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界の渡り人  作者: ホトトトギス
王都騒乱
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裏で色々するための根回しって案外大変ー冒険者ギルド本部

 1月23日 朝

 晨弥は聖橋で冒険者ギルドの本部がある山脈へと来ていた。

 

「♪~♪~♪~」

 聖橋で行けるのは本部から数キロ離れた地点で思うところがあったのだが

 景色が綺麗だったので気分が良くなっていた。

 なんともわかりやすい。


景色()

植物の名前とか知らんけど。雄大な景色ってやつ。

開かれた視界いっぱいに広がる景色がマジで最高。

強者の特権ってやつだ。非常に気分がいい。


まぁ、空飛んでる竜を無視すればの話だけど。


 この山脈には数多の竜種が生息している。

 ゆえにこの山脈は竜の山脈(りゅうのふるさと)と呼ばれている。

 そして何より

 この山脈には竜の姿をした調停の獣が住んでいる。

 これはジパングの歴史書から見ても明らか。 


 山脈があるのはミルティコア王国王妃の故郷ジパング

 その真隣と言っていいほどの距離にある。

 とは言えこの山脈は広大であるため

 一種の目印程度でしかないが。


 そんな山脈だが

 普通に生きている人族たちからしてみれば

 この山脈は世界最高の危険地帯として知られている。

 同等と呼ばれている危険地帯は他にも存在するが

 広さが圧倒的であり公式の完全踏破記録が存在しない。

 これが世界最高と呼ばれている所以である。 

 

 そんな場所の中でこの山脈に入るのに一番適していると言われる地点

 そこにギルドの本部がある。

 もちろん一番適しているだけで

 安全なわけではない。 

 ギルド本部にくることが許されるのは伯爵級以上の強者のみ

 そんな場所に晨弥は来ていたのだが

 特に何の問題もなく、ギルド本部に到着した。


 受付も何事もなく終わり、

 ギルドマスターとの面会を取り付け、待っていた。


自分自身それほど冒険者を知っているわけではないのは分かってるけど、、

やっぱここすげえな。

しってる人しかおらん。


 晨弥は晨弥自身が有名人なのをわすれ

 楽しそうにニコニコしていた。

 そうこうしているうちに


「晨弥様。お待たせいたしました。」


 促されるままに

 ギルドマスター室に到着する。


「失礼します。」

 

「お待たせしてしまって申し訳ない。」


「いえ、僕がアポなしで来たのに対応していただいてありがとうございます。今急ぎしいでしょう?」


「それはお互い様だろうね。王都、、いやミルティコア王国内でいろいろやらかしてくれるみたいだし。」


「そうだ。王級の、、」


「報告はうけているよ。彼もあまりいい噂は聞かなかったからさほど驚きはなかったかな。強いて言うならだれにやられたかだったけど、君の名前を見て問題ないと判断した。彼、本部(ここ)の合同の依頼とかでも女性に煙たがられてたからね。」


「やめません?リアルなこと言うの。聞いてる僕まで心にくる。」


「え?あぁ、きみもいろいろあったのね。」


「9割くらいは被害妄想なんでしょうけどね。」

1割は多分そうだと思ってるけど、、1割じゃない気がしてきた。

「辛くなってきたので、本題は言っていいですか?」


「構わないよ。」


「えっと、」

 、 

 、

 、

「他はすぐにできるけど、、それはちょっとかかるよ?間に合うようにはするけど。」


「無茶言ってるのはこっちなので無理って突っぱねられても、、」


「いやぁ、、こっちも情報は欲しいから確立としては低くても、無視は決してできないですし、、」


「すいませんがよろしくお願いします。」


「お任せください、、、、ところで別件になるんですけど」


おっと?流れが変わったぞ?

「なんでしょう。」


「晨弥さんって冒険者登録してますよね?」


「してますよ?よくわからんうちに国級になりましたけど。」


「そうですよね~、、、一仕事していきません?」


「ッスー、、、、やらせていただきます。2月までに王都に戻ればいいので。」


「内容は君にとっては難しくないよ。ワイバーンの間引き。お願いするよ。」


、、、、


 1月24日 朝日の上の部分がギリギリ見え始めたころ

「ではよろしくお願いします。」

 個人、パーティ含めて20名の冒険者が

 ギルドマスターの命を受けて

 山脈のモンスターの間引きに出発した。

 13名の伯爵級

 6名の王級

 1名の国級が参加者の内訳

 まぁ、国級は晨弥なのは言うまでもないとしても

 残り13名もまたここに来られるだけの実力は最低でも担保されており

 王級の6名に至っては冒険者をやっていて知らないわけがない面々

 このレベルの冒険者がこの人数になると

 連携が足手まといになることもあり

 特異な戦術などを確認

 ならびに編成も昨日のうちに済ませていた。


 今回の依頼で晨弥は伯爵級の男とパーティを組むことになった。

 伯爵級:ディープ・ヘト―

 二つ名:千里(インパクト)

