国際会議ー6
九世
一万年前から続く厄災の脅威に対する人々の希望であり
国王と同等の権力を持つ者たち
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11月6日
イレギュラーはあったものの会議は進み
新たな九世が決定し、
話は厄災の復活と祭りへと変わっていた。
「疫病の厄災か、、、だがあれは、、、」
「はい。御存じの方もいらっしゃるかとは思いますが疫病の厄災は昔の聖都のあるウール大陸に初代聖女によって封印されています。」
封印?嵐の厄災の同類を?どうやったんだ?
「つきましては九世からは私ヌンクとモラレド様、晨弥様の三名で向かいたいと思うのですがいかがですか?」
え?何僕も行くの?
「それ以上行くとここで何か起きた場合、人手が足りなくなるな。」
「だが二人は分かるが晨弥はなんだ?」
僕もそう思う
「晨弥様の魔力があると楽になるので」
「なるほど。」
「それで出発は?」
「現在は12月15日を考えています。オーシャル側ともすでに話し合いはしていましたの戦艦の準備などもそこまでには終わっていますので。」
戦艦?、、そうかウール大陸って今いる大陸から海のはるか向こうなのか。
、、、、行きたくなくなってきた。
晨弥は海が苦手であり
乗り物酔いもするため、
二重の苦しみを味わうのではないかと気が気ではなかった。
「?晨弥様大丈夫ですか?」
「ハイ、モンダイナイデス。」
行きたくないとは言える訳がなかった。
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これで厄災の話は終了
話題は祭りへと移る。
「どうしましょうか。やるとするならばミルティコアが一番安全そうですけれども。」
「こちらとしては問題ないが、、、やるならば防衛の人数を増やしたい。聖都から騎士を派遣していただきたい。」
「ええ。もちろん派遣させていただきます。」
「となると後は、、、いつやるか、、、か。」
「疫病の厄災から戻ってきてからの方が何かあった時の戦力も確保できると思うのだが、、、」
「そうなると、、、2月中盤以降になりますかね。」
「2月以降だとジパングは参加できないかもしれませんね。」
「ついに再開ですか?」
「ええ。ようやく復旧作業が終了したのでね。」
グーエン、モラレドの二名が
九世入りすることとなった事件の戦場がジパングであり
広範囲にわたってあった田畑が大損害を受けていたため
行われていなかった祭りの復活が告げられた。
2月中盤から3月初めにかけて行われる
豊作に感謝し願う祭りである。
「ではもう少し後に」
「いえ、厄災が復活している今、やるなら早い方がいいでしょう。こちらは気にせずにやってくださいな。」
「大変申し訳ないのですが、、そのように」
晨弥的にはやってる暇あるの?というのが本音ではあるのだが
そういったことに関する知識は正直言ってないので
特に考えないことにした。
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その後も祭りに関することなどを話し合い
国際会議は終了となった。
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疫病の厄災討伐へ赴くこととなった晨弥は
それまでの期間を聖都で過ごすこととなった。
これは晨弥自身が願い出たものであった。
そこで晨弥は國宗のもとを訪れていた。
「僕に剣術を教えてくれませんか。」
「ほっほっ。ええ、ここにいる期間は短くなりますがそれでもよろしければ。」
「よろしくお願いします。」
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國宗に剣術の指南の約束を取り付けた晨弥は
アルゼディア国王のもとに戻ってきたのだが、、、
あれは、、、、ジパングの女王様?
あ!あれだ!王妃がジパング出身だった。
「あら?」
あ、、帰ったら戻るつもりだったのにばれちゃった。
「お話しするのは初めてですよね。纏晨弥と申します。よろしくお願いします。」
「ジパング国王の二条みことと申します。」
ジパングって日本人が建国したはずだからその日本人が二条って苗字だったのかな?
などと考えつつ
九世就任の祝いな言葉をいただいたりするだけで
とくに何かあるわけではなく
女王は戻っていった。
「あの人は、、、?」
「王妃様の姉に当たる方だよ。」
部屋から出てきたアンスが答える。
「たしかに似てた、、、かも?」
「それで?國宗様とは会えたのかい?」
「ええ。約束を取り付けてきました。」
「われらは明日の朝に帰るから、次に会うのは厄災討伐後だな。」
「そうですね。」
そんな軽口を叩きながら
晨弥は聖都にて1カ月という短い期間での修行に
入っていったのであった。
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国際会議が終わり
オーシャルへと帰還してから数日後
王女のもとに
海人族の集落が襲撃を受けたという知らせが入った。
知らせを受けてからすぐに出立した王女たちは
襲撃を受けた村に急行した。
知らせてくれたのはエルフ族の人々
そのエルフ族からも数名が生き延びた双子を連れてきていた。
「、、、、ルカ、、、」
言葉にならないような消え入りそうな声で友の名を呼ぶ女王
その声には怒りにも悲しみにもいかようにもとらえられるような
そんな声を言葉に乗せていた。
ルカ
生き延びた双子の親
女王との古くからの友であり
異世界転生者
「どうだ?ルカの魔力は感知できるか?」
「うっすらとではありますが、ルカ様の魔力を感知出来ました。襲撃から時間がたっているようなので感知できるかどうかといったところでしたが、それでも感知できるとなると、、、」
「お前は一体、、なにと戦ったというのだ。」
双子から人の襲撃者であったこと、複数人いたことは聞いたのだが
それでも集落の
集落と呼ぶのも難しいほどに崩壊している集落を見て
そうこぼさずにはいられなかった。
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シュポーロもまた
国際会議から帰ってきてからというもの
荒れていた。
「しんやに約束を取り付けることはできませんでしたか。」
「なにが取り付けることはできませんでしたか。だ!なんなんだあれは!」
「あれ、、、ともうしますと?」
「しらばっくれるな!あの仮面の者がなぜ聖都にいる!」
「ああ。マルマス教に恩でも売ろうかと思いましてね?」
「思いましてね?ではない!おかげで予定が狂ったわ!それにビーヌがやらかしてくれたおかげで発言権すら失った!」
「おや。あの場にいたのに気が付いてなかったのですか?」
「なにがだ!」
「次の九世はしんやで決まっていたのですよ。」
「は?」
「おや、本当に気が付いてなったようですね。もともとしんやを九世にするための出来レースだたのですよ。」
「何をいって、、、、」
「気が付いてなかったといことは、、、ビーヌさんを九世にしようとしたということですよね?本当にうまくいくと思っていたのですか?私からしてみればその事実が何よりも怖いのですが。」
ビーンはようやくここで気が付いた。自分がはめられていたことに
ただすべてが遅かった。
「ああ。でもこれまでの働きには感謝していますよ?今までありがとうございました。」
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こうして裏で行われていた
陰謀の国際会議は幕をとした。




