少し話をしよう。
1月31日 夜
昨日1月30日は自身の訓練に明け暮れていたが
今後も増えるであろう人数を考慮し
暗部からもらった
・これまでに起こった強姦などの事件現場
・今後起こりうるであろう地点
などを見て回っていた。
「1月だってのに夜でもさほど寒くないのはこの国の利点の一つだね。」
一人つぶやきながら資料を片手に歩き回る。
22時は回っている王都
この世界で女子供が夜一人で歩ける稀有な都と呼ばれているこの王都でも
この平和祭の時期だけは
各国から冒険者がごった返し、昼でさえも
普段の夜よりも危険
などと住民たちに言われている。
それが夜になればどうなるか想像するのも容易い。
「よお、兄ちゃん。」
そんな状況で晨弥は危険地帯に自分から足を運んでいるのだから
絡まれるのは自明の理というものである。
数名が晨弥を囲むようにあらわれる。
ズガッ
ドン
「あっても騎士級中位くらいか。」
騎士級程度の実力なら軽くあしらえる。
「大通りがすぐそこにあるってのに、、嫌な治安してるねぇ。とりあえずギルドに運ぶか。」
、、、、
空中をちょちょいと移動し
ギルドへと入る。
22時を過ぎた冒険者ギルド
平和祭で人も多いとなれば行われていることなど一つしかない。
当然 Let’s party! もちろんこれ。
おそらく毎晩のように行われているのだろう。
受付にいる人々の顔を晨弥は見ることができない。
だって、、絶対怖いし、、、黙らせろとか言われそうだし、、ねぇ?
冒険者を引きずりながらとある部屋へと移動する。
今回の平和祭関連で問題を起こした
または
起こしかけた人々の対処を目的とした部屋がある。
とりあえずそこにぶち込み、一仕事を終える。
職員に軽く絡まれながらギルドを出ようとしたところで
「晨弥」
聞き覚えのある声が晨弥を呼び留める。
「あれ?モリディさん?もう来たんですか?」
「いや、私一人で先に来た。一緒にどうだ?食事でも。」
僕が?モリディさんと?二人で?食事?
「いいんすか?あざます。」
舎弟のような感じの返事をする。
、、、、
「お久しぶりですね。お元気そうで。」
「晨弥も九世になったようだな。祝辞がおくれて申し訳ない。」
「まぁ、成り行きみたいな部分もありますけど、、、そうだ。僕が嵐の厄災と戦ってるとき近くまで来てくれてたみたいで。ありがとうございます。」
「何かあれば手を貸すつもりだったが問題なさそうだったからな。静観させてもらった。」
「正直、手かしてほしかったですけどね?」
「そういうな。覚えているかわからないが、私が付いた時は強大な神聖魔法が行使された後だが、なかなか面白い魔法の使い方していてたぞ。」
「正直何してたんだかあんまし覚えてないんですよ。覚えてるのは魔眼も覚醒させたのに、氷河の厄災討伐のおかげでできたスキがあってようやく勝てたって感じなんですよね。」
「あまり悲観することもないんじゃないか?おそらく覚醒による高揚感と完全な制御が効かず無意識化での暴走、あとは、、戦闘そのものの経験値不足といったところだろう。」
といった具合の話をしながら移動することしばし。
店に到着する。
軽いノリで返答した晨弥は少し血の気が引いていた。
着いたのは
「すみませんモリディさん。マジで言ってます?」
俗にいう一見さんお断りやそのレベルの敷居の高い料亭とも言うべき店に到着した。
初めて国王と飯食った店も大概だけど、、ここもやばくね?
てかこの時間までやってんの?予約制とかでその時だけ開けるとかなのかな?
科学世界でも行ったことねぇからまったく知らん。
などと相も変わらず考えているうちに部屋に通される。
席に着きつつ
「科学世界にいたころ、こんな店入ったことないですよ。」
「私も頻繁に利用しているわけではない。こういった店には精霊の宴のメンバーも連れてきたこともまだないしな。」
「そうなんですか?」
「ああ。こういった店は実力も認めた者を連れてくると私の中の決め事だ。」
「エレスタシアの皆さんも時間の問題じゃないんですかね?」
「私も楽しみだ。」
話しているうちに少しずつ料理が運ばれてくる。
食事をしながら話は今回の平和祭へと入っていく。
「今回の要請だが精霊の宴は参加するが、、私は別のところに行かなければならなくてな。すまないが私は参加できない。今日はそれを支部長に報告しに来たのだが、、」
「もともとは僕が予定度外視で聞くだけ聞いてくれるようにお願いしただけなので、、全員に断られてもしょうがないと思っていましたよ。ソーアさん以外は。あの人は強引に呼んでもらいました。」
「ソーアはまぁ、暇だろう。何か言われても無視して構わない。」
「それについては問題ないです。文句は無視するつもりでほぼ強制的によびつけたので。モリディさんにそんな真似はできませんけど。」
「正しい判断だ。だが私とソーア両方に声をかけたのは正解だ。再構築もそうだが、、し晨弥、厄災信仰は知っているか?」
「ふわっとですけど。文字通り厄災を信仰しているだとか。聖都と敵対?しているだとか。その程度の位のことなら。」
「それがわかっているのなら問題ない。厄災は神が遣わせた使徒であり、人間に裁きを与える存在。というのが奴らの認識だ。信仰している自分たちはその裁きから外れ、本来の世界に導かれると考えている。」
「それが流行っている場所が場所って言い方は悪いですけど、、流行る理由は理解できますね。」
「そうだな。主なのは 醜悪なる家畜 と呼ばれる人々だ。自分たちを救わない神は神ではなく、神を名乗る偽物であり、それを信仰する者たちは否定者だ。というのが主な理由だな。」
「もしかしてそっちも動いてます?」
「ああ。だが王都で開かれる国際平和祭に何か仕掛けてはこないだろうがな。」
「モリディさんはそっちの対処に?」
「いや、まったく別だ。私が向かうのは、、晨弥に通じるのは、、妖魔大陸、、か?」
「妖魔国が支配する大陸でしたっけ?あんまりそっちの文献とかないのでよく知らないですけど。そもそも向こうへの渡り方ってなんです?船ででも行くんですか?」
妖魔大陸
九世でもある酒呑童子が支配する大陸と呼ばれている。
妖魔族が住んでいて、世界の大陸の4割を妖魔大陸が占めていると言われている。
呼ばれているという表現からわかるように
情報がほとんどない。
「それに関しては私からは言えないな。」
「ですよね。何しに行くかも聞かないでおきます。」
「それが良いだろう。」
明日も投稿いたしますが、その後は1,2週間ほどどうなるか不透明です。
もしかしたら数日に1話ペース(小出し)で更新するかもしれませんし
投稿が一切なくなるかもしれません。
ままならないものですね。




