国際平和祭全体会議
「まず初めに今回の国際平和祭に先立ちまして王城守護部隊を組織したことをご報告いたします。」
王城守護部隊
立場もとい職業の違う者たちの中で
上の役職についている者たちが選出され
今回のような各国の王が参列するようなものが開催される場合に組織されるもの。
戦力としてや情報収集能力
物事を円滑に回すための場のセッティング
食事における毒やアレルギーの確認
ミルティコアにおける各分野のトップ層が名を連ねている。
もちろんだが晨弥は入っていない。九世ですから。
「騎士団ならびに魔導士団から王都、内外の報告をお願いします。」
「魔導士団より王都内部の報告を申し上げます。現在は王都内部では祭りに向けて活発になっておりますが、その影響もあり普段よりもめごとは多くなっております。治安に関しても冒険者と住民との間でいざこざが多く確認されており、そちらに関しては冒険者ギルドのイクル支部長とも連携して対処に当たっております。ただ、現状では人さらいなどは未然に暗部や星代騎士団と協力し防いでいますので実害は確認されていませんが、今後とも昼夜問わず警備について騎士団延いては冒険者ギルドとも連携していきます。」
それを引き継ぐように騎士団が王都外について報告する。
「王都外につきましても冒険者ギルド、星代騎士団とともにモンスターの討伐を行っており、現在は普段の生息域とは明らかに違うモンスターは確認されておらず、騎士級上位以上のモンスターにつきましても動向を観察し、ことが起こる前に処理する手はずが整っております。最近になって合成種の存在も各国で確認されておりますのでそちらにも気を配るとともに、今後とも変異種も含めて素早く処理してまいります。また、暗部との連携で不法入国者も先日のセレイト領同様に王都近辺に潜伏しているのが確認されました。そちらに関しても暗部と連携し、警戒態勢を維持したまま王都外で処理できるよう努めてまいります。」
そこに支部長のイクルが挙手し発言を促される。
「冒険者ギルドより一点、ご報告があります。最近になって王都をでて道なりに進んだ先にある岩場にて正体までは現状確認できておりませんが、多くの冒険者より何かいるという情報だけは多く寄せられております。確認のため冒険者を派遣しているのですが現在までも正体の判明には至っておりませんが、引き続き情報収集をしてまいります。」
「続きまして暗部からの報告ですが、お手元の資料をご確認ください。」
晨弥もまた
僕見たってわからんよ。
などと思いながらも確認する。
書かれている内容は
先日のべトン領やセレイト領の事件に加え
その他領主たちの動向
シュポーロからの違法奴隷の移送についてや
小国で急増した冒険者について
等々がしるされていた。
最後に確認したら魔力を流してください。
という一文があり魔力を流すと資料は灰になって消えた。
原本みたいなのはさすがに保管はしてあるんだろうけどね。
にしても違法奴隷に関してはだいぶ厄介なことになってるな?これ。
それは僕でもわかるよ。
移送ルートいくつか準備しているみたいだし、、厄介だな。
人手の観点からも。
「そちらの資料への質問につきましては差し控えさせていただきます。続きまして纏晨弥様、ご報告をお願い申し上げます。」
僕の番か。
「私、晨弥より冒険者登録の増加について報告します。ギルド本部にて確認を取ったところ、国際平和祭の発表を行ってから急激に冒険者登録が増えた国はいずれもシュポーロと関係の深い小国であることが確認できました。また、そう言った冒険者が受けた依頼についても確認しましたが王都もありましたが、大多数がミルティコア内の領地に向けた護衛依頼が主となっておりました。」
暗部の資料と一緒に考えるとそういうことだよね。
晨弥が考えがあっているのだろうということが
参加している面々の顔から伝わってくる。
「星代騎士ならびに聖都から何かございますでしょうか。」
全員の思考を一度断ち切るように司会が声をあげる。
「現状報告は受けておりません。」
ヴァーロットも無言でうなずく。
これでここまでの状況確認を終え
参加国と来賓などを確認し終えたところで
