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界の渡り人  作者: ホトトトギス
王都騒乱
92/96

2月入ったってよ

お久しぶりです。

 モリディとの手合わせを終え

 王城へと帰還していた晨弥。

 国際平和祭が終わるまで

 いや

 国際平和祭が終わってからも油断ならない日々が続くことに

 気の遠くなりそうな顔をする。

  

 そこへ

「晨弥様。こちら頼まれていたものでございます。」

 侍女?が集めの資料を渡してくる。

変装なのか何なのかしらんけど、、、暗部だよな?

書かれている内容が内容だし。

 書かれているのは1月中に王都に入った者たちの中で

 何かしら問題を起こした者たちと

 暗部が警戒をしている者の資料であった。

ここで「何も頼んでませんけど」みたいなこと言わないあたり

我ながら成長したと思える。

というかもしかしてこの人、わざわざ待ってた?

申し訳ないことしたなぁ。

「すみませんありがとうございます。助かります。」


「お気になさらず。それが仕事ですから。」

 一礼して去っていくのを見送りながら

やっぱ、ここで働いてるだけあって優秀だなぁ、、、

 間抜け面をしながらふと思いつつ資料に目を通す。


ん~と?問題起こしてるのは、、、やっぱ冒険者か。まぁ、そりゃそうか。時期的に。

セレイト領については、、王都に入ったやつの資料なんだからある分けねえか。

にしても、、、

「問題起こしてる奴、騎士級の奴ばっかじゃん。」

発生した事案についても、、受付嬢という仕事の意味が理解できるよね。


 基本的に女一人で冒険者になるのは危険とされている。

 理由としては簡単に言ってしまえば襲われるから。

 もっと言えば複数人で襲ってくるから。

 そういったことから

 ギルドは受付に女性を配置しするようになり

 女性冒険者を守るようになった。

 そして女性冒険者たちは女性冒険者たちで非公式となってはいるものの

 組織を立ち上げ、やばい男もといオスの情報交換などを行ったり、

 ギルドと組んで一人で冒険者になった女性の最初の受け皿になるように機能している。

 女性冒険者の結束は固い。

 ちなみに

 受付嬢の中にはそういった男と出来るからという理由でなった者も存在しており

 堂々公言している者もいる。

 無論、全員がそういうわけではないし

 その思考を持ち合わせているか否かでの亀裂は存在しておらず、

私はできて、あなたは守られる。あなたはできて、私は守られる。

 という関係がしっかりと構築されている。

 

 話を戻して

「僕はこのまま、予定通りの巡回ルートでいい感じですか?」

 晨弥はアンス、バリアスの元を訪れていた。


「暗部は王都内部にもとからいる者のみが現状動いているとのことだ。内部にいるのは、、オーシャルとかの友好国だからな。予定通りで問題ないだろう。」


 ミルティコアを含め、オーシャルに帝国、ジパングなどの

 友好国とされている国の王都には

 裏で諜報員を配置する条約のようなものを結んでいたり

 条約は結ばないが、暗黙の了解として互いに配置していたりしている。


 かりにミルティコア王都で大きな事件が発生した場合

 各国の諜報員もまたミルティコアに加勢、

 情報の伝達経路の作成などに貢献する。

 (普段は実戦訓練相手になったりしており、

  仲は非常に良好であり、

  「敵対関係とかマジで勘弁。」とまじめに思っている。)


「じゃあまだ予定通りのルートでいいですね。って言いたいところなんですが、、、ねぇ?」


「暗部からのあの資料、、どうもクセエよなぁ。」


「私も同意見。暴れている場所が決まりすぎている。」


「暴れる奴なんてどこでも暴れるのにこれですからね。通信とかやってるなら、、魔眼ですかね?」


「だろうな。魔道具による通信とかも調べたようだが、、引っかからなかったそうだ。アーティファクトの方は検証中らしいが、、魔眼かアーティファクトのどちらが可能性として高いかと言われたら、、魔眼だろうな。」


