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界の渡り人  作者: ホトトトギス
王都騒乱
84/89

裏で色々するための根回しって案外大変ーりゅう

 晨弥より多い魔力をため始める合成種

 その瞬間

「あ、マズイ。」

 晨弥は焦るなどという行為すらできず

 その事実を淡々と言葉にした。

 もし仮に放たれた場合

 ギルドも含めた広範囲が消し飛ぶ

 火力だけで言うなら 

 厄災に届きうる。

、、、、これ以外、、、止められないよね。

 晨弥の解析鑑定の魔眼の紋様が輝きだす。


 晨弥は疑似的とはいえ解析鑑定の魔眼を使うことで

 結界魔法から疑似的とはいえ空間魔法に入門するに至り

 合成種をその魔力ごと押し込める。


 晨弥が疑似空間魔法を扱える理由

 

 それは

 疫病の厄災を封印したあの日

 封印続行不可能になった場合

 晨弥が時間を稼ぐために

 結界魔法を使う手はずになっていた。

 晨弥の魔力特性を生かしてのことである。

 もちろんぶっつけ本番ではなく

 聖都で練習した。

 その結果

 結界魔法の知識と

 空間魔法のとっかかりの部分を自分の物にした。

 

 とはいえ

 前述したとおり解析鑑定の魔眼ありきの魔法

 そして

 晨弥は今、魔眼を使うことを禁じられている。


解析鑑定だけなら、、って思ったけど、、ちょっと、、、やばいかも。

 禁止されてから晨弥は魔眼を使っていない。

 おかげで 

 晨弥の脳は猶予を取り戻し

 脳も適応するように形を変え始めていた。

 ただ

 変え始めただけ。

 設計書が完成したくらいでしかない。

 その状態では、、、長くは続かない。


あ、、、、


 1分も経たず空間魔法が制御を失う。

 正しくは一瞬だけ晨弥の意識が飛んだ。

 不幸中の幸いがあるとするならば 

 制御を失った空間魔法のエネルギーが

 合成種のためた魔力を無効化してくれたこと。


、、、っべ!

 意識を取り戻したものの

 脳がまだいうことを聞かない。


ドスッ


「ガッ、、、、!」

 合成種の尻尾が晨弥の腹を貫いていた。

 再び意識を失う。

 普段の晨弥なら刺さったとしてもどうにかなっただろう。

 そもそも刺さることなどなかっただろう。

 とはいえ晨弥が解析鑑定の魔眼を使って空間魔法を使わなかったら、、、


、、、、


「遅くなってしまった。すまない。彼を頼む。」


「もちろんです☆」


「さて、、確かに先ほど感じた魔力が放たれていたら、まずいことになっていたな。それにこのままいけばあの時の魔竜に匹敵することになるかもしれないな。どれ、種類仕事ばかりしていては鈍るからな、暴れようか。青龍」


 青龍

 晨弥がギルドマスターを初めてみた時に感じた違和感の正体

 その一つ。


、、、、


「う、、、あ、、、あぁ。」

あれ、、生きてる。


「おや☆起きたかい☆」


「え、、、、あぁ。ありがとうございます。え、、っと、星の御旗の皆さん。」


 星の御旗(ほしのみはた)

 ギルドに所属する王級冒険者パーティ

 長命種のみで構成されており実力は王級のの中でも抜きんでている。


「私たちのことを知ってくれてるのかい☆」


「ごぼへえええ!」

 晨弥が問いに応えようとしたが

 体の毒が抜けきっておらず、血を吐く。


「おっと☆すまない☆治しきっていなかったようだ☆」


あの爪だか棘だか毒持ってたのか。

それはそうと、、何だろうさっきから見えないはずの☆が見える気がする。

「本当に助かりました。」


「なに☆私たちがもっと早く準備を終わらせていれば、、、申し訳ない☆」


うん。やっぱり☆あるよね。まぁいいか。

「それで今どういう状況でしょうか?」


「ギルマスが闘っているよ☆」


「え?」


あ、ほんとだ。

自分で言うのもアレだけど、、情けないよね。

意識が復活してすぐに魔力感知も何もいないなんて、、、

たるんでるね。


「動けるかい☆」

「戦えます。」

「いい答えだ☆ではともに行くとしよう☆と言いたいところだが☆少し待ってくれ☆」


 晨弥達がいる方向にブレスが飛んでくる。


「問題ない☆」

 星の御旗

 リーダー:ガリアンテ・リオーネ

 エルフとドワーフのハーフにしてゴルドルの目指す高み。

 二う名:ガーディアン


 契約魔法か儀式魔法かわからないが

 大規模ブレスを防ぐ大規模な魔法が展開される。


「良し☆では行こうか☆」

 

