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界の渡り人  作者: ホトトトギス
生と死の都
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カウントダウンー2

 晨弥視点


 晨弥はひた走っていた。


くっそ!へんに知能がありやがる!


 復活した四病が厄災と合流しようとするのを防ぐ

 晨弥の頭の中にあったのはこれである。

 しかし現実は違った。

 復活して早々

 厄災とは別方向に逃げ出した。


時間的にそっちが正解だけど、、、

状況が見えていらっしゃるようで!

なによりその可能性を追えなかった自分が恥ずかしい。


 移動速度をさらに上げながら悪態をつく。


まだ15分はあるけど、、、

余裕ぶっこける状況じゃねえわな。


 晨弥の誤算が晨弥の心に焦りを生んでいた。


一匹一匹潰すか?

いやダメだ。時間が足りなくなるかも。

となると、、、残り時間を削ってでも一箇所に集めるのが正解か。


 残り15分ほど

 晨弥は魔力操作による捕獲を始める。


、、、、


!捕まえたっ!


 残り時間10分を切ったころ

 四病を捕まえる。


 本来ならここまで時間はかからなかっただろう。

 晨弥がこの世界に来てから

 一番経験が足りていないと言っていいもの

 それが焦りとの向き合い方

 状況も相まって晨弥に襲い掛かる。


残り時間も10分ないし急がないと。


 腕時計型魔道具を見ながら思ううちに

 魔力操作で捕まえた四病を

 目の前に運ぶことに成功する。


 そのまま

 魔力操作で扱っている魔力を

 

「蒼華炎爛」


 魔法としてうち放つ。

 

「そんな気ィしたわ。」


 直撃したのにも関わらず

 次の瞬間には復活している四病を見て

 焦燥感を含ませながらも

 どこかあきれたような声を出す。


 再生した四病たちも

 逃走はできないと感じたのか

 戦闘態勢に入る。


魔力量も増えてるけど


 それだけじゃ片づけられない違和感

 

あのクソ骨の仕業だろうな。


「風切」


 確認を取るべくネズミに向けて魔法を放つ

 先ほどと変わり映えのない耐久

 しかし


「あっ、、、」


見つけた。


 ネズミの体の中があらわになった瞬間

 神聖属性を感知する。


骨の一部が置き換わってるってことだろうな。


 犬が晨弥の攻撃と同時に動き出す。

 爪による引き裂き


あの爪触れるのまずそう。


 回避するとともに

 空中に岩の柱を作り出し

 犬の脇腹にぶつけ押し出す。


 ネズミ、蛇による噛みつき

 ネズミは再び風切により潰し

 蛇の噛みつきは回避する。

  

 が

 ネズミから飛び出した血が晨弥が纏っている神聖魔法を突破する。


 

 その瞬間

 何か感じ取ったのか

 晨弥は自分の腕を風切で切り落とす。

 

 神聖魔法を突破した血はそのまま切り落とされた晨弥の腕に付着する。

 その瞬間

 晨弥の腕は謎の蒸気を上げながら消えていった。


 晨弥の切り落とすという行為は正解である。

 正解であるのだが

 蛇が晨弥の血に反応を示し

 動きが先ほどまでとはガラッと変わる。


血がどうしたこうしたってのはこいつか。

んで、神聖属性を得たことで

神聖魔法の突破が容易になった、、、と。

時間がねえってのに、、、。

自分が情けない、、、が

どうしようもない。


 これまでの魔力の暴力は

 トドメの一撃のためであったり

 作戦を立てたうえで必要最低限をとどめている。

 他者より魔力が圧倒的に多いこともあり

 ずっと魔力による暴力によりねじ伏せているように見えるのも事実ではある。 

 

 事実ではあるが

 所詮見えているだけ。


「蒼華炎爛」


 先ほどのものとは比べものにならないほどの高火力

 地面から吹き上げるように炎が立ち込める。

 だが一歩一歩ゆっくりとではあるが晨弥に向けて歩みを進める四病


 だからどうした?

 とでも言うように

 炎を巻き上がらせる。


 いつかの戦いで見た炎の台風よりも

 広範囲、高火力で

 

 浮き上がる四病

 踏みしめる足場もなく

 渦巻く風により切り刻まれていく。

 さらには刻まれたことにより吹き出る血でさえも

 炎によって消滅する。


 それでも

 さすがと言うべきか

 そんな炎を纏った台風(じごく)より各々が各々の方法で脱出に成功する。

 が

 脱出したところでそこは上空

 地獄の魔の手が届く

 

 台風より風の剣が発生し

 空中で身動き取れない四病を切り刻まんとする。

 蝙蝠はかろうじて空中にて態勢を整えるも

 風の剣はそんなものお構いなし

 体勢が整っていようといまいと関係ない。

 その全てを切り刻む。

 

 晨弥がいるのは炎の台風のなか

 四病のどの攻撃をもってしても届かない。

 晨弥には作戦もクソもない

 知っている魔法で

 間髪入れずに自身が使える超火力を押し付け続けているだけ。


 台風に吸い込まれ

 焼かれ

 脱出するも

 切り刻まれる。


 気が付けば再封印まで残り5分をとうに切っていた。

  

 そして風は止んだ。

 ばたばたと地に落ちる四病

 蝙蝠でさえも

 飛ぶ気力が残っていなかった。


「復活して生物じゃなくなった可能性は追ってたけど、、、そっちは違うんだ。」


ならもう負ける要素はない。


「神聖爆発」


 神聖属性を持たない神聖魔法がもたらすものは破壊であり破滅

 それを利用した自爆技

  

 晨弥の神聖魔法は自分を癒すが他人は癒せない

 そこを逆手に取り

 自分は癒し続けて

 そのほかのすべてに破壊の光を押し付ける

 そんな自爆技と言うくせに

 自分の安全は確立されている。

 さらには

 魔力出力によっては

 神聖魔法による回復さえも追いつかない

 破壊力を見せる。

 

 こんな魔法は聖都としても公表のできない技であり

 ずっと昔から存在してはいたが

 一度使うごとに聖都にて契約を行う必要があるという

 使用者を制限するための処置がとられていた魔法


 それを今出せる最大出力でうち放つ。

 あたりは光に包まれる。


、、、、


 数秒後

 はれた光の先には四病の姿はなかった。

 魔力感知で感知し続けていたため

 討伐に成功しているという確信はあるものの

 念のため

 極限まで魔力感知に集中する。


「、、、、ふう。」


 討伐を確認し安堵する晨弥

 しかし

 安堵の表情をすぐにしまい

 再び厄災の元へと走り出す。


 その道中

 厄災のいる地点に光の柱が現れる。


再封印


 心の中でふと漏らしながら

 急ぐのだった。

九世側は厄災相手にメタを貼っているとはいえ、、、

なんか、、ね?

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