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界の渡り人  作者: ホトトトギス
王都騒乱
86/88

王都を外して数日。帰ってからするべきことは?そうだね。お話を聞こうの会だね。

 1月26日 早朝

 3時間ほど睡眠をとった後

 訓練場にて幽幻刀の訓練を行っていた。


 魔眼を使った影響で死にかけたとはいえ

 得るものがあったのもまた事実であった。

 

 あの時

 晨弥の結界魔法は空間魔法へと転じかけていた。

 厳密には

 空間魔法の一部を行使していた。

 端的に言えば 座標の固定

 晨弥が合成種をその場に封じ込めようと結界をはった。

 その際

 いつ貯めた魔力が放出されるかわからないという問題が発生する。

 それを止めるために

 結界内にさらにもう一つ

 貯めた魔力に対する結界をはろうとした際に

 その場に留めようと結界魔法を組み替えていた時に

 最適化を行い続けたことで

 貯められた魔力そのものを

 その場の座標に固定しきるに至った。

 そして

 最適化を行うことができたのにも理由があった。


 それが幽幻刀

 この武器を扱えるようになるために

 訓練を続けていたのだが

 この武器は空間魔法をある程度支配している。

 という表現が正しくないのは

 幽幻刀が使用者と認めた晨弥自身が一番理解しているが

 それ以外の表現方法が分からなかった。

 それは一旦いいとしても

 ここ最近、幽幻刀の訓練を続けていたことが

 最適化ができるほどの空間魔法の感覚が

 多少身体に残ることにつながり、

 それが解析鑑定の魔眼を使用したことで

 おざなりではあるものの転じかけるに至った理由である。


「ふぅ。」

 かれこれ5時間ほど籠っていただろう。 

そろそろ顔出しに行くかな。

 晨弥が顔を出す人々は言わずもがな

 国王にバリアス、アンスなどといった人々である。


「休憩中を邪魔するわけにはいかないもんね。つーか寝てんのかな?あの人ら。」


、、、、


 最初に訪れたのは国王の元である。

「おはようございます。今、、大丈夫ですか?」


「報告は受けているけど、、また珍しい現場に居合わせたようだね。」


「別に望んではない、、、けどまぁ、ありがたくはある?、、かもしれないです。」


「どこもかしこも人手が足りないね。」


「何かありましたか?そりゃあるんでしょうけど。」


「一番はセレイト領で動きがあった。」


「セレイト、、鉱山、、あ、侵入者がどうしたって話ありましたね。」


「そう。そこで動きがあってね。配備していた暗部と騎士団、魔導士団が対処したのだが、、、」


「捕縛には至らず、再び動く可能性がある、、、、であってますかね?」


「あそこは我が国としても重要ですから、相応の人選ではあったのですが、、報告によるとちょっかいをかける程度で動きとしては消極的。こちらを疲弊させる狙いかと思われます。」


「宰、相、、お疲れ様です。」

宰相の目の下のクマやばすぎて一瞬ビビった。

でも、、寝てくれとは、、、言いたいけど言えないよなぁ。

「ちなみに兵を増やすのは、、、」


「お考えの通り、人手が足りません。」


「聖都からも来るとは言え、、聖都(あっち)としては夜に開かれるパーティー的なアレの警護、、いや、王族の護衛って感じですもんね。」


「そこで多少楽にはなりますが、セレイト領の人員を増やすまでの余裕は作れません。」


「最悪の場合僕がちょちょいと。場所と距離は頭に入れておきますから。」


「万一の場合はよろしくお願いします。」


 国王と話すつもりがいつの間にか宰相と話していたのには目をつむり、

 続いて

 騎士団に行くか魔導士団に行くか

 歩きながら悩んでいると

 都合よく二人していた。


「おはようございます。」

「「あ」」

「え?」

何だろうね。妙に息の合った あ は。怖いよね。

面倒ごとをお願いするって言ってるようなもんじゃんね。

逃げるか。

 が時すでに遅し

 踵を返したタイミングで

ガシ

 つかまれた。


「晨弥くん。それはだめだよ。」


「なんででしょうね?バリアスさんに君付けされると悪寒が走る。」


「は?、、、まあいい。悪いんだがギルドまで行ってきてくれないか。」


「ギルド?王都の?」


「そう。ギルドとも今回連携してモンスターの討伐を行っているのは知っているとは思うんだけど、、それとは別に治安の維持に関しても手伝ってもらっているんだ。」


「なるほど?なんかもらってくればいいんですか?」


「治安維持に関わる冒険者の一覧とか色々書いてある死霊なんだけど、、頼めるかい?」


「全然いいんですけど、、、」


「人員の話かい?国王様から聞いているかもしれないけど、セレイト領でちょっとあってね、2月に入る前に近場の領と取り囲んでいる自然だけでも安全の確認をしておきたくてね。その影響で王都の近くにいるとはいえ、王都内部にいる人は少なくてね、団長の私たちは下手に動けなくなっているんだよ。」


「わかりました。行ってきます。」


、、、、


 ギルド

 重力の檻による移動を迷惑にならないように上空を移動し

 一瞬で到着

朝っぱらからうるせえな。

 ギルドに入る前から街が騒々しい

 活気があるという意味合いではなく、

 文字通り騒がしいだけ。

 ということはつまり


ガチャ

ギャーギャーギャーギャー!!!!!!!