 ギルマスの隣へと飛ぶ晨弥

「遅くなりました。」


「待っていたよ。準備に時間がかかって申し訳なかった。」


「お気になさらず。九世になったのにもかかわらず無様をさらしただけですから。で、なんです?あの龍。」


 合成種と空中戦を繰り広げる青い東洋の龍のような姿をした存在を問う。


「青龍と言ってね。異世界人の君なら知っているかな?その顔は知ってる顔だね。」


いるんだ。てことはこの人から感じる正体不明の魔力はそういうことなんだろな。

「青龍がいれば先ほどの攻撃も厳密には違うが無効化できるから、安心してくれ。」


「俺はどうしましょう。」


「暴れてくれ。」


「了解。」


「こっちに連れてきたのは星の御旗だけ。今いる王級の上位者たちはジパング方面に被害が出ないように出てもらっている。」


「ジパング、、あぁ魔竜被害が癒え始めたのにそこでこれが来たらまずいですよね。」


「そう。この合成種がもしあの縫い目が消えるほどに時間が経過したら、魔竜と同レベルになるだろうからここで必ず討伐する。」


「え、魔竜ってもはや厄災クラスなのでは?それ。」


「厄災は時間経過で消滅するけど、魔竜は討伐しないいけないからね。」


「なるほど。そりゃ厄介だ。」


ゴウッ

 晨弥とへディルトンにブレスが放たれる。

 青龍と激しい戦いを繰り広げているため

 簡単に対処できるほど

 二人とも軽くかわす。


ギルマスってどうやって空飛んでんだろう。

足のあの装備かな?全体的に白銀みたいな装備してるけど。

それとも鎧に朱雀を宿しているとか。

青龍がいるなら朱雀だっているでしょ。知らんけど。

 などと考える余裕がある。

 先ほどまで死にかけていたことを忘れたのだろうか。

ま、お話している場合ではねえな。

 それは理解していたようだ。


 青龍が絡みつくような戦闘を繰り広げているため

 下手に手を出して状況を悪化させないように

 魔力をためながらタイミングを計る。


 絡みつかれ続け、不快に思ったのか

 技う清酒が再び魔力をためだす。

 それを感知し青龍も距離をとる。


大丈夫って言ってたし信じるか。

 晨弥からは何もせず

 やはり魔力をためることに専念する。


 荒ぶるような雷が放出される

 が

 青龍が動いていた。

 青龍が生み出した霧があたりを包み込んでいた。


「は!?」

 思わず困惑の声をあげる晨弥。

 雷が霧の中へと消え去っていった。


マジかよ、、、俺のアレは何だったん?

 若干悲しみを負いながら、合成種の真ん中の顔を

 重力の檻を纏った拳でぶん殴る。


ブチャッ!


 重力の檻を纏った拳が当たった下あごが

 ねじ切られたように消え去る。


荒れぶっ放した後は純粋な硬度を考えればいいのか。


 さらにそこに星の御旗からのバフが入る。

 展開したのはメルーというエルフ

 神聖魔法で満ちた空間を広範囲に展開する。

 そして展開しているメルーを守るように

 ガリアンテが守るように立ちはだかる。


「この中で闘ってくれると助かるよ☆」


 他の星の御旗メンバーが空を駆ける。

 

 籠手のようなもので攻撃を仕掛けるギルドマスター

 重力の檻を纏った拳で殴る晨弥

 各々の最善をもって攻撃を仕掛ける星の御旗


 反撃の隙を与えない連続攻撃

 合成種からの物理攻撃は各々で対処し

 ブレスは青龍が無効化し続ける


 日はすでに落ち 

 夜が来てから久しいころ

「耐久は厄災並みだな。」

 晨弥がこぼす。

 ブレスをどれだけ吐いたのか

 晨弥も

数えればあと何回ブレス吐けば魔力が俺以下になるかわかるんじゃね?

