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界の渡り人  作者: ホトトトギス
生と死の都
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終幕に向けて

 12月29日

 人々は知らない

 人の繫栄圏から遠く離れた地で

 厄災と戦っている者たちがいることを


 強者は感じていた。

 厄災の復活を 

 そして理解していた。 

 戦っている者たちの存在を


 世界は、、、、


、、、、


 晨弥達の前に現れた骨の竜

 疫病の厄災の隣に並び立っても見劣りしない巨体と

 それに伴う圧 


 間髪入れずに戦闘に入る。

 当初の予定、作戦 そんなものはとうに意味はなくなっており

 怪物たちが入り乱れる乱戦と化す。


 しかし

 聖女と騎士団員たちは動揺はしたものの

 陣形を崩さない。

 

 目の前では

 骨の竜の噛みつきをかわした晨弥に追い打ちをかける厄災

 回避不可能と思われるようなその追い打ちを

 顔色変えずに危なげなくかわす晨弥

 2体の目線から外れていることを理解しているモラレドが

 高速で連続斬撃を叩き込み

 その間を縫うように晨弥が雷魔法と思われる魔法を放つ。


 攻撃する側耐える側がほんの数秒で入れ変わる

 そんな地獄なのかどうかさえ推し量ることのできないような光景

 それを前にしてもなお

 聖女の死守の姿勢を崩す者は一人もいなかった。


、、、、


馬鹿も休み休み言え!


 心の中で騒ぐ晨弥

 噛みつき、ブレス、体当たり、尻尾に爪などなど

 巨体たちから放たれる攻撃の数々

 それをかわし続ける晨弥の嘆き

 というよりも

 この乱戦が始まってから

 晨弥は攻撃はほどほどにとどめ別のことに神経を割いており

 そこから得た事実が

 嘆かずにはいられないという状況に追いやっていた。


「なんでこのクソ骨、神聖属性を帯びてやがるんだよ!」


 ストレス発散とでも言わんばかりに叫ぶ。


「神聖属性の気配は感じていたけど、骨自体が帯びているのね?」


「もっと言えば!神聖属性を帯びているのは一部!帯びている骨だけに限定すると蛇の形になる!他は分からん!多分いろんな奴の骨を組み合わせてる!」


 戦闘を継続しながら叫ぶように情報を飛ばす

 

「この大陸どんだけデカい蛇いたんだよ!つーか神聖属性を持った蛇ってなんだよ!アスクレピオス関係かなんかかよ!」


「いたわよ?」


「ん?」


「アスクレピオスって名前の蛇、いたらしいわよ。」


「んんんんんん!?」


「調停の獣だったのかはわからないけど、いたらしくて戦艦の名前もそこからとっているって話よ?」


「、、、、、、、」


マジ?


 一旦思考を放棄して攻撃を捌き

 

んで?どうすればいいの?

モラレドの神聖属性の攻撃も深淵属性の攻撃も同じくらい効いてないし、、


でもこいつ本当にアスクレピオスって蛇なのか?


 疑問に思う晨弥

 このウール大陸は1万年前に人が離れた大陸

 ここだけ聞けば

 なにが起こってもおかしくない

 そう考えることができる。

 しかし聖都は一定間隔で

 九世とともにウール大陸に調査に来ている。

 

 その調査から得た情報の一つとして

 旧聖都の時代から地層が形成されていないという点である。

 

 つまりアスクレピオスがここで死んでいたとしても

 化石になるか?という疑問が発生する。

 晨弥は別に化石やらを専攻しているわけではないので

 素人目線極まれりといったところではあるが

綺麗な状態じゃね?

 という感想を抱いている。

 このモンスター?は地中を移動してきた。

 

 仮に地表の遺体をどうにかして地中に運んだ可能性もある

 地表で奇跡的に化石になった可能性もある。

 が

 神聖属性の攻撃が効いていないわけではなく

 正しく表現するのであれば神聖属性を帯びていない部分には効いているが

 すさまじい速度で回復されている。

 疫病の厄災とそれに付随するものは

 神聖魔法が有効であることはこれまでの期間で十分確認することのできた事実

 だというのにもかかわらず

 骨ではあるものの

 神聖属性と共生しているようなこの状態

 

 もちろん

 魔力が悪さしている可能性もある。

 

 その全て考慮したうえで

 晨弥は目の前にいる骨の竜の核ともいえる蛇が

 アスクレピオスだとは思えなかった。


「晨弥、最悪私たちごとの場合は骨の竜(それ)どうにかできる?」


 そんな晨弥を他所にモラレドが問う


「できる」


 晨弥は断言する。

 認知している限りでは神聖魔法の総本山ともいえる聖都

 そこには最高峰の神聖魔法の使い手たちがいる。

 聖都にいた1カ月間

 かなり無茶をする修行を

 晨弥はその人達に協力をお願いをするという

 力技を用いて行っていた。

 それゆえに断言できた。


 晨弥達には多少の焦りもあった。

 疫病の厄再封印時

 仮に骨の竜を討伐出来なかった場合

 暴走する可能性もある。

 暴発して九世レベルでなければ防げずに浴びる可能性もある。

 

 これは四病を封印完了までに討伐出来ずに発生する事案ではあるのだが

 モラレド、晨弥ともに

骨の竜はそれ以上の事態を引き起こす

 そう考えたための確認であった。


、、、、


 戦闘開始から30分が経過

 残り時間30分

Q,もともと四病は討伐はできれば最低でも足止めだったのでは?

A,晨弥なら暴発やらに巻き込まれてもアホたれ魔力とおバカ魔力回復速度で

 どうとでもなります。どうとでもできます。

 って状況だったのですが、、、、ねえ?


といったところでございます。

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