うっせえ!人が多いからうるさくはあるだろうと思っていたけど、、

想像以上が過ぎるね。あと酒クセェ。

朝っぱらから、、違うな?さては。朝まで飲んでいたな?

大学生じゃねぇんだからよぉ。

カラオケでも飲む奴いるし。

それはまぁ、よくってぇ、、、、、、、、、

 これ受付まで行けなくね?問題が発生する。


どうするん?これ。権力でも乱用するか?


 晨弥がかなりのドン引きを見せている中

 晨弥の存在に気が付く者もいる。

 普段から王都のギルドを使っている者たちはさすがに気が付く。

 が今は平和祭に向けてかなりの依頼がいい値で出ている。

 つまり

 普段使わない冒険者の方が大多数を占めている。

 そしてその大多数が騎士級から領主級下位の人々。

 冒険者全体の階級の比率的にも仕方のないことではある。

並ぶしかないか。

 仕方がないので普通に並び大体30分後


「支部長につないでほしいんですけど。」

 冒険者証明書を提出しながら要件を告げる。

「しんやさん。お久しぶりですね。九世になってからお忙しいようで。」

 それなりに関わりのある受付嬢にあたる。

「いやぁぁ、、僕より忙しくありません?化け物の相手はどこでだって骨折れますよ?」


「待っている間に間引いてもらえると嬉しいんですけどね?化け物の。」


「さすがにまずいっすね。それ。」

受付嬢の闇を見た気がする。

 闇を見つつも受付嬢に促され呼ばれるのを待つのだが

 人がごった返しているギルドで

 普段からいる人たちは隅の方に追いやられていた。

 晨弥ももちろん隅の方で待つ。

「しんやさん。しんやさん。」


「はい?あ!芋虫の時の」

 芋虫の合同討伐の際に一緒になった騎士級冒険者が話しかけてくる。

「お久しぶりです。」


「お元気そうで。どうしましたか?」


「なんか、、冒険者の中で噂になってるんですけど、、王都出てちょっと言ったところに岩場あるじゃないですか。」


「岩場、、あぁ!あそこなんかありましたっけ?」


「最近、、何かがいるって、、噂なんですけど、、毎日のように確認されているわけではないんですけど、、でも決して少なくない人数が見ていて、、」


「他から来てるから、、みたいな話ではなく?」


「そうなんですよ。王都に普段からいる冒険者も言ってて、、、調べられればいいのですが、、」


「な、、、るほど。報告も上げますし、僕も気にかけます。どこまでできるのかわからないですけど。」


「ありがとうございます。」


本当に何かしらいそうな気がするけど。

聞いた感じ実害は出てないのよね。

とはいえ平和祭にへの準備だったりする可能性もあるし、、、


「晨弥さん。お待たせしました。」


 対処について考えているうちに準備ができたのであろう。


、、、、


 場所を支部長イノスの部屋へと通される。


「お久しぶりです。支部長」


「九世就任おめでとうございます。」


「ありがとうございます。さっそくで申し訳ないんですが、王城から急ぎで今回の平和祭で治安維持に参加する冒険者の一覧とかの資料を取ってこいとのことでして。」


「、、、九世になったんだよね?」


「はい。」


 「じゃあなんで王国のパシリみたいなことやってんの?」

 という質問を目でしてくるが

 「なんかいろいろあるんすね。」

 ぐらいの特に何も考えていない目で返す。


「、、、まぁ、一般的な九世はそんなもんか。」


 何か九世に対する熱い風評被害があったような気もするが 

 晨弥は華麗にスルーし本題へと移ることに成功する。


「え、、っと。これだ。これが頼まれていた資料。2月入る前に全体の最終会議には参加するからそこまでにもう少し詰められないかってところだけど、、ってところだね。中、確認してもらえるかい?」


「失礼します。」

 資料を確認しつつ

「そういえばなんでけど、さっき下で騎士級の人から岩場になんかいるって聞いたんですけど、、、何か知ってます?」


「いや、こちらもその報告だけは受けてから、信用のおける者に時間があるときに見に行ってもらっているんだが、、、といったところだ。ここら辺では見られない臆病で住処を追われたモンスターの可能性もある、、が、、」


「断定するための情報が少なすぎでもんね、、、、あ。牛追いの皆さんは参加しないんだ。」

 資料を見ながら支部長の話にも言葉を入れつつ

 ふとこぼす。

メンバーが亡くなった後も成果は聞こえてきていたし、、

資料に挙がっているパーティとも比較しても問題ないと思うんだけど。

もう王都にはいないのかな。


「晨弥、、、牛追いなんだが、、、全滅した。」


「、、、!」

 目を見開き

 支部長を凝視する。

 手からも資料が滑り落ちるが

 気にする暇もない。

「いつも通りミノタウロスの討伐だったんだが、、、ボアンスという蛇がいるのだがそれの合成種が現れてな、、、」


「合成種、、、、」

 晨弥はうわごとの様に呟くほかなかった。

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