帰還と会議とー2
王都に帰還してすぐに始まった会議は続き
議題は国内へと向けられていた。
「王都に関しましては先ほども述べた通り冒険者の数が増えています。それに伴い今はまだ小規模ですが小競り合いのようなものは起きています。」
「冒険者が増えたのは、、、」
「王都までの街道にモンスターが出ないようにギルドも依頼を出しているのでそれ狙いかと思われます。」
僕もそれたまたま見たけど、、割の良すぎる仕事だし
一番は
「階級が低くても受けられますから稼ぎ時でしょうね。」
「ああ。おかげで低い階級がこぞって集まっていやがる。」
「今後も増えるでしょうね。とはいえ高階級の冒険者も護衛の依頼などで王都入りするでしょうしそうなったら多少落ち着きを見せるかと思いますが。」
「バリアス、確か冒険者として平和祭に参加したことがあったな?」
「ええ。あの時は高階級の冒険者が睨みを利かせたおかげで大きな事件は起きなかったのですが、今回は、、、」
「厄災の心配がほぼない王都で稼げるだけ稼ごうとする、、か。」
「おそらく。」
「言っても聞かないようなら、、いいですよね?国王陛下。」
「その場合は仕方あるまい。私たちが守るべきはこの国に住まう者たちだ。」
「御意」
「これに関しては適宜報告を入れてほしい。場合によっては暗部と連携してもらう。」
「暗部、今それどころじゃないですよね?」
バリアスが疑問を口にする。
というかこれが今回の会議の本題
ミルティコア王国には科学世界の文明よろしく大河が流れている。
その大河から枝分かれするようにいくつかの川が
王国全土に流れているわけだが
「王都に主戦力が集結している以上、他が手薄になってしまっていることもありまして、どうやら大河を使いセレイト領に侵入した輩がいるようです。」
川泳いできたの?人間って恐ろしいね。
「報告はうけていたが、、人数は?」
「侵入者の一人と思われる男を捕縛したのですが、その場で舌を噛み切って自害したようです。」
「情報なし、、、か」
「申し訳ございません。」
「致し方あるまい。それで?セレイト領の現状は?」
「はっ。現状は特に異変もなく領民にも変化はなく平和そのものといったところです。」
「何もなし、、、、か。」
「鉱山に関しましても工作の後も見つかっておりません。いかがなさいますか?」
「そのまま待機、王都と連動して騒動を起こす可能性がある。」
セレイト領には晨弥の服にも使われている鉱石が唯一とれる鉱山がある。
「セレイト領ってここから4日ほどかかりますよね?万が一の場合はどうするのですか?」
「そこで晨弥君に来てもらった。」
あ、、そゆこと。
「了解です。」
「晨弥君を王都から出すのは最終手段ではあるから、そうならないように未然に防いでほしい。」
え、なに。僕最終手段なの?なんで?
「そっちが問題ない場合、僕はどうすればいいですかね?」
「王都で戦闘が起きるからそっちをお願いしたい。」
「あ、確定なんだ。戦闘」
「ええ。そこは間違いないですね。」
「そこで晨弥君にお願いがあるのだが。」
「?なんです?」
「晨弥君に入国者のリストを渡す。」
「んんんんん?」
どういうことだってばよ。
「それは、、つまり、、どういう、、」
「改ざんされると面倒だからな、一番安全そうな場所に隠しておこうというわけだ。」
そういや僕、あんまり使ってないけど色々収納できる指輪持ってたわ。
「それっていつごろからの分を?」
「護衛を連れた権力者かそれに準ずる者が来るのが2月に入ってからだろうからそのタイミングからだね。」
「検閲はもちろんするが、護衛などが多ければ多いほど時間がとられる。時短のために検閲の人が増えれば王都内部の戦力がへる。そうなると潜り抜けた者たちへの対処ができなくなる。そのためある程度の不法入国はさせる。そして内部で処理する。どうやっても不法入国は防げない。そもそも不法入国をするなという法律はこの世界には存在しない。」
「不法なのに?」
「そうだ。」
????????
あれか?僕たちの言葉に翻訳されて聞こえてくるから
僕たちの言葉に存在しないものは一番近い言葉に変換されるのか?
「入国者のリストの使い方は晨弥君に任せる。」
「え?」
「頼んだぞ。」
頼んだぞってどうしろってんだよ。
後で考えるか。
、
、
、
、
その後も晨弥たちは会議を続け、、、
、
、
、
、
「うわ~、、もう朝だよ。」
日が昇っていた。
色々あった結果、次々回の話が完成してしまったので次々回は土曜日の0時投稿でそれまでにもう一本投稿します。