 獣人(馬)のハーフと人間のあいだにできた子供である。

 獣人としての血はかなり薄くなっていたが、

 住んでいる村がモンスターに襲われたときに

 一人逃がされた際に大きな街へと飲まず食わずでがむしゃらに走っていた際

 血が覚醒し足と純粋な体力が強化されたことで

 間一髪のところで応援を連れて帰ってきたことが

 すべての始まりだった男。


 晨弥とディープが組んでるのは遊撃部隊のような役割を持っているからである。

 今回は山脈の奥まで行かないと言え

 依頼として指定されている範囲は広く、

 場所が場所であるがゆえに

 これだけの上級、最上級の冒険者がいたとしても

 普段よりもはるかに何が起こるかわからない。

 そうした緊急事態が起こった場合

 晨弥がその場所へと走り

 ディープが本部へと走る

 という形をとるための編成である。

 何もない間は晨弥達も狩るが

 念のために温存重視の立ち回りをとることになっている。


さて、、、彼とどう接すればいいものか。

一応立場的には僕が上になるから、、ねぇ?向こうから話しかけずらくない?

 

「すまん。」


普通に話しかけてきた。すげえな。


「どうしました?」

 極力にこやかに かつ 接しやすく答える努力はする。


「九世、、なん、だよな?異世界人の」


「こんなんでも、、、そう、なんだよねぇ。」

 ぎこちないが、ため口を心がける。

「なったのは、、まぁ、、成り行きみたいなところもあったけど、、あぁ九世はギルドマスターに会えるからアレだけど、別の九世に会うのはって感じか。でもツェルクさんもいるよね?」


「あの人とここであったことがなくてな。」


「まぁ、引っ張りだこか。」


 などとようやく会話が始まったのもつかの間

 ワイバーンが三頭ほど襲い掛かってくる。


「何と言うかタイミングが良いというか悪いというか、、その左の一匹任せますね?」


「了解」


 晨弥は疑似無限の魔力があるため

 多く相手をし、準備運動にもなるだろうからと一匹を譲る。


重力の檻(グラビウス)。こればっかり使ってもあんまりよくないけど、、便利だもんね。」


 晨弥の重力の檻は普段、拘束として使用している。

 それを出力を上げて圧死させていた。

 重力の檻の出力調整などは晨弥の思い通りレベルになっていた。


、、、あれ?なんかこんなようなこと科学世界でも、、、あ!AIだ。

なつかし~~~~~。


 などと更けっている間に

お?ディープさんの方も終わったみたい。

ていうか蹴り殺した?さすがに伯爵級に来る奴はいかれていていいね。

見てて面白い。


「お疲れ様です。」


「強化魔法も使ったのに、、」


「準備運動としては物足りない?」


「ああ。もう少し動いておきたい。」


「もうちょい狩るか。」


 その後

 合計で10匹ほど討伐したところで


「一度休憩入れるか。」


 休憩に入った。

 朝早くから動いていたこともあり

 まだ午前中も午前中であった。


「ここからは基本戦わない方向にシフトしていこうか。」


「わかった。」


 休憩とは言いつつも

 晨弥たちの役割的に依頼範囲の中央に陣取りたいと考えており

 今の地点と目標地点はそう遠くないため

 休憩はそうそうに切り上げ

 目標地点に到達した。


「じゃぁ後はここで依頼完了まで待つ。」

 認識の確認を済ませ

 一度魔力感知で他パーティの確認もしたところで

 警戒は緩めないが雑談の時間に入る。


「ディープさんの二つ名って名付け親っているの?」


「祖父が名づけたんだ。俺のディープって名前も祖父が名付けたらしい。」


名前がディープで二つ名がインパクトって、、

「おじいさんって、異世界人?」


「祖父は獣人族だったから、、転生者?だった可能性はあるが、、、そんな話聞いたことないが、、、確かに獣人族だというのに魔力量は多いし、獣人族の平均より長生きしたし、、、もしかしたらそうだったのかもな。」


口ぶりからしてなくなってるのか。

会ってみたかったな。


「異世界人からしたらおかしかったりするのか?」


「いや、、おかしくはないんだけど、、本当に異世界人だったらおじいさんの趣味がわかりやすいなと思ってさ?」


「?」


「君の名前と二つ名を合わせた名前の馬がいてね。」


「有名なのか?」


「僕と同じ国に住んでいたなら聞いたことはあると思う。有名な馬の名前だから。」

 

 などといった具合に焚火をしながら二人で語りつつも

 魔力感知は絶えず行い続けていた。


、、、、


 日も傾きそろそろ依頼は終わり

 本部に近い者たちは本部へと帰還し

 遠い者たちは一度晨弥達と合流した後帰還という流れに入ろうかとしたとき

 

 最早やはりというべきだろう。

 山脈に影が生まれた。

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