蛇口が壊れたように話し出す。
「暗部からの報告と晨弥様の報告、、厄介なことになりましたね。」
「狙いは王都の戦力低下または人手の削減、、でしょうか。」
「おそらくはそうかと。ただ、王都からの派遣がない場合も何かしらの被害をもたらせるための準備はしているかと思われます。」
もはやだれが何を言っているのかわからない状態
「そうだとすると、配備の仕方どうなりますかね。」
「冒険者で信用できて実力がある者をできる限り多く治安維持に努めてもらうように交渉して了承を得ていますから、王城はともかくとしても外に出せる戦力は全箇所は不可能だとしても対応はそれなりに可能かと思われます。」
「複数を対応させればどうにか、、、」
「それができる戦力は基本、王城守護部隊に入ってませんか?」
「走れて実力がある者は走ってもらうために、あえて外している者もいる。」
「王城内については国際平和祭に参加する九世の手を借りるのも手かと思われます。聖都からも両九世ともに参加いたしますし、立場上自分からは動けませんが申し出さえあれば動いてくださるかと。」
「今回参加する九世は?」
「纏晨弥様、モラレド・ラウア様、ヌンク・ルーエル様、グーエン・フーキ様、モーリン・フェース様が参加なされます。また現在は九世を引退なされた國宗様も参加いたしますし、オーシャルの女王もまた元九世として名を連ねております。」
オーシャルも大概イカレタ戦力してるよね。
「聖女も来るならその護衛もそれなりの戦力を揃えてくるんですか?その戦力に頼ろうとかじゃなくて。」
「そう聞いております。」
晨弥の質問に星代騎士が答える。
んじゃ最悪モラレド、、、、頼んだ。
「初期の構想としての私が走り回る案も採用すべきかもしれませんね。」
晨弥としてもこの意見は正直自分から言いたくはない。
なぜなら
晨弥は基本的に
極限までさぼっていたい。
これである。
魔法世界に来てからは
自分の立場を作るために動き回ったため
そんな余裕は皆無だったが
今の晨弥はある程度許される立場ではある。
が
晨弥もこの世界に来てから成長したのだろう。
自分からその案を場に出す。
「最悪王都内部の騎士や魔導士を違法奴隷の移送に充ててその分を晨弥様に担当してもらうことも、、、王城で問題が発生した場合は、魔法などで合図を決めておけば、、あるいは、、、」
「その場合冒険者から増実力を削るか精神性を削るかは要検討ではありますが増援を派遣しますし、支部長命令で治安維持に王都に出ている冒険者以外はギルド内に留めておけば冒険者関連のいざこざは抑えられるかと。」
「それをしてしまうと王国と冒険者間の溝ができてしまうのでは?」
「それに関しては支部長命令を使わなくても問題ないかと。」
晨弥が冒険者関連について発言する。
「ギルドの本部に出向いた際に少々頼み事をしまして、、、王級のソーアさんがどこにいるか分からなかったので、、ギルドマスター権限を利用して呼び寄せました。あともう数パーティー呼びました。」
数名から
それ、もう少し早く言ってくんね?
という声が顔から聞こえてくるが、、、
シカトをこいた。
「指揮命令権は私が持つことにはなりますが、そこは柔軟に対応できればと思います。ソーアさんは言った通り王級ですし、彼が睨みをきかせている状況下で暴れようなどとは考えずらいかと。厳密にいえば暴れる冒険者はいるかと思いますが、ソーアさんに制圧していただいて黙っていただければ、、と。」
「晨弥様は何の目的でソーア様を召集することを決めたのですか?」
当然の疑問が飛んでくる。
「純粋に戦力が欲しいと思ったので。想定外の怪物が現れた場合の対処も可能でしょうし。」
「その意見に関しては私も同意します。冒険者時代から関わっていますが問題も起こすような存在でもありませんし、実力も言わずもがなです。」
バリアスが晨弥の意見に賛同する。
「晨弥殿が言っていた他のパーティに関しても問題はないのだな?」
国王が晨弥へと問いかける。
「治安維持の資料に記載されている冒険者とくらべても遜色はありませんし、人間性も問題ありません。」
会議は続く




