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界の渡り人  作者: ホトトトギス
生と死の都
68/89

生命彩る都へー2

 ウール大陸を出航してから3日ほど

 戦艦レピオスはおおむね予定通りの航行をしていた。


 晨弥はあまり好きではない海と

 そこに住まう生物たちの生命の彩に繁栄に

 心惹かれていた。

 

 確かにウール大陸にも生物はいた。

 ただ

 その生命に彩はないと晨弥は考えていた。


 生命はあるものの彩のない大地を2週間ほど動き回っていた晨弥にとって

 あまり好きではない海でさえも

 感動を覚える代物となっていた。


「いや~~~、、生命の彩というのは素晴らしいものだね。」


「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ。」


 晨弥の独り言にモラレドが突っ込む。

 今、戦艦レピオスは


グエエエエエエエエエエ!


 巨大な怪鳥が飛来していた。


「こいつはどなた?学がねえもんで。」


「鳥竜種のモンスターのツァルコアね。超長距離を飛行できるモンスターで過去にも何度か遭遇した記録が残っているわね。」


「ツァルコア、、、ケツァルコアトルス、、、、まあ面影はあるか。」


 灰色の巨体に薄い翼


ボチボチ長い首に、、、ダチョウの首ついてるようなあのふさふさもある、、、

まあ、全体的にふさふさしてるけど。


「うまいのかな?」


「食べるつもり?」


「そりゃもちろん。食べたいでしょ。新鮮なお肉」


 ウール大陸に行くまでの1週間

 ウール大陸の滞在期間約2週間

 ウール大陸から帰るまでの1週間


 この期間を200名が過ごすための食材が積まれているわけではあるが

 魔法によってある程度の保存はできるとはいえ

 現代の科学世界とお世辞にも優れているとは言えない。

 途中で寄港することのできる場所もないため

 栄養は考えられているとはいえ

 食事は変わり映えしない。


、、、、


 結果

 さっくり討伐


「すみませんがよろしくお願いします。」


 解体などをしてくれる騎士の皆さんや

 調理を担当してくださる方に対して

 頭をさげる晨弥


 そこから残りの食事に肉料理が一品追加されたのはまた別のお話


、、、、


 1月11日

 帰路は怪鳥の襲撃が一番おおきな戦闘であったこともあり

 無事、港町バリーニにたどり着く。

 

「フィーブはあれからどうなったんだろうね。」


「数は相変わらず多いようだけど、、落ち着きは見せたようね。」


「それなら、、いい、、、のか?」


「聖都からも騎士を派遣しているようだし、問題が発生すれば報告が来るでしょ。」


「それもそうか。」


 戦艦レピオスは整備士に任せ聖都へと帰還する。


 その後は聖都にて

 死都での影響はないかなどの検査を受け

 解放されたのは1月16日


 その間の晨弥と言えば

この世界に来てから2年連続でまともな正月経験してないな。

 的なことを永遠と考えており

 本当に暇を持て余しているのが見て取れる状況にあった。


 解放されてからは 

 モラレドや聖女、騎士団の皆さんなどにも挨拶を済ませ

 王都へと帰還するためにメイデン領へと聖橋にて移動するのであった。


、、、、


 メイデン領には泊まらず

 そのまま王都へと向かう晨弥

 場所に乗ってきた時とは違い

 今は一人。

 他のことなど特に気にする必要はないため

 一瞬のうちに景色が変わる速度で移動する。

 そんな速度で移動していることもあり

 すんなり王都へとたどり着くのであった。


、、、、


なんというか、、、久々だな。シュポーロより、、、、ん?どっちのほうが長かったんだ?

おぼえてねえや。


 王都の道をとぼとぼと歩く。

 おおよそ九世がするような行為ではないが

 晨弥としては久々の一人の時間と呼べる時間であるため

 足取りは非常に軽いものであった。

 あったのだが、、、


まぁ、、こうなっちゃうよね。


 騎士団が馬車にて迎えに現れ、

 晨弥としては勘弁願いたいものではあるが

追い返すわけにはいかないよなぁ、、、、、、

 という考えに至り

 おとなしく馬車に乗ることにした。


 無論、馬車に乗った利点もあった。

 2月に行われる祭りの情報を確認することができた。


 国際平和祭

 開催地:ミルティコア王国王都

 期間:2月18日~2月25日

 、 

 、

 、

 その他

 祭りの流れなどが書かれている。


「国王陛下からお話があると思いますので、そこで詳しいお話をお聞きになってください。」


そらまぁ、こんなところにまで機密文書持ってくるわけねえわな。


「わかりました。」


 相変わらず安直な名前だのなんだのと思うところは多々あるものの

 それは一旦飲み込み

 それ以上に

 起こるであろう面倒ごとに

 晨弥は嫌気がさすのであった。


、、、、


 聖都

 とある会議室に

 今回の疫病の厄災再封印の資料を囲みながら

 顔を突き合わせる者たちがいた。


「結局、なにを見たのかわからないのか。」


「本人も「よくわからない」と言っておりまして。」


「よくわからない?」


「ええ。」


「聖女様が反応したのであろう?」


「ご本人に確認を取ったところ間違いないとのことです。」


「それでよくわからないなどと言われても」


「勘ぐってしまうのは仕方のないことだろう。」


「ただ、、」


「ただ?」


「聖女様がアスクレピオスについて書かれた本をお探しのようでして理由をお尋ねしたところ、晨弥様が気にしていたからとのことでして、、、」


「アスクレピオスについて?」


「はい。」


「アスクレピオス、、、、何かあったか?」


「書物にも書かれているもののあまり情報は、、、ない、、、」


「何がよくわからないだ!正体不明の骨の竜とやらでもわからないというのに、、、!」


「なぜ伏せたのでしょうか。」


「私たちでさえ知りえない弱味があった、、、という可能性も」


「あるだろうな。」


「少なくとも国際平和祭のどこかで話をする必要はありそうだな。」


「そうですね。」


====


 新たなる九世の誕生と

 世間的には討伐されたと発表された疫病の厄災


 新たに紡がれた歴史

 その裏で起こった

 国際会議会場への侵入者

 正体不明のモンスター

 多くの人々が知りえない物語


 新たに紡がれる物語の中心はミルティコア王国王都

 開かれる祭り

 

 王都には多くの人々が訪れ

 賑わいが王都を包むだろう。

これにて「生と死の都編」が終了しまして、次回からは「王都騒乱編」が始まります。

よろしくお願いします。


余談ではありますが

投稿を始めてそろそろ1周年になるそうです。

1周年の際にもご挨拶できればとは思いますが、

一区切りのタイミングですので、、

今後ともよろしくお願いします。

(特に記念の何かは考えてはおりませんが、どうしましょうね。)

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