「僕が言うのもアレですけど、、魔眼は基本なんでもありですからね。」


「ほんとだよ、、、まぁいい。何かあれば頼むぞ。」


「了解」


、、、、


 アンス、バリアスと別れ、いつも通り訓練室にこもり

 気が付けば、晨弥が見回りをする時間が訪れていた。

「はぁ~~~~あ。」

 ボチボチ大きなため息をつきながら

 今日の入都者のリストをもらいにいつもの重力の檻で飛んだ。


一人でいる利点はこういう移動方法を何のためらいもなく使えること。

欠点は、マジで暇なこと。

「お疲れ様です。」

 本日の王都への入都は終わっており、

 この時間は見張りと休憩に分かれ各々が何かしらしている状態である。

 すでに寝ている人もいる。


「晨弥様、ご足労いただきありがとうございます。」


「いえいえ。あ、これどうぞ。」

 晨弥は買ってきた屋台の串刺しなどをわたす。


「ありがとうございます。」

 見張りをしている兵士が

 ひょこっと顔を出して感謝を述べたりなんだり。


「今日も、、冒険者ですか?」

 渡されたリストを見ながら問う

 

「そうですね。まだ冒険者ですね。あと1週間くらいは冒険者が占めるかと思います。」


「そう、、ですよね、、、、やっぱり出た人は少ないか、、、ありがとうございます。これもらっていきますね。」


「はっ!」


敬礼的なのされても、、、僕も困るよ?

「引き続きよろしくお願いします。」

 そう言い残しその場を後にする。


 上空

さてどうしたものかな、、、

「あ~あ。」

 なにかを見つけた晨弥はその場へと飛ぶ。

「お兄さんたちこんばんわ。」

 何の気なしに見ていた冒険者一行が女性が襲いだしたので止めに入る。


「あ?なんだてめえ?」

「どうしたぁ?優男。英雄気取りか?」

「やっちまいますか。」


わぁお!そんな言葉を投げかけてもらえるなんて!

「本当に言う奴いるんだ。」

 ボソッとつぶやく。


「なにボソボソ言ってやがるんだ。気持ちわりい。」


うん。キモイ(それ)は事実だから弁明のしようがないね。まぁいいや。

「お兄さんたち何してるんです?王都にもそういうお店はあるでしょうに、、、ああ!襲えばその金も浮くのか。」


「なんだ?お前も同類か?だったら俺たちが終わった後くれてやるよ。」


「同類?僕と、、君たちが?よくもまぁそんな目で冒険者やって生きてこれましたね。まぁいいや。」


ズウウン!

 重力の檻により簡単に捕縛

 絡まれた女性はさっさと解放し

 またギルドの運ぶのかこれ、、、

 などと言うような顔をする。

 が

 その仕事はだいぶ荒っぽく取り扱いさっさと済ませることに成功する。 

 するのだが、、、


「はい、こんばんわ。」

 今度は別の場所で冒険者同士の争いが発生する。


「なんだてめえ?」


「ただの労働者です。」

事実だからね。


「俺をコレン様と知ってのことか」


やっべぇ。全然知らねえ。僕が合同の依頼受けただけでも3人のコレンと知り合ったぞ。

コレンって別に珍しい名前じゃないから、、、、

「冒険者なんですよね?」


「じゃなかったらなんだと思うんだ?」


別になんだっていいよ。

「別に何でもいいですけど、、、武器しまって、、お開きにしていただければと思います。飯代出すんで、、、ね?なかったってことで、、、ね?」

経験則かつバリアスさんの受け売り

冒険者は基本、飯代を出せばひっこむ。

これで引っ込むならそれでいい。引っ込まずに


「あ?全部おいていけや!」

 

こうなった場合は、、、力づく。とりあえず持ってる大剣へし折るか。


バカン

 

 大剣をへし折り魔力で圧し潰しながら

「そういわずに、、ね?ここはお開きにしましょうよ?」

 本心としては

またボコってギルドにもっていきたくない。

 である。


 なんやかんやで

「いやぁ。ご理解いただけたようで。それじゃ」

 それなり良い物が束られる程度の金を渡し、

 別々に別れさせる。


「、、、これがこれからも続くのか、、、、。」

 再び大きなため息をつきつつ、 

 巡回に戻るのであった。

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