間、もう取れそうにないもんで。」


「ところでなんでスーツなの?国王様に言えば何でも出てくると思うんだけど。」


「それをやると色々大変なんですよ。下手に噛み付ける部分を作ると。それに日本でもこういう時って大体スーツだし、参加者は僕が異世界人なこと知ってるでしょうから。変な摩擦を作らなくて済む。」


「なんというか、、、あなたも大変なのね。」


「それはお互い様じゃないですか?クラブの方で暴れている奴なんて毎日いるんでしょ?今もなんかもめてるみたいだし。」


「そーなのよ。最近はほかでも暴れてしょっぴかれたり、冒険者ギルドとかがにらみをきかせてくれたりしてるおかげでだいぶマシになったわね。、、、、ん?今も暴れてるって言った?」


「暴れてますよ?」


「ちょっと、、、お願いしてもいいかしら?」


「いいですよ?もう片方のお願いも聞いてもらってますから。」


「そう言ってもらえると助かるわぁ。」


 クラブの方へ移動し

 暴れまわっている冒険者を見つける。


クラブ、、人生で初めて来た。日本のクラブとこっちのクラブは違うのかもしれないけど。

どーせ日本の方はいかない?いけない?んだから考えるだけ無駄か。

「にしても、、なんていうか。暴れてる奴の装備とか見た目が騎士級のテンプレみたいな感じで、、、いいね。ゲーム序盤のおすすめ装備とかテンプレ装備で調べた感じ。」


 さっさと処理して警備員だかセキュリティだかに引き渡す。


「はい。仕事終わり。」


「助かったわぁ」


「暴れてる奴の制圧も僕の仕事のうちなんで。この程度どうということないですよ。では、スーツも頂いたことですし、よろしくお願いしますね?」


「任せて頂戴。」


====


 2月12日

 国際平和祭まで1週間を切り

 多くの人々が最終調整に入り始めたころ。

 晨弥はウィルたちの通う

 ミルティコア大学という

 相も変わらず安直なネーミングの学校に来ていた。


「すみません、グンさん。無理聞いてもらって。」


「構わんよ。なんなら九世を見ることができるのだから、良いはじまりを切れたと思ってもらえるのではないかのぉ。」


 グン・レート

 先々代の魔導士団長


 今回の平和祭がミルティコア王都ということで 

 ミルティコア大学は休校することになる。

 休校中、学生を家に帰すよりも家族を王都に呼んで

 平和祭を楽しんでもらったほうが良いのではないかということで

 国が泊まるホテルなどを全額負担することで家族で平和祭を楽しんでもらうことが

 恒例となっている。


 では

 どうやって王都に学生の家族を呼ぶのか。

 かつてのミルティコア魔導士団長であり空間魔法の使い手

 レギクス・コース

 により、ミルティコアの全領地と大学行き来するための空間魔法を発動するための

 魔法陣を設置してくれたためこれを用いて王都へと呼ぶ。


 軍事的な使用も考案されたこともあったが

 レギクスが国民のためにと作り上げたものであることから 

 軍事的な使用はレギクスの思いを踏みにじる行為であること。

 また

 国民のための物を軍事的につかっては

 国民との間に摩擦ができてしまうのではないか。

 という点から軍事的な使用は禁止されている。


 そんな中、晨弥は国王から許可を取り

 その魔法陣の発動の瞬間を見届けることになった。

 見るだけならば、この魔法陣を発動させる魔導士団員はそもそも見ることになること

 魔法陣が使えないだけで、

 それをみて自分で使えるようになるのは問題ないことから

 許可が下りた。


 たどり着いたのは大講堂のような部屋

 その部屋の真ん中には大きな魔法陣が描かれており

 これを使うのだというのがわかる。

ひろいな。

学生もめっちゃいるのに全然部屋に余裕がある。


 そんなことを考えながらグンとともに魔法陣へと向かう。

 そんな中

 誰かが晨弥の存在に気が付きざわざわし始める。


そうか。ここに通っているってことは僕見たことあるのか。

 背中がむずがゆくなりつつも

 「あ~~~」と纏晨弥という名前と顔が一致している理由を考察する。


「すっかり有名人じゃのぉ。」


「いいんだか悪いんだか、ぼくにはわかりませんよ。」


 などと軽口を叩いたりしているうちに魔法陣が起動

 、

 、

 、

 、

 数時間後

「お疲れさまでした。」

 予定から少し押してしまったが、予定していた全員が

 王都へと到着した。


「見れて良かったぁ、、、、」


「何かつかめたようですね。」


「おかげさまで。今日は本当にありがとうございました。」


転移してきた人たちから

なんか変なやつがいるみたいな目向けられたけど、、まぁしょうがないよね。

僕だけ軍の服着てないし。


 若干心に傷を負いながらも

 晨弥は大学を後にするのだった。

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