国際会議ー戦
「間違っていたら申し訳ないんですけど、、、どっかで会ったことありますよね?」
晨弥が言い終わると同時に
顔を隠した人が仕掛けてきた。
別に武器を持っていたわけではない
拳による突き
マジかよ!
場所が聖都であり
国際会議という状況で
普段通りの魔力感知は
聖都に対して喧嘩を売る行為になるのでは?
そう考えた晨弥は
魔力感知の範囲をかなり絞っていた。
そもそも聖都で襲撃を受けるとは考えていなかった。
が
晨弥もこの世界に来てギルドに登録してから1年経過しており
1年とは思えない量の経験を積んできた。
結果
晨弥の反応とは裏腹に
きちんと対応することができていた。
腕に魔力を込めてガードをしたが
敵の一撃が届いた瞬間に違和感に気が付く
あれ?腕の魔力がかき消された?
その先の思考より早く追撃が飛んでくるが
ガードではなく
すべてかわして対応する。
「ふう、、、」
さて、引いてくれると嬉しいんだけどな。
バルコニーじゃいくら大きめと言っても戦闘する場所じゃねえし。
こいつ魔力持ってねえな。
んでさっきの感じだと魔力の無効化、、、多分魔法も無効化できるだろうな。
無効化できるのは、、、手だけなわけないだろうな。
どこでも無効化できるって考えたほうがよさそう。
手だけなら一発目で解決できてない時点で逃げたほうがいいだろうし
手はブラフ兼最後の詰めとしての役割だろうな。
服装も聖都側の人間みたいな服着ていたくせに
今はその中に着てたんだろうなって身軽な服になっているし
そのクセお面は外さないし、、、魔眼かどうかわからん。
魔眼使っているうちは魔力がなくなる代わりに
魔力を無効化できるようになる可能性とか考えられるのに、、
一番面倒なのは攻撃力だけど。
身長は160ないだろうし
肉付きも華奢って表現するのが正しい感じなのに
クソ重い
(この間1秒未満)
再び攻撃を仕掛けてくる敵
かわしながらタイミングを見計らいバルコニーから
中庭へと投げ飛ばすことに成功する。
晨弥も中庭に降りる。
そのタイミングで
敵 という意思を乗せて覇気を放つ
援護が来るまでに確認すべきことがあるので
攻撃を仕掛ける。
通常魔法の火球を放つ。
いくつかは手によって無効化されるが
その間を縫った火球も放つが着ている服に無効化される。
なんで服まで無効化できんだよ。
髪短いし、、髪を編み込んでるとかか?
次だな
根源魔法の火球を放つがこれも無効化される。
通常魔法の時点でこれは察してた。
干渉魔法の火球を放つが
これも無効化されてしまった。
あー、、、俺の月鏡と同じかそれ以上だな。
晨弥の使う
月鏡 鏡映し
という技は干渉魔法も無効化できるというのは正確ではない
正しくは干渉魔法によってつくられたと認識できているものを無効化できる。
というのが正確な表現である。
ウォルダマ理論
干渉魔法によってつくられた物は物質なのか魔法なのかについての理論であり
晨弥が月鏡を作るにあたって干渉魔法まで無効化できるようにする際に
参考にしたものである。
干渉魔法により大岩を作りこれが魔法なのか物体なのか
魔法を感知する魔法を使い確認する。
・干渉魔法で大岩を作った直後は感知できたため魔法としても機能している。
・似たような大きさの岩を用意しシャッフル
シャッフルをするために使用した魔力が感知されなくなるまで放置し
ある程度時間が経ったら感知を試みる。
結果、弱くはあるが感知することができた。
時間経過により魔法という事実が消え
物体へと変わる可能性が出る。
大岩を破壊し石より大きい程度にする。
結果、微弱ではあるがまだ感知ができた。
しかし感知された範囲が広がっていた。
純粋に岩が散らばったからの可能性があるが状況をかえて実験する。
大岩を作り、それと同じ大きさの岩も準備
干渉魔法の大岩と普通の大岩を破壊する。
普通の大岩の破片たちの中に
干渉魔法の大岩の破片を一つ混ぜる。
結果、さらに微弱になった感知が破片が散らばっている一帯に示された。
状況を変えて実験を重ねた結果
干渉魔法によりつくられたものは魔法で作り出したものであると認識できているうちは
魔法としても処理することが可能である
これがざっくりではあるがウォルダマ理論である。
まったく、解析鑑定を自重している今
俺は使いにくくなってるってのに、、、
念のため干渉魔法で岩の剣を作り射出する。
これも無効化されたため
炎に対してのみ無効化できるというわけではないことがわかる。
「魔法を無効化する体を持つ奴がいる可能性を日本人が考慮しないのは嘘ってもんだろ。」
中庭に降りてからどれくらいの殺り取りがあっただろうか。
息つく暇もない戦闘の途中に訪れたタイミングに
距離をとり息を整える二人
そのタイミングでの発言
ビュオッ
それはツェルクの攻撃から多少意識を
別のところに向けさせるものだった。
「状況は?」
「魔力がかき消されます。ただ、皮膚の下で身体強化をしましたがそれはかき消されなかったので触れないと無効化できないんだと思います。」
「了解」
モラレドも参戦し
1対3
他の九世も敵を囲うように陣取っており
王の護衛たちは防御陣形を整えていた。
晨弥が 敵 と発してから
わずかな時間での出来事
しかし穴は作られる。
「うおおおおおおお!」
どこからか声が聞こえる。
は?
先ほどよりは感知範囲を広げていたものの
中庭が入る程度の大きさにしていたため気が付くのが遅れた。
窓を破壊しビーヌが中庭へと降りようと空中にいた。
敵を取り囲んでいる人の中で
一番反応が遅れたのは晨弥
そこを突かれ
どこから取り出したものを使い
空間魔法と思われるものを作り出し
その中へと消えていった。
「!すみません。やらかしました。」
「あれはまあ、、、どんまい」
聖都での襲撃は
目の回るような速度
かつ
ほんの1分にすら満たない時間で
終わりとなった。