 などと考えていた晨弥も数えるのがおっくうになる程度には

 ブレスを吐いてるはずなのに

 いまだ晨弥よりも多い魔力量を示している。

再生できるみたいだから何度も顎壊してるのに

素の再生力だか何だかでそれもさほど魔力が減らん。

 メルーの魔力もつき欠けており

 戦場に変化が起きようとしていた。

 

 そんなとき

ゾワッ

 晨弥は

 いや 

 その場にいた全員が感じた。

 晨弥たちを見る圧倒的強な存在を。


なんだ、、今の?

分からないけど、それどころじゃない。

どうするこの状況、見てた存在も確認したいところだけど

それどころじゃない。

もっと火力を上げたいけど、、、下手をすれば山脈にも影響が、、、

影響、、、、あ、そうだ。


「ギルマス!青龍の切を俺と合成種を覆うように展開!」


 その一言で

 晨弥のしたことを理解したのか

 一瞬で霧が晨弥と合成種を覆った。

「そうだよな。最初からこうすれば良かったんだ。なんで気が付かなかったんだろう。」

これなら俺の攻撃は合成種に届くし、合成種の攻撃は霧で俺には届かない。

そんでもって俺の攻撃で合成種に当たらなかった場所は

霧のおかげで山脈に影響を出さない。


 このおかげで一気に火力をあげ晨弥の攻撃のみが

 合成種を削り続ける。

 気が付けば

 合成種の魔力量と晨弥の魔力量が同程度に到達した。


 こうなってしまったらあとは

 時間の問題 

 とは言え晨弥と同等の魔力量なのだが、、、


あんときは未来視と解析鑑定があったから成り立った魔法

今の俺でどこまで行けるか、、、


「星降り」

 静かに口からこぼれるように

 だがはっきりと宣言する。


 嵐の厄災との戦いを終わらせた最後の一撃

 その再現

 

 魔眼なしで

 あの時に至った地点にどれだけ近づけるのか

 いや

 近づけているのか。


死にかけたばかりで格好はつかないけど、、

あの日たどり着いた地点、その先へ行くための第一歩!


 重力魔法を併用し

 一瞬で合成種をとらえる星


 星とは言うものの実際は隕石だが

 それはまぁいい。

  

 すでにブレスと隕石の押し合いは

 晨弥優勢が確定的となり

 少しずつブレスを押し返す。

 さすがに

 竜の合成種であろうとも

 これだけのブレスを打ち続ければ

 目に見えて魔力量が減っていくのが見て取れる。


 そして

 ブレスは消え合成種を大地へと圧し潰す。


 合成種が魔力へと還っていく。

「っすー、、、最後の最後で地面にたたきつけちゃった。」

 やっちまった

 という顔をする晨弥


「お疲れさまでした。」

 ばつの悪そうな顔をする晨弥を他所に

 軽いノリで話しかけてくるギルマス


「すみません。最後の最後で、、」


「あぁ、しょうがないでしょ。そもそもきみが最初の高魔力の攻撃を防いでいなければもっとひどいことになっていたのは自明だし。」


「んじゃぁ、、まぁ。」


「それはそうと、戦闘中のあの目線、、」


「あれ、、やばくないですか?圧倒的上位存在というか、今まで戦った厄災なんかより全然やばい。」


「この山脈の奥深くは霊峰と呼ばれていてそこに調停の獣がいるんだけど、、そういうことなんだろうね。」


「調停の獣、、僕よく分かってないんですよね。オーシャルにもいるんですよね?」


「会ったことはないけど、ツェルクはあったらしい。ツェルクも厄災より強そうみたいなこと言ってたね。」


「、、、戦ってくれよ。」


「調停と名がついてるから何かあるんだろうね。」


「何はともあれお疲れ様です。」


「お疲れさまでした。」


====


「、、、、、、、、なるほど。やつが、、、確かにな。」


====


 1月25日 朝

 晨弥とギルドマスターは

 聖都を訪れていた。

「、、あぁ憂鬱だ。」


「魔眼関係で怒られるって?さすがに小言は言われるかもしれないけど、、そこまでではないと思うけど。」


「だといいなぁ。」

 朝から憂鬱な顔をするほかなかった。

合成種討伐後

星の御旗の皆さんはギルドやジパング側に向かった冒険者の元へ走ったりしていたので

お話をする機会はあまりなかったようです。

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