国際会議ー5
襲撃から約1時間
会議が再開された。
「この度は皆様に多大なる不安を与えますとともに纏晨弥様への襲撃を阻止できず大変申し訳ございませんでした。」
聖都の最上位の権力者たちが謝罪をするため
会議に参加していた。
「現在、彼のものの侵入経路等の調査を行っておりますが難航しております。」
今回の一件で聖都よりも発言権がなくなった国
それがシュポーロである。
そもそも聖都が見逃さなければ起きなかった事件であるのは間違いない。
とは言うものの
魔法、魔道具、魔眼、アーティファクト
と対策しなければならないものが多いこと
さらに言えば今回は
魔力の無効化ができる存在と
対策が難しいことは明白であったため
各国も自身が同じ状況であった場合を考えると
強く言うことができずにいたが
シュポーロに関していえば
九世と晨弥が囲い込んでいたにもかかわらず
次の九世に推薦された者が邪魔をした形となっており
そんな者を推薦しようとしてたシュポーロに
発言は
誰が言ったというわけではないが
誰も許していなかった。
小国への食糧事情の手助けをしているので
小国へその事実をちらつかせ
多数の賛成者を作ることで
発言権を手にしていたわけだが、、、、
どうしたもんかねえ。
あの時、足引っ張っちまったよなあ、、、、
完ッッッ全にあの一瞬においては僕が一番の弱者だった。
やっちまったなあ~、、、、。
「そうは言うがなあ、、魔力を無効化できるのであろう?」
「そうねえ。晨弥ちゃんが確認した限りだけど、、ツェルクは?」
僕、ちゃん呼びなのまじ?
「攻撃かわされてしまったので、、、、」
「何者なの?本当に。」
「華奢だったな。」
「攻撃はあの体型からは想像できないレベルで重かったですよ?」
「となると、、、、ドワーフの血を引いているか、獣人系か、、、異世界人か、、、か?」
「ドワーフの血は何世代もかけないと色濃く出るからなあ、、、」
「他の少数民族に居たっけか?あのタイプ」
「オーシャルにいる民族だと獣人のほかで当てはまる種族は思い当たらない」
「オーシャルの女王様が言うのだからそうなのであろうな。」
「ただ獣人族の特徴は見受けられなかったですよ?」
「異世界人かドワーフの血のどちらかと考えるのが妥当であろうなあ。」
「筋力の部分だけ隔世遺伝したってこと?」
「、、、そういわれると、、、。ドワーフの血が濃いなら身長もあそこまで伸びないわよねえ。」
「筋力だけって、、ちょっと考えにくいんですけど、、前例あります?グーエンさんとか。」
「少々思い返してみたのだが、、、儂の知る限りの隔世遺伝となると、身長と筋力の両方でって者しか思い当たらんな。」
「ほかの長命種の皆さんはいかがですか?」
ほかの人々もそういった者は知らなかった。
「となると異世界人の可能性が一番高いか。」
異世界人は魔法世界に来ると身体能力が飛躍的に上昇する。
これは転移者であろうが転生者であろうが関係はない。
どれだけ科学世界でひょろひょろであろうとも
魔法世界に転移するだけで体型からは考えられない
パワーを発揮する。
無論、科学世界で筋肉があるならば
その分パワーが増す。
魔法世界に来てから筋肉量が増えたならばその分だけ
パワーが増す。
それは魔法世界の住人と比べても圧倒的であるため
この状況では異世界人が第一候補に挙がるのは
当然と言えば当然であった。
「あそこで晨弥殿が反応していればのお?」
「ウグ、、、はい、大変申し訳ございません。」
「魔法を無効化できること、体内で使われている魔法は無効化できないことをあの短時間で確認してるのだからそう言ってやるな。」
「冗談だ。その情報があるのとないのとでは今後の対応速度が変わる。それすらブラフの可能性も考慮しなければならないが、あの時間でこの情報を収集できている時点で文句はない。」
「あの者と戦闘になった場合はどうしたものですかね。格闘技で押すしかないですかね?」
「僕が確認できたのは干渉魔法の火を無効化できるってことだけなので、酸欠になるのかどうかまでは確認できていないのでそこの確認はした方がいいかもしれませんね。」
「水の牢獄に入れて空気を吸えなくするとかも効くかもってことね?」
「そうですね。当たった場所から消えていったのでバカみたいな量の水の檻で囲えば無効化される前にってことも可能かもしれませんね。」
「私の攻撃も確認すべき対象ってことだな?」
「無論、わらわのも確認すべきであろうなあ。」
ギルドマスターのつぶやきに酒呑童子も賛同する。
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その後も襲撃者を相手にしたときの想定などを話し合い
話は元の新しい九世の話に戻る。
「晨弥が九世になるのでもうよくNE?」
言い出したのはグーエンだった。
「わらわはそのつもりですでに話していたぞ?」
「まあ、もうみんなそのつもりで話していたわよねえ。」
「うむ」
九世からはあっさりと認められた。
最初から出来レースではあったが、
今回の一件で出来レースとしてではなくなっていた。
「では各国の代表者の皆様はいかがですか?」
ここも反対意見はなかった。
反対したとして代案があるわけでもない
というのもあるのであろうが、、、、
これで新たに九世に一員として公表される晨弥を含めた九世が確定した。
ミルティコア 異世界人・転移者 纏晨弥
聖都 聖代騎士団団長 モラレド・ラウア
聖都 聖女 ヌンク・ルーエル
帝国 モーリン・フェース
ジパング シン・リック
妖魔国 酒呑童子
オーシャル グーエン・フーキ
ギルドマスター へディルトン・ネット
冒険者 ツェルク・アルカル
以上九名




